2001年初版 土屋京子/訳 ダン・アンドレイアセン/画
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
『大きな森の小さな家』で知られるローラ・インガルスのシリーズのほかに
母キャロラインのシリーズもあると知って借りてみた
森を開拓して厳しい自然とともに生きていた頃が生き生きと描かれていて感動する
家も、家具も、食べ物1つ1つ、おもちゃにいたるまで
すべて人が手作りしていたのが驚異だし
狩猟、農業、家畜、家事、育児それぞれにじっくり時間をかけて
一生懸命、愛情を注いでいた丁寧な生き方が素晴らしい
ホットケーキも1から作るから、今のインスタントやコンビニ食とまるで違う
別次元の美味しさなんだろうなあ!
■著者まえがき
『小さな家』シリーズを書き始める前、ローラ・インガルス・ワイルダーは
伯母マーサ・クワイナー・カーペンターに手紙を書いて
母キャロラインの子ども時代の話を聞かせてほしいと頼んだら
たくさんの返事が届いた
このシリーズはその手紙がもとになっている7冊の第1冊目
【内容抜粋メモ】
登場人物
クワイナー家
ヘンリー 父
シャーロット 母
ジョゼフ 11歳
ヘンリー・オー 9歳
マーサ 8歳
キャロライン 5歳
イライザ 3歳
トーマス
祖母
カーペンター家
ベンジャミン
サラ
チャーリー 長男
雑貨店主 ポーター
父が亡くなって1年になる
2人の兄は朝早くから薪を割ったりしている
キャロラインは藁のベッドを直したり、ニワトリにエサを与えたりするのが日課
今朝は卵が5個もとれて大喜び
クワイナー家は1エーカーほどの土地の半分が菜園で
ジャガイモ、玉ねぎ、赤カブ、ニンジン、サツマイモなどを育てている
納屋には道具や穀物、干し草が置いてある
前はここに住んでいたが、父と近所の人たちで今の板壁の家を作って移った
納屋ですごい音がして、ブタのホッグがドングリなどの入ったバケツと奮闘している
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お洗濯は1週間に一度
子どもたちが何度も井戸を往復して水を運び
お母さんが板でごしごしこする
ホウサンとアンモニアを入れた石鹸水はとても臭い/汗
煮立ったお湯に入れるのは虫とかいたのかなあ?
マーサは普段着が1着しかないため、洗濯の間はねまきに着替えて
聖書の勉強をしなければならないのが不満
マーサ:お父さんがいた時は、いつも普段着の着替えがあったのに・・・
洗ったものは草の上で乾かす
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「サンプラー」
キャロラインはステッチの練習をしている
いろいろな縫い方でアルファベットを覚える
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お母さんは家から2マイルほどの町へ出かける
灰をつめた袋を持っていき、物々交換で必要なモノと引き換える
かつては森だった所に次々新しい建物が建設中
駅馬車から客がおりるのも珍しく見るキャロライン
手紙も駅馬車が運んでいる
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雑貨店に着くと、近所に住むカーペンター夫婦も来ている
キャロラインは店に並ぶいろいろな品を見るのが大好き
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ベンジャミンはもうすぐ大雨が降ると教える
お母さんは菜園の野菜がダメになる前に収穫しようと言う
とても冷え込んだ夜、お母さんは1人で菜園で収穫している
朝になると、周囲に初霜がおりて、長い時間をかけて育てた野菜たちはすっかりしおれている
根菜以外は小さくても全部とってしまおうと決める
母:ピクルスにすれば冬中食べられるわ
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夕ご飯は少しの魚とジャガイモだけでお腹が空くキャロライン
お母さんは結婚する前はボストンで仕立て屋をしていた
