『毎日かあさん 13』の「キョリを置いて」という回で、日本の反抗期みたいなのがアメリカではないという話が出てくる。わたくしも昔から、日本の反抗期の不健全さみたいなものは非常に気になっている。日本の反抗期の少年少女が、いわば、子どもが極端な処世術を身につけるみたいな様相を示すのを、身体的なアンバランスに求めすぎるのは反対である。何故かといって、そのような様相は、実は我々の大人の社会の実態だからである。日本では大人になるためには子どもにならなくてはならない。わたくしは、反抗期を親の子どもから社会の子どもになる移行期として考えてみたいのである。
最近反抗期がないやつが増えているらしいが、質的に差がないから移行する必要がないからかもしれない。いや、単に家族にせよ社会にせよ親的なものの支配が強くなっただけというべきであろう……