若尾文子

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1952年
長崎の歌は忘れじ
娘初恋ヤットン節
死の街を脱れて
猛獣使いの少女
母子鶴
花嫁花婿チャンバラ節
明日は日曜日
秘密
街の小天狗
総理大臣と女カメラマン 彼女の特ダネ

1953年
十代の性典
怒れ三平
チャタレー夫人は日本にもいた
続十代の性典
祇園囃子
２
春雪の門
続続十代の性典
無法者
十代の誘惑

1954年
心の日月
或る女
酔いどれ二刀流
舞妓物語
慕情
浅草の夜
緑の仲間
月よりの使者
荒城の月
勝敗

1955年
螢の光
幸福を配達する娘
月に飛ぶ雁
薔薇いくたびか
娘の縁談
幻の馬
長崎の夜
珠はくだけず
七人のあにいもうと
弾痕街

1956年
薔薇の絋道館
花嫁のため息
新妻の寝ごと
虹いくたび
赤線地帯
新婚日記 恥しい夢
新婚日記 嬉しい朝
処刑の部屋
滝の白糸
あさ潮ゆう潮
スタジオは大騒ぎ
涙（松竹）
日本橋
四十八歳の抵抗
君を愛す

1957年
銀河の都
スタジオはてんやわんや
続銀河の都
慕情の河
朱雀門
永すぎた春
妻こそわが命
誘惑からの脱出
夕凪
青空娘

1958年
東京の瞳
新婚七つの楽しみ
母
螢火
忠臣蔵
愛河
口笛を吹く渡り鳥
息子の結婚
嵐の講道館
一粒の麦
夜の素顔
娘の冒険

1959年
あなたと私の合言葉 さようなら、今日は
薔薇の木にバラの花咲く
山田長政 王者の剣
最高殊勲夫人
氾濫
次郎長富士
花の大障碍
美貌に罪あり
実は熟したり
浮草
初春狸御殿

1960年
女経 第一話 耳を噛みたがる女
女は抵抗する
からっ風野郎
ぼんち
勝利と敗北
素敵な野郎
安珍と清姫
偽大学生
鎮花祭

1961年
花くらべ狸道中
銀座っ子物語
婚期
お嬢さん
好色一代男
東京おにぎり娘
女の勲章
女は二度生まれる
銀座のぼんぼん
新・源氏物語
妻は告白する

1962年
家庭の事情
雁の寺
爛
閉店時間
仲良し音頭 日本一だよ
やっちゃ場の女
その夜は忘れない
瘋癲老人日記
秦・始皇帝
しとやかな獣

1963年
雪之丞変化
八月生れの女
女系家族
私を深く埋めて
女が愛して憎む時
越前竹人形
新・忍びの者

1964年
温泉女医
「女の小箱」より 夫が見た
傷だらけの山河
獣の戯れ
卍
悶え
幸せなら手をたたこう

1965年
花実のない森
波影
女めくら物語
帯をとく夏子
清作の妻
不倫
妻の日の愛のかたみに

1966年
刺青
処女が見た
氷点
雁
赤い天使
処女受胎

1967年
雪の喪章
夜の罠
妻二人
砂糖菓子が壊れるとき
華岡青洲の妻

1968年
積木の箱
濡れた二人
不信のとき
鉄砲伝来記

1969年
千羽鶴
天狗党

1970年
座頭市と用心棒
スパルタ教育 くたばれ親父

1971年
男はつらいよ 純情篇
幻の殺意

1975年
ある映画監督の生涯 溝口健二の記録

1987年
竹取物語

2005年
春の雪

映画『華岡青洲の妻』（1967） 99min

著者：有吉佐和子
監督：増村保造
語り手：杉村春子

出演
華岡青洲：市川雷蔵
妻・加恵：若尾文子
加恵の乳母・民：浪花千栄子
加恵の祖父：南部彰三
母・於継：高峰秀子
夫・直道：伊藤雄之助　貧乏医師
妹・小陸：渡辺美佐子
妹・於勝：原知佐子
下村良庵：伊達三郎　ナオミチの弟子
妹背米次郎：木村玄
妹背左次兵衛：内藤武敏
左次兵衛の妻：丹阿弥谷津子
大坂薬種商人：田武謙三
湯浅養玄：舟木洋一
中川脩亭：上原寛二
毛利尚斉：暁新二郎



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【内容抜粋メモ】
加恵は小さい頃、影から於継を見た
乳母：美しいだけでなく、賢いと評判