父が亡くなってからは、現金収入を得るためにまた始めている
去年は父の死でキャロラインの誕生日を祝わなかったから
今年は5歳と6歳の2回分祝おうと言ってくれて、キャロラインは夢見心地になる
お母さんは仕事で縫っているドレスの切れ端を使って、新しいリボンをプレゼントする
手作りのぬいぐるみのお人形ももらう
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お母さん、キャロライン、ジョゼフは小麦粉を買いに行く
ジョゼフが狩ったウサギとビーバーの毛皮を出すが
残ってるのは2樽のみで小袋では売れないと言われる
母:代わりに特別のコーン・ブレッドを焼くわ
クリスマス・ブレッドを楽しみにしていたキャロラインはガッカリするが
お母さんを悲しませたくないからガマンする
その夜、粉ひき小屋にいた背の高い男の人が家に来て
小麦粉と赤砂糖の袋を置いていく
「メリー・クリスマス」
キャロラインは朝早く目が覚めてしまい、母がクリスマス・ブレッドを焼くのを手伝う
母から子どもたちへのクリスマス・プレゼントは手編みのミトン
陶器のボタン、棒キャンディー
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祖母は昔、ヘンリーが作ってくれた木彫りの馬をジョゼフとヘンリー・オーにプレゼントする
ベンジャミンは妻サラが作ったプラム・プディングをもってやって来る
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夏のうちは家の手伝いで忙しいジョゼフとヘンリーは冬の間に学校に通う
マーサとキャロラインは家で聖書の勉強
キャロラインは文字の読み書きを早く習いたいが
兄弟といるのが好きなマーサは学校がキライ
兄弟は学校で先生をバカにするイタズラ事件があって、早引きとなり
4人で庭に円を描いて「キツネとガチョウ」という遊びに夢中になる
鬼ごっこみたいな遊び
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とうとうトウモロコシをお湯でねった粥1杯だけの食事になり
子どもたちはいつもお腹を空かせる
罠に動物もかからず、地下の貯蔵庫にあるカブばかりでイヤになるキャロライン
父の友だちのインディアンが2人、家に来て
大きな雄シカをくれる
インディアンの「曲がった骨」:「赤い手」の息子、腹、へる
父ヘンリーの手にはひどい火傷の跡がある
母は感謝して、早速ローストし、肉汁でグレイビーソースを作る
*
ようやく春めいてきたのをお祝いしようと言う母
食糧庫にある卵2個、スプーン1杯の塩、少しの小麦粉を使って
ケーキを作り、油で揚げる
イライザが手伝おうとして油の鍋に近づいて、母は慌てて止める
父ヘンリーが大やけどをした話をしてくれる
銀器を作る仕事をしていた父
結婚式の日、ヘンリーが現れないので、裏切られたと思っていたら
シャーロットに見事な手作りの燭台をプレゼントする
それを作るために銀をこぼして大やけどを負った
それに凝りて、交易の仕事にかえた
その燭台をテーブルに飾る
祖母:今日は結婚記念日じゃなかったかい?
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ベンジャミンが教会まで馬車で送ると言ってくれて
慌てて姉妹を採寸し、教会用のドレスがすっかり小さくなってるのに気づく
マーサは母のまだ新しい青いドレスをもらって喜ぶ
キャロラインはいつもマーサのおさがりばかりで悲しくなる
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日曜の朝、マーサの皮のブーツは崩壊寸前で、穴から指がのぞいている
靴を履くのは教会へ行く時だけだから、と母は言うが履きたくないと愚図る
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教会も父を含めた住民たちが力を合わせて建てた
マーサは馬車にブーツを置いていき、裸足でいると
頭から足まで新品のドレスとブーツの少女2人に笑われる
キャロライン:あなたがどんなドレスを着たって、マーサにかないっこないわよ!
