思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

昨日のアクセス数=5万7541件 ビックリで感謝です。

2014-07-09 | 学芸

いまから清瀬保二作品など邦楽オーケストラを聞きに東京へ。清瀬春子さん・松橋桂子さんにお会いします。

私のblog「思索の日記」の昨日の閲覧数=57541件・訪問者数=37179件にはビックリで言葉もありません。みなさまに感謝! 200万件のgooblog中の3位とのこと。どうもありがとうございました。これからもよろしくご愛読をお願いします。

息抜き   綺麗で可愛いい花を撮りましたが、この七変化する花、名前はなんでしたっけ?   ( 追記・ランタナでした-ラベンダー夫人ありがとうございます。)



(sony α99 Distagon 24㎜ F2)

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国体思想の安倍晋三 vs 実存思想の民主派  不倶戴天の仇敵との闘い。 京都大学からも反旗の烽火!

2014-07-09 | 社会批評

 あらゆる分野で政府による国家統制が進んでいます。

安倍政権は、21世紀最悪の法律と世界中から指弾されている「秘密保護法」と同じ方向で、人々を「政府の意向に従わせる」ために種々の法改正を連続させていますが、

 今朝の「東京新聞」では、国立大学の運営も政府の意向に従わせるために6月に改正した(改悪ですが)改正学校法と改正国立大学法人法で、職員による学長選挙を廃止させたことが明らかにされています。

 ところが京都大学では、大学の自治をもとめて安倍政府に「ノー」を突きつけ、「学内の声をよく聞くべし」とする山崎寿一教授(ゴリラ研究の第一人者)が「学長」に選ばれ、大学自治を守ったことが報じられています。(自民党は総裁、東大は総長という威張った名前で、同類)

 さすが京都大学です。戦時中の軍部の弾圧にも屈せずに、学長選挙=大学自治を守った歴史を持ちますが、財界の意向に従わせるという安倍政権の「狂気」を見ると、遠く昔の京大事件を想起します。比較憲法学の学徒であった鈴木安蔵は、思想弾圧(天皇絶対主義を批判する者を処罰する)のためにつくられた「治安維持法」の逮捕者第一号となり、長い獄中生活を余儀なくされましたが、彼こそは、敗戦による自由=人権の回復を受けて、現日本国憲法の骨子をつくった中心人物です(後に初代NHK会長となった高野岩三郎ら民間人7人による「憲法研究会」)。大日本帝国憲法から日本国権憲法へ、主権を天皇から国民に変えた新憲法案は、GHQの目に留まり、これが参考となって新憲法が出来たのです。

 安倍政権は、戦前思想への反省をしませんが、それもそのはずで、対米戦争を行った東条内閣の重要閣僚だった祖父の岸信介を敬愛するという彼は、戦後の新憲法による体制の方こそ打ち壊すべきとしています。彼のキャッチフレーズは、「戦後レジームからの脱却」です。

 手強い個人を封殺することで国家主義を貫くという安倍イデオロギーは、市民自治に基づくほんらいの民主制にとっては不倶戴天の仇敵というほかなく、現政権を支える国体思想(民主派を弾圧して成立した明治の国権派のイデオロギー)は、主権在民に基づく人権思想と民主制への挑戦と言う以外にはありません。

 わたしは、還暦以降の人生もまた、この悪しき日本主義=国体思想と全面的に闘うことを宣言します。良識ある民主派のみなさま、安倍晋三という名の巨悪と共に闘いましょう!!ニッポン主義者としてではなく、しなやかに自由にー魅力あふれる人間として生きるために。


 武田康弘

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Restoring Japanese nationalism using the U.S.A. / Prime Minister Abe's primary strategy

2014-07-06 | 社会批評

6月12日のBlogをスコットランド在住の青木里佳さんと彼女の友人に英訳してもらいました。とても感謝です。
英語圏の方にも安倍首相の本心と目的を知ってもらいましょう。シェアをよろしくお願いします。

 

