思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「新しい公共」とは、近代民主主義社会における公共のこと。

2010-06-03 | 社会思想

「新しい公共」を前に進めることは必須ですが、いまのところ、まだ、政府は普遍妥当的な見解を持てずにいます。原因は、掲げている理念を支える「哲学」の探求に欠けているからです。

封建制の社会や、天皇制の社会における公共ではなく、近代民主主義社会における公共が「新しい公共」なのですが、政府の宣言案はその点も明瞭ではありません。

いかに社会の中で生きるか、という社会倫理は、封建道徳や武士道徳ではなく、民主的倫理として追求しなければなりません。民主的倫理という哲学的土台がないと、新しい公共(=近代民主主義社会における公共)についての普遍妥当的な見解はつくれないからです。

歴史的にも「民主主義社会における公共」についての本質論的探求はほとんど行われきませんでしたので、これから「公共の哲学」は、その課題に全力をあげて取り組まなければならないのです。

頑張らねば~。

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鳩山総理の辞任の弁ーさわやかで、かつ、熱いー「新しい公共」への意思

2010-06-02 | 社会批評

鳩山首相が辞任表明、小沢幹事長も辞意=民主党両院議員総会


さわやかでかつ熱い演説でした。
やはり、過去の総理とは大きく異なります。日本が新しい民主主義の時代に入っていることを象徴する弁であり、感動しました。

「新しい公共」---
官僚独裁政治から一人ひとりの市民・国民が主役の政治へ、地方が主体の自治政治=民主制への転換は、これからが本番です。


わたしは、今から仕事(講義)で、参議院に行きます。


武田康弘
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『白樺文学館』と『白樺教育館』の設計は、『国立西洋美術館』がモデルでした。

2010-06-01 | 白樺文学館

わたしは、1999年に始まり2001年に落成した『白樺文学館』をつくるとき、建物と家具等のデザインのコンセプトを『国立西洋美術館』のイメージに求めました。建築会議で、設計士や施工者にその旨を説明し、具体的な作業を行ったのです。家具はわたしが絵を描きディテールに至るまですべて責任をもちました。

また、2002年に始まり2004年に落成した『白樺教育館』も同じく、西洋美術館の基本思想を意識し、細かな仕様までわたしの意思を徹底しました。取っ手や看板に至るまですべて同一の考えで貫かれています。また肝心な部分は、具体的な作業もわたしが自ら行いました。

施工は大成建設。

わたしがルイ・コルビジェのデザインに見てとったコンセプトとは以下のようなものです。

①モダンであるが、クールではない。
②繊細・優美であり、かつ揺るぎない強さをもつ。
③展示という行為が過去の賛美ではなく、未来を拓く現代的意味を持つ。
④ディテールを大切にする。ていねいなつくり。
⑤新鮮さと落ち着きの両立した空間。
⑥こけおどしがない。自然である。


武田康弘

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