女であれ男であれ、結婚してもしなくても、「働くこと」で生活は成り立ちます。
生活は、経済生活を物質的基盤にして
日々の家事ーーー料理・片づけ・掃除・洗濯・買い物などに、育児と広義の教育があり、
精神的、身体的、趣味的な活動があり、
こころとからだの交流があります。
物質的基盤をつくり提供するのは男の仕事!?ではありません。女も男も互いに協力し合うのは当然です。両性は本質的に平等ですから、片一方の性だけが経済に責任を持つのではありません。
これは、結婚していない人にはあまりに当然のことですが、
結婚したら仕事をしない!?はずはありませんね。出産や子育ての初期においては女性は「仕事」はしません(できません)が、それ以外は、男女平等です。
いまさら「当然の話」を書かなければならないのは、男女ともに意味不明の勘違いをしている人が結構の割合でいるからです。
男も育児を含む家事は、当然ですし、それをしないなら人間として歪(いびつ)な存在になります。
女も仕事をしないなら、主体者になれず、偏った存在になります。
共に人間としての全体性とは異なる存在にしかなれません。
ただし、特定の目的があり、分業を意図的に行っている場合はあるでしょうが、それは一時的・例外的な話です。
近代以降の社会がつくる男女平等は、人間を真に「主体性をもった存在」にする考え方=理念です。
ああ勘違い!では困ります。それでは不幸ですし、不健全です。
武田康弘