


原作:江戸川乱歩
出演:
私 平井“ファラオ”光
甲田伸太郎
結城弘一 若葉竜也
志摩子 真野恵里菜 ユウキの許婚
琴野三右衛門 息子ミツオ
明智小五郎 満島ひかり 赤井
常 麿赤兒 下男
波多野警部 斉木しげる
池上幸平
野口雅弘
吉行由実
宮本正也
ほか
平井“ファラオ”光って名前もキャラクターもまた立ってるなあと調べたら
オフィス北野所属のお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」だって このコンビ名も可笑しい
“同年5月18日、つまみ枝豆(青木隆彦)とダンカン(飯塚実)が取締役に就任、
但し、たけしも森前社長とともに取締役に名前を残している。
同年11月、つまみが新社長に、ダンカンが専務取締役に就任した。”
つまみ枝豆さんの本名は青木隆彦さんていうのか/驚
しかも取締役ってすごい出世!
このシリーズは、満島ひかりちゃんの怪演をメインに
他のキャスティングも面白い人たちばかり
【内容抜粋メモ】
“1928年 満州事変の2年前に執筆された本格的探偵小説をほぼ原作通りに映像化
今回、明智は素性を隠すため赤井と名乗っている”
私は大学の友人・甲田伸太郎に夏休みを遊び暮らそうと誘われ
コウダの親友・結城弘一の家(鎌倉)に半月ばかり逗留した




ユウキの許婚・志摩子は、両親は亡く、ユウキ家に引き取られた従妹
ユウキは陸軍省・少将の息子で、年末には入営する
その前の自由な日々だった
ユウキ家は裕福 ある晩ヒロカズの誕生祝があった
彼は地方新聞の小説を書くため、父の書斎にこもる例になっていた

突然大きな音がして「誰か来てください!」とコウダの声
ヒは書斎で血に染まって倒れている

ガラス戸に穴が開き、何者かが忍び込んだのだろう
父は息子より金庫の金を見て安心する
弾丸が足首を射抜いていた
シマコが悲しんだ様子でいないことを不審に思う私
(兵役を逃れたいための偽装では?
下男の常さんが座り、辺りを見回していた

ヒは病院に運ばれ、波多野警部が到着
書斎にあった金製品が奪われていて
「黄金蒐集狂 これは盗賊の仕業だ」と言う


賊の靴足袋の跡がハッキリ残っている
警部:女のように内股に歩く奴だな
好奇心の強い私と、誕生祝に呼ばれていた赤井が跡を追う
よく碁を打ちに来ていたニタニタ笑う得体の知れぬ人物

犯罪学や探偵小説の並ぶ書斎
「明智小五郎探偵談」を指して
コ:この男は理屈っぽいばかりだ

足跡は井戸から始まり、井戸に消えている

第一発見者のコが事情を聞かれる
コ:外で酔いを醒ましていたら銃声が聞こえて、暗い部屋にヒが倒れていた 賊は見なかった
シマコ:私の書斎にも誰か入って、日記帳が放り出されていた
(痴情のもつれか?
翌朝 赤井が隠れていて、肩を叩くとものすごい驚く
いつもフシギなメイクをしているねw

見ていた方向を見ると、常さんが花壇をいじっているばかり

3日後
ユウキ邸を出て、裕福な家から逃げるように走り出る赤井を追う
表札には「琴野三右衛門」とある
振り向くととんでもない金粉だらけ
私は赤井に事件のアリバイを聞くと、煙草を買いに出ていたという

ヒを見舞いに行くとシマコもいる

ヒ:
一生治らないのだよ と足を指す
フシギな事件だ ひょっとすると想像よりずっと恐ろしい事件だ
唾棄すべき悪魔の所業だ
第一のフシギは古井戸の足跡だ
ああした場合、2点間の最短距離を歩くはずでは?
第二のフシギは盗難品が金製品だけということ
それですぐ思い当たった人物がいる
盗品で一番大きいのは置時計
花瓶をこの窓から投げてみてくれ 投げると割れる
常じいやの奇妙な挙動が最も有力だ
花壇に今は花などないし、種を蒔く時節でもない
じいやが窓際に座ったのは、品物を隠すためだ
花壇に何かを隠した 君、持ってきてくれないか
シェルシェ・ラ・ファンム・・・
フランス語で「女を捜せ」