貧乏医師の夫・直道とは月とスッポンだと噂される









ナオミチ：
前から目をつけていたが箱入り娘で
皮膚病を患った時、治したら嫁にくれとかけあった
青洲は天才児だ！
（伊藤雄之助さん、スゴイ怪演！


祖父が亡くなり、葬儀にオツギが来て注目を集める
穴のあくほど見つめるカエ

＊

３年後　オツギが家に来る

オツギ：
カエを青洲の嫁に欲しい
ウンペイは３年間、京都に修行に行っている
医者の妻になる人は健康で気丈であること
患者が金を払えないことも珍しくない









父：うちと華岡では釣り合わん
母：カエはもう２１　小さな家でのんびり暮らすほうが・・・
乳母：カエはオツギさんに焦がれていて華岡家に行きたいと思っている


カエの希望もあり、籠に乗って嫁いでいく
夫ウンペイは留守のまま
弟の１人は仏門、もう１人は商家に見習いに行ってる
弟子の下村良庵が同席









ナオミチ：ウンペイは雷の鳴る中とりあげたため通り名にした

オツギの横で眠る時も見つめるカエ

大けがをした男や、皮膚病の女が来て、麻酔もなしに切ってる！

機を織るオツギ
京のウンペイに金を送るために織っている
カエも教えてもらう
反物屋も褒める出来栄え









黒砂糖やウグイスの糞をお風呂に入れているオツギのマネをするカエ

朝鮮朝顔（マンダラゲ）はぜんそくなどに効くと育てている

カエ：
８つの時、白い花が咲いていた
オツギさんが美しいと聞いて一目見たいと思っていた









３年後
雨が続く中、ウンペイが戻る
みんなで足を拭いてあげたりして大騒ぎ

ウンペイ：
オランダ流の外科、内科も学んだ
クスリで患者を眠らせて胸を切り開いて治した事例がある
そのクスリを見つけ出す

オランダの手術道具一式、ガーゼも見せる
妹：これなら私たちも織れる

オツギは妹らを褒めても、カエを無視する
オツギ：旅で疲れているから今夜は１人で寝るように










ナオミチ：華岡の家に花を咲かせてくれ　といって亡くなる

オツギ：今夜はウンペイさんが待っている

雨の中、マンダラゲをつむカエ
ウンペイに言われて１輪ずつ拭く

弟の米次郎がたくさんの猫を持ってくる
ウンペイ：大事に育ててくれよ

動物実験！！
叫んでるのに無理やり毒を飲ませてみんな殺してしまう↓↓↓
ウンペイ：マンダラゲの量が多すぎるんや
こんな撮影、今じゃ到底許されないな・・・

カエは懐妊

雨が２年も降ってる！？
大勢が飢え死にしてる
大坂薬種商人：骨が腐って体の外に出る流行り病でクスリが売れる

ウンペイ：
長雨で食べ物が偏るせいだ
腐った骨を切り取るんや
（外科手術は本当に野蛮だ・・・

華岡のもとに大勢の患者が押し寄せる
お金の代わりに野菜や魚を持ってくる

ウンペイとカエは白いご飯をもらう

オツギ：
人が飢え死にしてる中、かゆを食べるだけでも幸せ
産まれてくるのは華岡のもの
丈夫に生むのがあんたの義務

ウンペイ：マンダラゲを酒でといて飲ませたら、今ではよう眠っている

眠ってるネコにナイフを刺してる！

＊

オツギ：初産は里でという習わし　里に帰りよし
カエ：私かて旦那はんにとりあげてもらいたい

オツギの説得で里に帰る
いい姑だと褒める両親

カエ：
お花がキレイなのはうわべだけ
ほんまはズルくてそろばん上手なんや！
わてをもらったのも機を織って金を送るため！

天井から垂らした縄をつかんで暴れまくって娘を生む
オツギ：この次は男の子を生んで　世継ぎがないと安心できない

＊

４年後
乳房が腫れあがった妹を診る

於勝：
乳がんは治らないから言わなかった
私の体を切り開いて、手術をして

ウンペイ：
脇にも肩にもがんが広がっている
麻酔薬がまだ出来ていない

麻酔薬で脳を侵されて頭をかち割った猫を見せる
おかしな動きをしてるネコさんもいる・・・↓↓↓

オカツは亡くなる
オカツが死んだのは犬猫をたくさん殺した祟りだと噂されている

