メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

シリーズ・江戸川乱歩短編集Ⅱ 妖しい愛の物語 第1回「何者」(2016)

2019-08-05 12:34:46 | ドラマ

シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎 「屋根裏の散歩者」(2016)

すべては乱歩から始まった ~日本ミステリーの父 没後50年~


原作:江戸川乱歩

出演:
私 平井“ファラオ”光
甲田伸太郎
結城弘一 若葉竜也
志摩子 真野恵里菜 ユウキの許婚
琴野三右衛門 息子ミツオ

明智小五郎 満島ひかり 赤井
常 麿赤兒 下男
波多野警部 斉木しげる
池上幸平
野口雅弘
吉行由実
宮本正也
ほか


平井“ファラオ”光って名前もキャラクターもまた立ってるなあと調べたら
オフィス北野所属のお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」だって このコンビ名も可笑しい

“同年5月18日、つまみ枝豆(青木隆彦)とダンカン(飯塚実)が取締役に就任、
 但し、たけしも森前社長とともに取締役に名前を残している。
 同年11月、つまみが新社長に、ダンカンが専務取締役に就任した。”

つまみ枝豆さんの本名は青木隆彦さんていうのか/驚
しかも取締役ってすごい出世!

このシリーズは、満島ひかりちゃんの怪演をメインに
他のキャスティングも面白い人たちばかり


【内容抜粋メモ】

“1928年 満州事変の2年前に執筆された本格的探偵小説をほぼ原作通りに映像化
 今回、明智は素性を隠すため赤井と名乗っている”


私は大学の友人・甲田伸太郎に夏休みを遊び暮らそうと誘われ
コウダの親友・結城弘一の家(鎌倉)に半月ばかり逗留した










ユウキの許婚・志摩子は、両親は亡く、ユウキ家に引き取られた従妹
ユウキは陸軍省・少将の息子で、年末には入営する
その前の自由な日々だった

ユウキ家は裕福 ある晩ヒロカズの誕生祝があった
彼は地方新聞の小説を書くため、父の書斎にこもる例になっていた




突然大きな音がして「誰か来てください!」とコウダの声
ヒは書斎で血に染まって倒れている




ガラス戸に穴が開き、何者かが忍び込んだのだろう
父は息子より金庫の金を見て安心する

弾丸が足首を射抜いていた
シマコが悲しんだ様子でいないことを不審に思う私
(兵役を逃れたいための偽装では?

下男の常さんが座り、辺りを見回していた




ヒは病院に運ばれ、波多野警部が到着
書斎にあった金製品が奪われていて
「黄金蒐集狂 これは盗賊の仕業だ」と言う






賊の靴足袋の跡がハッキリ残っている
警部:女のように内股に歩く奴だな

好奇心の強い私と、誕生祝に呼ばれていた赤井が跡を追う
よく碁を打ちに来ていたニタニタ笑う得体の知れぬ人物




犯罪学や探偵小説の並ぶ書斎
「明智小五郎探偵談」を指して

コ:この男は理屈っぽいばかりだ




足跡は井戸から始まり、井戸に消えている




第一発見者のコが事情を聞かれる
コ:外で酔いを醒ましていたら銃声が聞こえて、暗い部屋にヒが倒れていた 賊は見なかった

シマコ:私の書斎にも誰か入って、日記帳が放り出されていた
(痴情のもつれか?


翌朝 赤井が隠れていて、肩を叩くとものすごい驚く
いつもフシギなメイクをしているねw




見ていた方向を見ると、常さんが花壇をいじっているばかり




3日後
ユウキ邸を出て、裕福な家から逃げるように走り出る赤井を追う
表札には「琴野三右衛門」とある

振り向くととんでもない金粉だらけ
私は赤井に事件のアリバイを聞くと、煙草を買いに出ていたという




ヒを見舞いに行くとシマコもいる




ヒ:
一生治らないのだよ と足を指す
フシギな事件だ ひょっとすると想像よりずっと恐ろしい事件だ
唾棄すべき悪魔の所業だ

第一のフシギは古井戸の足跡だ
ああした場合、2点間の最短距離を歩くはずでは?