花壇から出てきたのは常さんの老眼鏡サック
コ:やっぱり恐ろしい あいつがそんなことを・・・
警部は犯人を逮捕したという
琴野三右衛門の息子ミツオは金色のモノに執着をもつ「黄金狂」
盗難品はまだ出てない
(ものすごいキャラクター

コ:ミツオの逮捕はとんでもない見当違いです
警部:犯人は外部からではなく、書斎から現れ、書斎に隠れたと?
コ:
あの金製品の大きさが関係している
盗み去ったと見せかけて池に投げ込む
真の目的は僕を殺すことだった
廊下に逃げてもコがいる 2から1を引く すると残るのはコ
私:そういえばコは内輪(内股)
海水浴ではコは常のサック(メガネを入れるケース)を使っていた
ツネはそれをかばうために隠した

ヒ:
ツネはコの父に世話になり、ユウキ家に雇われたのもコ父の紹介
ひと言でいえば、コ、シ、ヒの恋愛三角関係なのだ
僕らはよくケンカした ツネはそのいがみ合いを見て悟ったのでしょう

その夜、赤井は泥まみれで池から盗難品を出した
靴足袋はハンカチに包まれ、S.Kの文字 コのもの


コは殺人被疑者として引致された(昔の取調室は石造り?
証拠が揃っていても、コは何も言わず裁判となる

ヒは退院 元気に小説のアイデアなどを話して聞かせる
そこに赤井が来る
私たちはシも誘って海岸に散歩に出た
赤井は池をさらっていた時に手を怪我して包帯を巻き
それをヒに結んでもらう(ハンカチの結び方を確かめた?
♪黄昏のビギン
ヒと赤井は「明智小五郎探偵物語」について話し、バカにするヒ

シ:あの人たちを驚かせよう と私を誘い、砂場の影に隠れる

そのそばに座ろうという赤井 2人の話に聞き耳たてる私とシ
赤井:
コがアリバイを申し立てたのです
コはピストルの音がした時、シの日記を盗み読みしていた
だが、コには不利な証拠が揃い過ぎている
池から出たハンカチの結び方は縦むすび(猫村さん!
コの結び方は普通だった

第4の反証は、池から出た足袋がコに足には小さくて合わないのです と笑う
犯人はあなたです


ヒ:どこの世に自分に発砲する人がありましょう と笑う
赤井:
“2から1引くと1” とヒが自分で言った言葉を引用する
あなたの帯、さっき結んでもらった包帯の結び目
その信じ難い点に、この犯罪の大きな欺瞞が隠されている
みな被害者は加害者ではあり得ないという催眠術にかかっている
サックも、池に投げ込んだのもあなたです
ヒ:コを陥れるのに不具者になるのは変ですね
赤井:
本当の目的は別にあったのです
あなたは極端な軍隊恐怖病者なのです
あなたは学生時代、近眼鏡をかけて目を悪くしようとしたこともある
あなたは軍人の子 姑息な手段は発覚の恐れがある
そして一石二鳥の名案に思い至った
僕は君を警察に突き出す気はありません
ただ推理が正しいか確かめたかった
それに君は何より恐ろしい処罰を受けた
君の一番聞かれたくない女性が後ろに
お別れする前に僕の本名を教えましょう
君が日ごろ軽蔑していたあの明智小五郎なのです
少将に頼まれて、陸軍のある機密事項を調べるためにお宅に出入りしていた
あなたは理屈っぽいと言ったが、小説家のあなたより実際的だとお分かりになりましたか?

***
プロの探偵業をする前の明智は、相手の罪を暴いても警察に言わないって
『時効警察』みたい ※「ドラマのマイベスト」内参照
徴兵逃れは結構じゃないか
息子より金の心配をするような父親だもの
今度、日本で万一「赤紙」なんて配ってきたら、みんなで破ってしまえばいい
国民がいなければ、政治屋だけで「戦争」は出来ないのだから
でも、その時「非国民だ」などという集団催眠状態にだけはなるまい
戦争の実態を知らない世代が多い現代
あらゆる緻密な攻略で、世の中全体をじわじわと集団催眠状態にかけてから
「赤紙」を配って、最終的には「特攻」に向かわせるのがトップのやり方