オツギ：カエさんをすり抜けてオカツにくる法はないやろ！
ウンペイ：カツを殺したのはわしの力が足りなかったからや

＊

７年後
猫の宙返りをみんなで見て大笑い
１０年目にしてやっと麻酔薬が完成した

ウンペイ：
猫と人間では大違い
難しいのはこれから

オツギ：麻酔薬の実験に私を使いよし
カエ：その実験は私で試してほしいと前から思っていた

オツギ：あんたはこの家の世継ぎを生むまでは大事にしないと
カエ：この１０年で生んだのは女１人

ウンペイ：
わしは人殺しのクスリを作っているんじゃない！
２人に飲んでもらおう

言い出したオツギが先に飲む
はちまきしてる！
オツギ：リョウヘイが京から戻ってきたら養子にしてほしい
ウンペイは約束する










うなされて暴れるオツギ
オツギ：体がとても熱い・・・
一番痛みに弱い内股をつねるとうなる

マンダラゲを少し焼酎に混ぜて飲ませただけと明かす
オツギ：実験は大成功やのう　カエさんが飲む必要はない

大奥さんはエライと噂する弟子ら

ウンペイ：母の８倍飲まなきゃ効かない
カエ：それを私が飲む

カエは自分の両足をきつく縛る
お椀いっぱい飲む　口からって・・・
すぐに暴れ出す
カエ：娘を頼む！










ウンペイは三日三晩つききりで脈や心拍を測る
内股をひねっても動かない

オツギ：わざわざ出向いてくれた嫁が死んだら、私も生きてはいられない

目が覚めたカエに口移しで汁を与える

ウンペイ：
もう大丈夫
三日三晩、飲まず食わずだったから
かゆに卵３つほど入れてくれ

カエの縛り方は血を止めるにも役立つと感心するウンペイ
カエの内股はつねった跡がたくさんついてる！

麻酔から覚めて半月経ってもフラフラのカエを責めるオツギ
オツギ：もう一度、私で試してほしい！

またオツギが飲む
３日眠って起きるとカエが見守っていて
ウンペイは急病人を診ていていない

天気がいいのに暗いというカエ
娘がフラフラして倒れて、そのまま亡くなる
オツギ：私もオカツに死なれてから、はよ死んでそばにいってあげたいと思ってる
２人で泣き崩れる

ウンペイは毎晩ひとりで麻酔薬を飲んでる
カエ：私で試して欲しい
ウンペイ：最後の実験や　やってくれるか？

煎じ詰めて粉にしたものをカエに飲ませる
オツギ：オカツを亡くした時、死ぬつもりで実験したがカエさんも同じ気持ちだろう









意識が戻っても自力で起きられず
カエ：目が頭の芯まで痛みます
小陸：姉さんはクスリを飲んで目を悪くした

ウンペイ：
そうと知ってたら実験はしなかった！
お母さんが飲んだのはただの眠り薬やった

オツギ：あんたというお人は！
これは悔し泣き？

オツギ：カエさん、ウンペイさんを頼みますよし　といって亡くなる

失明したカエは息子を生む

オリクはクビに大きな腫瘍が出来ている
医師の家だからこんなに病気が多い運命なのか？

カエ：麻酔を使って切って治せないか？
ウンペイ：自害で切る場所だから、切ったら死んでしまう

オリク：
嫁に行かなかったのは幸せだった
お母さんと姉さんをよく見ていた
姉さんのような目にあうよりラクだと思っている
あのコワイクスリをお母さんと飲み比べて、姉さんは勝った
兄さんほどの人が気づかないワケがない
肥しのききすぎた木のように枯れてしまう

＊

３年後
ウンペイ：
今日、乳がんの患者が来て、どうせ助からんからわしの手術を受けたいと言ってくれた
自信がある

カエは４０歳でまた妊娠
カエに習ったヒモの結び方を紋にした着物を着ているウンペイ

１８０５年　世界で初めて全身麻酔による乳がんの手術が行われた
世界初？！

乳がんてあんなに乳房が腫れるのか？！

ウンペイ：
手術は大成功や！
これからはなんでも切れる
お前のお陰や

カエは出産
カエ：おかあはんのお陰

＊

広くなった治療所、手術室、クスリの貯蔵所、薬剤所、５０人いる弟子の長屋を案内する

夫を助けて盲目となったカエは無口になり人前を避けるように暮らした