アメリカを利用して日本主義を復活させるーードス黒い安倍政権の根本戦略=最終目的

2014-06-12 | 社会批評


戦後日本の国是となっている平和主義(軍隊を出さない)を壊して、アメリカ軍との共同戦争への道を拓き、中国との対決路線を可能とするのが安倍首相の戦略です。

もちろん、アメリカは中国と戦争する考えはありませんが、日本が、戦前の日本主義=国体思想を復活させることで「威厳」を持とうとする国権派である安倍首相らは、集団的自衛権で米軍との「軍事的一体化」を進め、アメリカ軍の存在を利用して日本を強く見せることで、中国との「政治的対決」が可能であることを国民と世界に向けてア・ピールするのです。

中国との協調を続けることに生理的不快感をもつウヨク体質の人=甚大な戦争被害を与えた国との協調は「国威発情(変換ミスではありません)の障害となるという心理に囚われている人は、この「非現実的な後戻り戦略」をごり押しします。

中国との政治的対立は、『靖国思想』(=明治政府が作成した天皇教)による日本を守る!?ためには、不可避の条件なのです。第二次世界大戦でシナに負けたことはありえない悪であり、認めるわけにはいきません。アメリカに負けたのは致し方ないが、格下のはずのシナには敗戦していない!?そうしないと、明治維新に絶対の価値を置けなくなる。

もちろんこれは「病気」でしかありませんが、このような異常な心理=想念に囚われていなければ、根本的な国是を閣議だけで変えてしまうという暴挙は不可能です。安倍首相(石破や石原慎太郎なども同じ)は、論理以前の「国威の感情」に憑りつかれているために、《アメリカを利用(悪用)して日本主義(国体思想)を復活させるという「悪だくみ」》を進めているわけです。

彼らの最終目的は、彼ら自身が明言しているように、社会契約(民主制の原理)に基づく日本国憲法を根本的に変え、日本主義を復活させることにあります。
(注)2005年の証言をご覧下さい。

アメリカさんも騙されてはタイヘンですよ。

 

Restoring Japanese nationalism using the U.S.A. / Prime Minister Abe's primary strategy / ultimate goal

12.06.2014 

 

Abe's strategy is to destroy the pacifist principles of the Constitution (not forming military alliances abroad) and join with the U.S.A. forces to counter China.

Of course the U.S.A. doesn't plan to have a war with China. On the other hand, Abe's group wants to restore Japanese nationalism and “dignity” which prevailed in Japan prior to World War II. Abe’s strategy is to use the right of collective self-defense and to be integrated with the U.S.A. forces to show, and appeal to the public and the world, that Japan is stronger and able to confront China.

The Japanese Right-wing / Nationalists are uncomfortable cooperating with China. They are also obsessed with the idea that it's too big an obstacle for Japan to cooperate with a country that caused enormous damage during the war. Encouraging this way of thinking is an unrealistic retrogressive strategy. 

 For the Nationalists, a political conflict with China is inevitable, and will need to protect Japan using "Yasukuni thought" (The Meiji government created this way of thinking in which Japan's emperor is a living God, and worshiped absolutely). The defeat by China during World War II is an unacceptable fact. They admit to being defeated by the U.S.A. but not by China which is ranked lower than Japan. If they admit the fact that China defeated Japan, they can't establish the “Meiji Restoration’s” absolute values.

 This way of thinking is pathological. If people are not obsessed with these thoughts, it would be impossible to do such crazy actions, such as changing a fundamental national policy at a Cabinet meeting only. Prime Minister Abe and others (Mr. Ishiba and Mr. Shintaro Ishihara who was a former Tokyo governor) are obsessed with pushing through a scheme that takes advantage of the U.S.A. and restores Japanese nationalism.

 Their ultimate goal is, as they are clearly saying, to radically amend the Constitution of Japan, (Which is based on a social contract (principle of democracy)) and restore Japanese nationalism. 

 To the U.S.A: Beware, do not be deceived by this tricky strategy.

