★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

人生に相渉る林檎の丸木橋を渡らねば……

2016-10-27 12:43:44 | 文学


今日の共通科目「戦後文学と宗教」は、透谷の「人生に相渉るとは何の謂ぞ」、藤村の「初恋」、一葉の「にごりえ」と読んできて、その「想の領域」問題を考えるというもの。

「初恋」は軽く扱う予定だったが、朗読してみると、なかなか良い詩でこんな林檎的初恋なんて経験していないにも関わらず、なぜか教壇でときめくわたくしであった。学生諸君もちゃんとときめけ

「にごりえ」は朗読しているといつも泣きそうになる。今日は初めて透谷の「人生~」を朗読してみたが、なんかすごいな、とりあえず何かすごい。