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時々観たくなる…
芥川の「河童」が文明批評的にがんばった結果、人間の恐ろしさが逆に伝わりにくくなっている?のに対し、この物語は直截的である。キノコ人間たる「マタンゴ」はネオン輝く東京に生息するエロスと食欲しかない人間そのものなんであって、だからこそ「マタンゴ」島から帰ってきた大学助教授はなぜか島でキノコを食ってないのに発病している訳だ。しかも彼はキノコを食べてマタンゴになってしまった恋人との愛を貫くことができたかもしれないだけ「マタンゴ」島にいた方がましかも、と最後に言っている。キノコ的な愛…ポストモダンを感じさせる…結末である(笑)