帰り道、マーサのブーツは壊れて履けなくなる
母は冬になるまで新しいのは買えないから、日曜は家で聖書を読むよう言う
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学校に行く前の日
マーサは兄弟が話していたヘンダーソン先生はとっても恐いのだとキャロラインに話す
マーサ:あのイヤな子たち、来ないといいな・・・
ずっと学校に行くのが楽しみだったキャロラインは急に不安になる
マーサが祖母にキャロラインは学校を怖がっていると言ったため
キャロライン:怖いものなんか1つもないんだから! と怒る
2人で長い道を歩いて行くと、同じくらいの歳の子がたくさんいるのを初めて見る
教会でバカにした少女2人もいて、新しいドレスを着ている
マーサ:
私、今日も靴なんか履いてないわよ
これからも夏中履くつもりはないわ
だからつべこべ言わないでちょうだい
(これだけハッキリ言えるのはスゴイなあ!
席に座ると、隣りにアンナと名乗る少女が座る
教会で2人の様子を見ていて、仲良くなりたいと言う
若い女性の優しいモーガン先生が担任
新しい初等読本を渡し、キャロラインならすぐ追いつくと言ってくれる
お昼休みになり、アンナはお弁当を1人で食べる予定だったが、姉妹は家に誘う
母:贅沢な食事ではないけど、いつでも歓迎ですよ
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■訳者あとがき
『大草原の小さな家』のお母さんというと、女優カレン・グラッスルを思い浮かべる読者も多いだろう
キャロラインが生まれたのは、1839年
当時のアメリカは独立して70年足らずの若い国
南北戦争もまだ起きていない
電気、水道、ガスもなく、すべて自給自足
身に着けるものもすべて手作り
裁縫が得意なことが女性の大切な才能だった
父ヘンリーはイェール大学卒
結婚後、新しいチャンスを求めて広大な西部の土地を開拓する暮らしを選んだ
男手が欠けても、女手が欠けても立ち行かなくなる
ヘンリーはインディアンとの交易をしていたが
1844年、ミシガン湖で漁をしていて嵐に遭い、船ごと沈んで行方不明になった
キャロラインは勉強が好きで、16歳で学校を卒業後、母校で先生になり
チャールズ・インガルスと結婚した
マリア・D・ウィルクス
1950年代後半、NY生まれ
ワイルダー一家について詳細な調査を行い執筆した
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
『大きな森の小さな家』で知られるローラ・インガルスのシリーズのほかに
母キャロラインのシリーズもあると知って借りてみた
森を開拓して厳しい自然とともに生きていた頃が生き生きと描かれていて感動する
家も、家具も、食べ物1つ1つ、おもちゃにいたるまで
すべて人が手作りしていたのが驚異だし
狩猟、農業、家畜、家事、育児それぞれにじっくり時間をかけて
一生懸命、愛情を注いでいた丁寧な生き方が素晴らしい
ホットケーキも1から作るから、今のインスタントやコンビニ食とまるで違う
別次元の美味しさなんだろうなあ!
■著者まえがき
『小さな家』シリーズを書き始める前、ローラ・インガルス・ワイルダーは
伯母マーサ・クワイナー・カーペンターに手紙を書いて
母キャロラインの子ども時代の話を聞かせてほしいと頼んだら
たくさんの返事が届いた
このシリーズはその手紙がもとになっている7冊の第1冊目
【内容抜粋メモ】
登場人物
クワイナー家
ヘンリー 父
シャーロット 母
ジョゼフ 11歳
ヘンリー・オー 9歳
マーサ 8歳
キャロライン 5歳
イライザ 3歳
トーマス
祖母
カーペンター家
ベンジャミン
サラ
チャーリー 長男
雑貨店主 ポーター
父が亡くなって1年になる
2人の兄は朝早くから薪を割ったりしている
キャロラインは藁のベッドを直したり、ニワトリにエサを与えたりするのが日課
今朝は卵が5個もとれて大喜び
クワイナー家は1エーカーほどの土地の半分が菜園で
ジャガイモ、玉ねぎ、赤カブ、ニンジン、サツマイモなどを育てている
納屋には道具や穀物、干し草が置いてある
前はここに住んでいたが、父と近所の人たちで今の板壁の家を作って移った
納屋ですごい音がして、ブタのホッグがドングリなどの入ったバケツと奮闘している
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お洗濯は1週間に一度
子どもたちが何度も井戸を往復して水を運び
お母さんが板でごしごしこする
ホウサンとアンモニアを入れた石鹸水はとても臭い/汗
煮立ったお湯に入れるのは虫とかいたのかなあ?