第二のフシギは盗難品が金製品だけということ
それですぐ思い当たった人物がいる
盗品で一番大きいのは置時計

花瓶をこの窓から投げてみてくれ 投げると割れる

常じいやの奇妙な挙動が最も有力だ
花壇に今は花などないし、種を蒔く時節でもない

じいやが窓際に座ったのは、品物を隠すためだ
花壇に何かを隠した 君、持ってきてくれないか

シェルシェ・ラ・ファンム・・・
フランス語で「女を捜せ」




花壇から出てきたのは常さんの老眼鏡サック
コ:やっぱり恐ろしい あいつがそんなことを・・・

警部は犯人を逮捕したという
琴野三右衛門の息子ミツオは金色のモノに執着をもつ「黄金狂」
盗難品はまだ出てない

(ものすごいキャラクター




コ:ミツオの逮捕はとんでもない見当違いです

警部:犯人は外部からではなく、書斎から現れ、書斎に隠れたと?

コ:
あの金製品の大きさが関係している
盗み去ったと見せかけて池に投げ込む
真の目的は僕を殺すことだった
廊下に逃げてもコがいる 2から1を引く すると残るのはコ

私:そういえばコは内輪(内股)

海水浴ではコは常のサック(メガネを入れるケース)を使っていた
ツネはそれをかばうために隠した




ヒ:
ツネはコの父に世話になり、ユウキ家に雇われたのもコ父の紹介
ひと言でいえば、コ、シ、ヒの恋愛三角関係なのだ
僕らはよくケンカした ツネはそのいがみ合いを見て悟ったのでしょう




その夜、赤井は泥まみれで池から盗難品を出した
靴足袋はハンカチに包まれ、S.Kの文字 コのもの






コは殺人被疑者として引致された(昔の取調室は石造り?
証拠が揃っていても、コは何も言わず裁判となる




ヒは退院 元気に小説のアイデアなどを話して聞かせる
そこに赤井が来る

私たちはシも誘って海岸に散歩に出た
赤井は池をさらっていた時に手を怪我して包帯を巻き
それをヒに結んでもらう(ハンカチの結び方を確かめた?

黄昏のビギン

ヒと赤井は「明智小五郎探偵物語」について話し、バカにするヒ




シ:あの人たちを驚かせよう と私を誘い、砂場の影に隠れる




そのそばに座ろうという赤井 2人の話に聞き耳たてる私とシ

赤井:
コがアリバイを申し立てたのです
コはピストルの音がした時、シの日記を盗み読みしていた
だが、コには不利な証拠が揃い過ぎている

池から出たハンカチの結び方は縦むすび(猫村さん!
コの結び方は普通だった




第4の反証は、池から出た足袋がコに足には小さくて合わないのです と笑う
犯人はあなたです






ヒ:どこの世に自分に発砲する人がありましょう と笑う

赤井:
“2から1引くと1” とヒが自分で言った言葉を引用する
あなたの帯、さっき結んでもらった包帯の結び目
その信じ難い点に、この犯罪の大きな欺瞞が隠されている

みな被害者は加害者ではあり得ないという催眠術にかかっている
サックも、池に投げ込んだのもあなたです

ヒ:コを陥れるのに不具者になるのは変ですね

赤井:
本当の目的は別にあったのです
あなたは極端な軍隊恐怖病者なのです

あなたは学生時代、近眼鏡をかけて目を悪くしようとしたこともある
あなたは軍人の子 姑息な手段は発覚の恐れがある
そして一石二鳥の名案に思い至った

僕は君を警察に突き出す気はありません
ただ推理が正しいか確かめたかった

それに君は何より恐ろしい処罰を受けた
君の一番聞かれたくない女性が後ろに

お別れする前に僕の本名を教えましょう
君が日ごろ軽蔑していたあの明智小五郎なのです

少将に頼まれて、陸軍のある機密事項を調べるためにお宅に出入りしていた
あなたは理屈っぽいと言ったが、小説家のあなたより実際的だとお分かりになりましたか?




***

プロの探偵業をする前の明智は、相手の罪を暴いても警察に言わないって
『時効警察』みたい ※「ドラマのマイベスト」内参照

徴兵逃れは結構じゃないか
息子より金の心配をするような父親だもの

今度、日本で万一「赤紙」なんて配ってきたら、みんなで破ってしまえばいい
国民がいなければ、政治屋だけで「戦争」は出来ないのだから

でも、その時「非国民だ」などという集団催眠状態にだけはなるまい

戦争の実態を知らない世代が多い現代
あらゆる緻密な攻略で、世の中全体をじわじわと集団催眠状態にかけてから
「赤紙」を配って、最終的には「特攻」に向かわせるのがトップのやり方




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