 

Yasuhiro Takeda

 

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「安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認に対する反対する声明」 浄土真宗 東本願寺派(大谷派)

2014-07-06 | 社会批評

昨晩、facebookで、昨日のblogの主である 泥 憲和さん(元・防衛ミサイル部隊)と友人となり、コメントを交わし合いましたが、泥さんは、わたしと同じく大谷派の門徒で、以下の声明を紹介するblogを出していました。

浄土真宗東本願寺派(大谷派)のホームページより。

 

2014年7月1日更新

安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認に対する反対声明並びに宗務総長コメントを発表

 

本日、安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定がされたことについて、宗派として反対声明並びに宗務総長コメントを発表しました。

なお、声明については内閣総理大臣宛速達にて郵送するとともに、広く社会に向け発信するものであります。

また、コメントにつきましては、寺院・教会、門徒を中心に声明の内容を仏教徒の立場からコメントしたものであります。

 

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すごい説得力ー強烈な安倍首相批判=元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥 憲和さん。

2014-07-05 | 社会批評

 以下、強烈です。


 

  街頭(6月30日 神戸・三宮の街宣活動に飛び入りで) 元自衛官(防空ミサイル部隊所属) 泥 憲和さん

 突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。 集団的自衛権に反対なので、その話をします。 私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。 日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。

 いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。 でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。 そこは、安心してください。

 いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。 日本を守る話ではないんです。 売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。 売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。 それが集団的自衛権なんです。

 なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。 縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、 安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。 君たち自衛官も殺されて来いというのです。 冗談ではありません。 自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。 なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。 自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。 見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。

 みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。 他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。 当然ですよ。 だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。 イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。

 みなさん、軍隊はテロを防げないんです。 世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。 自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。 みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。 自衛隊はテロから市民を守れないんです。 テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。 だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。

 安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。 みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。 日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。 そのことは、アメリカ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。 アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。

 ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。 米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。 自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。 そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。 どうしたと思いますか。 軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。 そういうものなんですよ、戦争というのは。

 安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。 絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。 自衛隊はたまりませんよ、こんなの。

 みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。 一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。 だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。 私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。 使い方を間違ったら、取り返しがつきません。 ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。 でもね、戦場は国会とは違うんです。 命のやり取りをする場所なんです。 そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。

 みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、 この国の主人公は内閣と違いますよ。 国民ですよ。 みなさんですよ。 憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。 安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。 体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。 そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。

 これからが正念場です。 だから一緒に考えてください。 一緒に反対してください。 選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。 まだまだ勝負はこれからです。 戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。 しっかりと考えてくださいね。 ありがとうございました。

 

 

追記・泥憲和さんとfacebookで友人となりコメント対話しています。この記事、ぜひ、拡散をお願いします。安倍総理の詐術(ウソーダマし)が明瞭になります。
※泥 憲和さんのプロフィール(クリック)


 

 追記・泥さんの本が出ました!!!(クリック)
素晴らしい本です。必読です。

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2017年 5月 3日、泥さんが亡くなられました。
元ミサイル防衛部隊の泥さん(本日、死去)が、安倍首相の大ウソを暴いた名演説、再びの大拡散を!

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「いいね!」の件数が、すべて「0」になってしまった理由。

2018-07-07 | その他


2018年2月17日に、過去のblogのすべてが「0」となってしまいましたので、編集部に復元をお願いしましたが、「どうしても復元はできない」とのことでした。

1万件以上の「いいね!」を頂いたblogが数多くあり、読者のみなさまの強い意思は、書き手のわたしには大いなる励みでもありましたが、すべて「0」となりました。
わざわざ「いいね!」を押して支援して頂いたみなさまの心=行為がすべて水泡と帰してしまったことには、強い憤りを感じました。
亡くなった泥さん(元ミサイル防衛部隊)が生まれてはじめて行った街頭演説=「集団的自衛権反対!」には、35万件を超える「いいね!」がありましたが、これも「0」となりましたので、いま表示されている「いいね!」の数は、2018年2月17日以降のものです。

以下が、編集部よりのメールです。

「いいね!」の件数の復元につきましては、 常時SSL化に伴うURLの変更(「http」→「https」)によるもので、 Facebookが提供する「いいね!」ボタンの仕様上、 どうしても復元させることができない状況でございます。 何卒ご理解賜りますようお願いいたします



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わたしの安倍批判と重なる『立憲デモクラシーの会』に賛同!ウソつき・時代遅れ・専制政治