マーサは普段着が1着しかないため、洗濯の間はねまきに着替えて
聖書の勉強をしなければならないのが不満
マーサ:お父さんがいた時は、いつも普段着の着替えがあったのに・・・
洗ったものは草の上で乾かす
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「サンプラー」
キャロラインはステッチの練習をしている
いろいろな縫い方でアルファベットを覚える
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お母さんは家から2マイルほどの町へ出かける
灰をつめた袋を持っていき、物々交換で必要なモノと引き換える
かつては森だった所に次々新しい建物が建設中
駅馬車から客がおりるのも珍しく見るキャロライン
手紙も駅馬車が運んでいる
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雑貨店に着くと、近所に住むカーペンター夫婦も来ている
キャロラインは店に並ぶいろいろな品を見るのが大好き
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ベンジャミンはもうすぐ大雨が降ると教える
お母さんは菜園の野菜がダメになる前に収穫しようと言う
とても冷え込んだ夜、お母さんは1人で菜園で収穫している
朝になると、周囲に初霜がおりて、長い時間をかけて育てた野菜たちはすっかりしおれている
根菜以外は小さくても全部とってしまおうと決める
母:ピクルスにすれば冬中食べられるわ
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夕ご飯は少しの魚とジャガイモだけでお腹が空くキャロライン
お母さんは結婚する前はボストンで仕立て屋をしていた
父が亡くなってからは、現金収入を得るためにまた始めている
去年は父の死でキャロラインの誕生日を祝わなかったから
今年は5歳と6歳の2回分祝おうと言ってくれて、キャロラインは夢見心地になる
お母さんは仕事で縫っているドレスの切れ端を使って、新しいリボンをプレゼントする
手作りのぬいぐるみのお人形ももらう
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お母さん、キャロライン、ジョゼフは小麦粉を買いに行く
ジョゼフが狩ったウサギとビーバーの毛皮を出すが
残ってるのは2樽のみで小袋では売れないと言われる
母:代わりに特別のコーン・ブレッドを焼くわ
クリスマス・ブレッドを楽しみにしていたキャロラインはガッカリするが
お母さんを悲しませたくないからガマンする
その夜、粉ひき小屋にいた背の高い男の人が家に来て
小麦粉と赤砂糖の袋を置いていく
「メリー・クリスマス」
キャロラインは朝早く目が覚めてしまい、母がクリスマス・ブレッドを焼くのを手伝う
母から子どもたちへのクリスマス・プレゼントは手編みのミトン
陶器のボタン、棒キャンディー
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祖母は昔、ヘンリーが作ってくれた木彫りの馬をジョゼフとヘンリー・オーにプレゼントする
ベンジャミンは妻サラが作ったプラム・プディングをもってやって来る
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夏のうちは家の手伝いで忙しいジョゼフとヘンリーは冬の間に学校に通う
マーサとキャロラインは家で聖書の勉強
キャロラインは文字の読み書きを早く習いたいが
兄弟といるのが好きなマーサは学校がキライ
兄弟は学校で先生をバカにするイタズラ事件があって、早引きとなり
4人で庭に円を描いて「キツネとガチョウ」という遊びに夢中になる
鬼ごっこみたいな遊び
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とうとうトウモロコシをお湯でねった粥1杯だけの食事になり
子どもたちはいつもお腹を空かせる
罠に動物もかからず、地下の貯蔵庫にあるカブばかりでイヤになるキャロライン
父の友だちのインディアンが2人、家に来て
大きな雄シカをくれる
インディアンの「曲がった骨」:「赤い手」の息子、腹、へる
父ヘンリーの手にはひどい火傷の跡がある
母は感謝して、早速ローストし、肉汁でグレイビーソースを作る
*
ようやく春めいてきたのをお祝いしようと言う母
食糧庫にある卵2個、スプーン1杯の塩、少しの小麦粉を使って
ケーキを作り、油で揚げる
イライザが手伝おうとして油の鍋に近づいて、母は慌てて止める
父ヘンリーが大やけどをした話をしてくれる
銀器を作る仕事をしていた父
結婚式の日、ヘンリーが現れないので、裏切られたと思っていたら
シャーロットに見事な手作りの燭台をプレゼントする
それを作るために銀をこぼして大やけどを負った
それに凝りて、交易の仕事にかえた
その燭台をテーブルに飾る
祖母:今日は結婚記念日じゃなかったかい?
