★「アナと雪の女王」とかいうのが流行っているらしい。アンデルセンの「雪の女王」なら知っているが、「アナ」とかいうのがくっついているのが気になる。だいたい、純粋な心よりも素朴な心というものが如何に困難で崇高であるかを教える童話を、つまらん自意識の葛藤とかで滅茶苦茶にしてしまうのが、いつものディズニーであるので、たぶん今回も……。とおもって、ウィキペディアで筋の途中まで読んでみたが、これがもう嫌な感じなのだ。
触れたものを凍らせたり雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女・エルサ。……完全に異常ではないか。はやくこいつを幽閉しろ。
彼女は8歳のある夜、妹のアナと魔法で遊んでいるときに、はしゃぎすぎたアナを助けようとして自分の力を制御できず、誤って魔法をアナの頭に当ててしまい、意識不明の状態にさせてしまう。……だから、いわんこっちゃない。
二人の両親である王と妃は、目を覚まさないアナを助けるため、トロールたちの所に行って救いを乞う。幸いアナはトロールの力で回復したが、二人で遊んで楽しかった思い出だけ残して魔法に関する記憶を失うことになる。……楽しかった記憶と苦しかった記憶が分離してるって、そもそもたぶん人間じゃねえな、それは。
日増しに魔法の力が強くなっていくエルサは、魔法の力を世に知られぬよう城中の窓や戸や門を閉めて部屋に閉じこもり、魔法を制御するために誰とも触れ合わず自分を抑えて生きることを強いられる。……永久に引きこもりでお願いします。
一方アナは、なぜ突然大好きな姉が自分を避けるようになったのか理由もわからないまま閉ざされた城の中で寂しく成長する。……しゃあない。
その10年後、二人は両親を海難事故で亡くし、お互いだけが唯一の肉親となってしまう。……４－２＝２
さらに3年後、成人したエルサは女王として即位することになる。……だから、やめとけと。
13年間閉ざし続けた城の門を、特別に1日だけ開いて戴冠式が行われる。……家臣達は馬鹿なのか？
しかし、エルサの魔法はもはや自分の意思で抑えることが出来ないほど強大なものになっていた。自分を抑え感情を殺してなんとか1日を乗り切る覚悟をするエルサ。……だれか、こいつを何とかせい。
一方アナは、13年ぶりに外界と接触できる特別な1日に、新たな出会いを期待して胸を膨らませる。果たしてその願いは叶い、戴冠式に招かれていた他国の王子ハンスと恋に落ちたアナは、その日のうちに結婚の約束までしてしまう。
婚約を告げられたエルサは、あまりにも早すぎる展開に二人の結婚を反対する。エルサはアナと口論になり、思わず人々の前で魔法を暴発させてしまう。
自分の力を知られ、怪物呼ばわりされたエルサは王国から逃げだす。……怪物なんですけど？
そして夏の王国は、エルサが知らずに暴走させてしまった魔法によって永遠の冬に閉ざされる。……冬を差別するのはよくないと思いまーす。
北の山にたどり着いたエルサはそこに魔法で氷の城を建て、自分を抑えつけるのをやめてありのまま独りで生きていく決意をする。……「自分らしさ」幻想をさっさとすてていただけませんか。
……というぐあいで、このあと、どういう話になるのか知らないが、この特殊能力は、ジョブスとかヴィトゲンシュタインの類が孤立せざるを得なかった「性格」とか「才能」とかとは訳が違う。エルサの才能をアメリカの核兵器の軍事力に置き換えたらよく分かるのではないかと思う。冬が来るわけだ。とまあ、ディズニーの白々しい善意に従い、その特殊能力を子供の才能のメタファーとして理解してもよいが、――。だいたい、いまは民主主義の時代である。アナとかエルサを金正恩とかなんとかに置き換えても筋が通るようでは困るのだ。まあ、上の筋から容易に想像されるように、同性愛の話なのかも知れないし、「普通」じゃない子供を世間体で幽閉するようなアホ親の話かも知れないが……私は、中途半端に複雑になった童話を好きにはなれない。物語は夢物語でよいが深刻な問題を夢にされては困るからである。問題を語りたければ、堂々とドストエフスキーみたいにやればいいのだ。
★ろくでなし子さん逮捕……どんどんお友達が北朝鮮しかいなくなってるじゃねえか。なんか日本の権力は、いざとなると色好みを弾圧しようとするんだけど、昔から変わってねえなあ……。確かに、週刊誌を見てもリベラルなのはフライデー（プレイボーイだったかな？どっちでもいいけど……）だけになってきてる気がするからねえ……。アメリカの反共政策のために、日本の国体をそのままにしといたのはまずかったのではないかと、各国が思い始めてるのがわからんのかなあ……。自衛隊の人が中東あたりで死ねば、その見返りとしてアメリカが中国から日本を守ってくれればいいと計算しているかもしれんが……、二国が対等な同盟国であったらの話だ。いつからそんな都合のいい話に……
★イスラエル、ガザ攻撃再開を決定……もういいかげんにしてくれ