2014-07-05 | 社会批評

 わたしは、安倍晋三の言動を、8年前の第一次安倍内閣の誕生時から批判し、第二次安倍内閣の誕生直前からは、背後の思想と併せて連続して厳しく批判してきたのは、blog「思索の日記」の読者の皆さまには周知の事実です。

 わたしの批判は、安倍晋三という男のイデオロギーの本質を暴くもので、単に政治的な次元での批判に留まらず、彼の抱く「個人」という概念の否定=家族主義・国家主義・天皇主義(皇室を利用して国民を欺く詐術で、明仁さんも美智子さんも危惧を抱く思想)という安倍イデオロギーへの批判でした。実存レベル=恋知(ソクラテス出自・人間の生の意味と価値を元に戻して考える)の次元からの批判を続けたきたわけです。

 今朝の東京新聞には、学者たちがつくる「立憲デモクラシーの会」の記者会見の模様が報じられていましたが、ここで良識と勇気をもつ学者たちが主張していることは、政治的レベルに限れば、わたしの見方と重なり、賛同します。

 
 「集団的自衛権は、同盟国を守るために海外派兵する権利以外の何者でもない。公然とウソをついている。安倍氏が首相であることに恐怖を覚えた」(小林 節・慶応大学名誉教授ー憲法学)
    
 「この60余、最大の戦争抑止力は、平和憲法だった。中国や北挑戦を仮想敵国にし、軍事力に依拠する手法は、時代遅れであり、東アジアの緊張を高め、不信感と敵対心をあおるだけ。」(千葉 真教・国際基督教大学教授ー政治学)

 「閣議決定は、国民を欺瞞する言葉の羅列だった。自衛隊員が海外で殺される方向へと為政者たちが仕向けていく。国民の命をもてあそぶ専制政治だ。」(小森 陽一・東大教授・日本文学)

 

 共同声明=内閣批判

「正規の手続きを経ないで九条を無効化する欺瞞(ぎまん)に満ちた解釈。集団的自衛権の行使容認は、安全保障に寄与しない。」

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安倍晋三という名のとんでもない公共悪ーー「国体憲法」の制定まで。

2014-07-03 | 社会批評

 以下も昨日からの続きです。(クリック)

 

  戦前の国体思想(明治政府の作成による皇室を利用した天皇教=靖国思想)を反省せず、
逆に、戦後レジーム(体制)からの脱却を目がける首相の安倍晋三は、

 1、武器の輸出を禁止する戦後の方針を閣議決定で破棄して軍需産業の復活を目がけ、

   2、21世紀に出来た世界最悪の法と評される「秘密保護法」の制定で、官の内部批判と政府への批判活動を抑え込み、

 3、憲法が固く禁じている他国への攻撃を可能とする集団的自衛権を閣議決定し、

 4、靖国参拝や尖閣問題で中国を怒らせ、中国の日本批判を利用して「中国敵視政策」を正当化し、わざと緊張を増幅させています。

 教科書に政府見解を載せるように命令し、国民を日本中心主義とするための思想教育を準備し、NHKに人事介入して政府方針への批判ニュースを極小とする体制をつくることで、【日本国民を安倍イデオロギーで洗脳する体制】を着々と固めています。

 選挙までの期間で、安倍イデオロギーによる改革を進め、自国中心主義(ナショナリズム)で日本を一つにのするのが基本戦略です。小出裕章さんなどかつて原発を批判した研究者が干されて万年助手にさせられたように、批判者は社会的に抹殺されます。テレビに出れるのは安倍批判をしない批評家ばかりという体制は、すでに半ば完成していますが、今後は、批判派のTBSやテレビ朝日のキャスターも裏から手を回し、変えようとするでしょう。

 白昼堂々と憲法を反故とする政権は、すでに正当な国家権力の資格を失っています。その思想(安倍イデオロギー)も行為(違憲など知らぬという不当な権力行使)も「公共悪」そのもの=近代民主制の原理・原則への挑戦であることは、明白です。