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ベンジャミンが教会まで馬車で送ると言ってくれて
慌てて姉妹を採寸し、教会用のドレスがすっかり小さくなってるのに気づく
マーサは母のまだ新しい青いドレスをもらって喜ぶ
キャロラインはいつもマーサのおさがりばかりで悲しくなる
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日曜の朝、マーサの皮のブーツは崩壊寸前で、穴から指がのぞいている
靴を履くのは教会へ行く時だけだから、と母は言うが履きたくないと愚図る
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教会も父を含めた住民たちが力を合わせて建てた
マーサは馬車にブーツを置いていき、裸足でいると
頭から足まで新品のドレスとブーツの少女2人に笑われる
キャロライン:あなたがどんなドレスを着たって、マーサにかないっこないわよ!
帰り道、マーサのブーツは壊れて履けなくなる
母は冬になるまで新しいのは買えないから、日曜は家で聖書を読むよう言う
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学校に行く前の日
マーサは兄弟が話していたヘンダーソン先生はとっても恐いのだとキャロラインに話す
マーサ:あのイヤな子たち、来ないといいな・・・
ずっと学校に行くのが楽しみだったキャロラインは急に不安になる
マーサが祖母にキャロラインは学校を怖がっていると言ったため
キャロライン:怖いものなんか1つもないんだから! と怒る
2人で長い道を歩いて行くと、同じくらいの歳の子がたくさんいるのを初めて見る
教会でバカにした少女2人もいて、新しいドレスを着ている
マーサ:
私、今日も靴なんか履いてないわよ
これからも夏中履くつもりはないわ
だからつべこべ言わないでちょうだい
(これだけハッキリ言えるのはスゴイなあ!
席に座ると、隣りにアンナと名乗る少女が座る
教会で2人の様子を見ていて、仲良くなりたいと言う
若い女性の優しいモーガン先生が担任
新しい初等読本を渡し、キャロラインならすぐ追いつくと言ってくれる
お昼休みになり、アンナはお弁当を1人で食べる予定だったが、姉妹は家に誘う
母:贅沢な食事ではないけど、いつでも歓迎ですよ
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■訳者あとがき
『大草原の小さな家』のお母さんというと、女優カレン・グラッスルを思い浮かべる読者も多いだろう
キャロラインが生まれたのは、1839年
当時のアメリカは独立して70年足らずの若い国
南北戦争もまだ起きていない
電気、水道、ガスもなく、すべて自給自足
身に着けるものもすべて手作り
裁縫が得意なことが女性の大切な才能だった
父ヘンリーはイェール大学卒
結婚後、新しいチャンスを求めて広大な西部の土地を開拓する暮らしを選んだ
男手が欠けても、女手が欠けても立ち行かなくなる
ヘンリーはインディアンとの交易をしていたが
1844年、ミシガン湖で漁をしていて嵐に遭い、船ごと沈んで行方不明になった
キャロラインは勉強が好きで、16歳で学校を卒業後、母校で先生になり
チャールズ・インガルスと結婚した
マリア・D・ウィルクス
1950年代後半、NY生まれ
ワイルダー一家について詳細な調査を行い執筆した