プロテクトソング、真正面から歌でアメリカの軍拡路線=世界支配の戦略を批判し続けてきた反体制の歌手であり、その運動の象徴であったボブ・ディランにノーベル文学賞は、すばらしいニュースですが、
翻って、わが日本人は、なんと情けないのでしょうか。
反戦や反体制派で政府批判をする人は、歌手であれ批評家であれ学者であれ、みな排除してしまうか、無視するか、ですね。
テレビの話ではなく、あなたのことです。批判眼をもち、政府=体制派の「公共悪」に対してきちんと物申す人、正々堂々と闘う人を、支援するどころか、無視したり、排除したりしていませんか?
正しいこと、ほんとうのこと、に目を背けて、体制に寄り添うだけの人になっていませんか。
ボブ・ディランのノーベル賞受賞を機に、人間=一人の個人としての誇りをもって生きる日本人になりたいものと思いますが、わが日本人には、そういう矜持はないのでしょうか。
あなたはどうですか。死ぬまでそのままですか。
武田康弘