 これから、自衛隊法など関連法案を次々と国会を通し(強行採決の連続)、日本主義=国体イデオロギーで戦後レジーム(体制)を終わらせるのです。テレビ放送と学校教育で国民を洗脳し、最後は、『日本国憲法』の思想(人民主権を担保する社会契約論)を全面廃棄します。皇室を利用して、天皇を中心としてまとまる日本国の憲法=『国体憲法』の制定です=2005年の証言(クリック

 とんでもない男が首相になったものです。われわれ「民主派」は、明治以来の仇敵である「国権派」と再び全面対決です。しかし、今度は決して負けません。われわれには「恋知」としての哲学があります。


武田康弘(元・参議院行政監視委員会調査室客員ー哲学講師)

 

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暴走する違憲政権による法改正が始まる→安保闘争を上回る倒閣運動が始まる

2014-07-02 | 社会批評

 

昨日の続きです(クリック)

 自説以外は認めない安倍政権は、いよいよ、戦後の日本国家を転覆させるための法改正を始めます。

 アメリカ軍との一体化で「中国と対抗できる国へ」の路線を進めるのが基本戦略です。

 日中の国交回復を行い親交の道を拓いた田中角栄(偉大な政治家・哲学徒で55代総理大臣の石橋湛山による路線を引き継ぐ)の努力を反故とするわけですが、
同時に、戦後民主主義の否定→日本の独自性を謳う国体思想の復活を目がけます。目的は、近代民主制を支える社会契約論(人民主権)に則ったいまの「日本国憲法」を、日本主義(皇室=天皇を中心とした国体国家)の憲法に変えること=「思想改革」(日本主義への転回)を成すことです。

 「欧米がつくった人権という思想は、『個人』を中心とする闘争の論理でしかなく、われわれ日本人は、人権という言葉に怯える必要はない。日本は、日本の常識につけばよい。日本人は、個人ではなく家族を中心とすべき。天皇陛下は国民の父母である。」と主張する安倍首相の思想ブレーンである八木秀次・麗澤大学教授の言(「反人権宣言」ちくま新書・「明治憲法の思想」PHP新書)を見れば。安倍首相のイデオロギーは明白です。

 こういう明治政府が作成した日本主義(国体思想)への後戻り(無条件降伏で歴史の審判の下った思想)を、アメリカ軍との一体化=集団的自衛権の確立によって成そうとするのが、現政権のキワモノ的戦略であり、最終目的です。

 実に恐ろしく且つバカバカしい思想と戦略。「人間を幸福にしない日本というシステム」の完成です。

 安保闘争を上回る闘争が起きることは必至です。国家主義者vs民権派の闘いは、日本の歴史を変えるかもしれません。民権派は、明治政府によって潰されましたが、今度は、明治政府の後継者である安倍首相など保守主義の一団を、ふつうの市民の良識が打ち破る番です。国家的な「公」という思想から、市民的な「公共」に依拠した市民社会への転回を目がけます。

 
武田康弘

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『国(政府)の交戦権は、これを認めない』ー今日、違憲の安倍政権は、権力の正当性を失いました。

2014-07-01 | 社会批評

本日、7月1日をもって、安倍政権は、国家権力を行使する正当性を失いました。
政権を交代させなければ、日本は民主制国家としての最低条件さえ満たせないことになります。

憲法9条の結語は、
国の交戦権は、これを認めない。です。

 政府が戦争を行う権利はない(正当防衛=自衛以外は)。
 政府は、国民に対して、戦争を命じる権利はない。

と、主権者であるわれわれ国民は、憲法によって政府を縛っていますが、それを反故とする安倍政権は、政治権力の正当性を失ったのです。

 

自衛隊員のみなさんは、
海外派兵を準備させられた時点で、裁判を起こすことができます。日本では、憲法違反の裁判は、訴える人の利害に関わらないとできない仕組みになっていますが、自衛隊員であれば、利害の当事者ですから、首相を憲法違反の罪で訴えることができます。

自衛隊員による訴えが、各地から起こることは、民主制国家を守るために必要かつ不可欠な行為です。正義の闘いをぜひ!!

 
ともあれ、憲法に反した安倍政権には政治支配の正当性がないことを、われわれ主権者=市民は明晰に認識する必要があります。



武田康弘

 

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