これがEテレで放送された最終回
前回見たのが第9回
・放射能 マリーが愛した光線@フランケンシュタインの誘惑 E+ 選 #9
2、3話録画したけれども再放送はそれほどされなかったのか?
それとも私が予録を忘れたのか?
・放送リスト(ウィキ参照
【内容抜粋メモ】
プロローグは前回と同じ
2017年 ノーベル文学賞受賞 カズオ・イシグロさん
臓器提供のために生み出されたクローン人間の苦悩を描いた作品である
代表作『わたしを離さないで』にこんな一節がある


あなた方には見苦しい人生を送ってほしくありません
いずれ臓器提供が始まります
あなた方はそのために作られた存在で
提供が使命です
・ドラマ『わたしを離さないで』(2016 全10回)
・臓器移植法20年 あなたは"意思表示"できますか?@週刊ニュース深読み
全く同じ生き物を大量生産する「クローン技術」
命のコピー それはまさに神の領域
「クローンマウス」
世界で初めて哺乳類のクローンを誕生させたと主張した男がいた
発生生物学者 ドイツ人科学者 カール・イルメンゼー
その超人的な実験技術から「黄金の手を持つ男」と言われた天才生物学者だった
ところが彼の実験には捏造の疑いがかけられ、科学界を追放された

科学ジャーナリスト:
イルメンゼーの事件が原因でクローン研究に終止符が打たれました
しかし13年後
「クローン羊 ドリー」
世界初の哺乳類のクローン羊のドリーが誕生
哺乳類のクローンは可能だった
生物学者:ドリーができたんです 人間のクローンだって当然できます
「クローン人間」
その先にあるのはバラ色の未来なのか それとも・・・?
ドクターフランケン E + :
生物クローン
オリジナルと全く同じ遺伝情報を持つ個体
今回の闇に魅入られた科学者は
命のコピー、クローンを作り出すと言う
いわば神の領域に踏み込んだ科学者たち
それは、命はどう生まれ育つのかを探求する学問、発生生物学から生まれました
◆第1章 黄金の手を持つ男
1951年 両生類のクローンが世界で初めて誕生

「核移植」という技術を使っておたまじゃくしのクローンを作った
核にはその個体の DNA、つまり全遺伝情報が含まれる
この角を卵の細胞から取り除く「除核」
そして別の細胞から取り出した核をピペットで吸い込む
除核した卵に注入する「核移植」



分裂を始めたばかりのカエルの胚細胞から核を抜き出して
除核したカエルの卵を197個を移植したところ
27個のクローンおたまじゃくしになった
脊椎動物で初めてのクローンだった


この成功を受けて世界中の発生生物学者がクローン研究に参入
(これまでいったいどれだけの動物実験で
生き物が大量虐殺されてきたんだろう
「次のターゲットは哺乳類」
しかし哺乳類のクローンには大きな壁があった
カエルなど両生類の卵は直径1.5 mm 程度
それに対して哺乳類の卵はたった0.1 mm ほどしかない
核移植の専門家 発生生物学者 ロバート・マッキネル:
哺乳類の卵は両生類の卵と比べて大変小さくて壊れやすいので扱うのがとても難しいのです
哺乳類の核移植は不可能だという科学者も多くいました
マウスのような哺乳類の小さい卵を扱う技術がありませんでしたから
1981年
衝撃のニュースが世界を駆け巡った
史上初の哺乳類のクローンマウスの誕生
クローンを作ったと発表したのはカール・イルメンゼー
イルメンゼーがドイツの大学で生物学の研究をしていた
1960年代時代は、まさにクローン研究が花盛りだった
1963年

イギリスの生物学者 J.B.S.ホールデンはこう宣言した
「人間のクローンは可能であり
クローンによって人間は
自らの進歩をコントロールできるようになる
当然我々はひときわ優秀なグループのクローン人間を作ることになるだろう
自分の手で世界初の哺乳類のクローンを作り出したい」
(今でも超過密な人口過多なのに
これ以上増やしてどうするんだろう?
1970年代
イルメンゼーは当時クローン研究が盛んだったアメリカに渡る
(アメリカはなんでもやるな・・・
イルメンゼーが最初に取り組んだのはショウジョウバエを使った核移植だった
ショウジョウバエの卵の大きさは約0.5 mm 両生類の1/3しかない
これで成功すれば、さらに小さい哺乳類の卵の核移植への道が開ける

1976年
論文:ショウジョウバエにおける核および細胞質移植
イルメンゼーはそれまで誰も成功しなかった
ショウジョウバエの卵の中の核と細胞質を移植する実験に成功する
イルメンゼーは「黄金の手を持つ男」と呼ばれるようになった
クローンの歴史に関する本を執筆した元ニューヨークタイムズの記者ジーナ・コラータ:
イルメンゼーにはカリスマ性がありました
イルメンゼーがショウジョウバエの研究成果を発表するまで
科学者たちはそんなことは不可能だと言っていました
しかし彼はやってのけたのです
彼なら誰にもできないことができると言われるようになりました
ショウジョウバエの実験で名を上げたイルメンゼーは
いよいよマウスのクローン作成に乗り出す
「マイクロ・マニピュレーター」



この頃、核移植に使う実験装置マイクロ・マニピュレーターの
技術革新が起きたこともイルメンゼーの追い風となった
マイクロ・マニピュレーターは
顕微鏡を覗きながら細かい作業を行うための装置
これに手元でピペットを操作するジョイスティックが装備され
より微妙な操作が可能になった
自らのテクニックに絶対の自信を持っていたイルメンゼー
誰もやったことのない新しい技法を核移植に取り入れた
これまでの核移植の常識では
除核の時に1回、そして移植する核に入れる時に1回
合わせて2回卵をピペットで刺す必要があった
この方法だと小さくデリケートなマウスの卵は傷つき壊れてしまうことが多かった
卵にピペットを入れるのを一回にできないか
イルメンゼーはあらかじめ移植する核を入れたピペットを卵に刺し、核を注入
そしてそのまま同じピペットで卵の殻を吸い出せば良いと考えた
この方法ならデリケートな卵を刺すのは1回で済む
極めて繊細な技術が要求されるイルメンゼーにしかできないまさに離れ業だった
ロバート:
二つの核を別々に扱うよりシンプルな手順です
実験の手法は正当ですし、実に理にかなっています
ジーナ:
大変複雑な難しい作業で、非常に繊細なテクニックが必要です
信じられないくらいすごいです
363個の受精卵に核移植を行い、成功したのは142個
そのうち分裂がうまく進んだ16個の卵を
代理母のマウスに移植した
2週間後
世界で初めての哺乳類クローン、クローンマウスが3匹誕生した
成功率はわずか0.8%の難実験だった

1981年1月
論文:ハツカネズミにおける核移植 着床胚からの核の発生能力
イルメンゼーがこの実験結果を発表
史上初の哺乳類クローン誕生に世界中の科学者が驚嘆した
ロバート:
大変革新的だと驚きました
誰もできなかったことにイルメンゼーは成功したのですから
彼は多くの核移植の研究者から高い評価を受けるようになりました
ジーナ:
みんながイルメンゼーと一緒に研究をしたがるようになりました
誰も彼のことを信じて疑わない
ある意味スターのような存在になったのです
クローンマウス誕生のニュースは
ニューヨークタイムズの一面を飾り一大センセーションを巻き起こす
世界中の新聞や雑誌がクローンマウス誕生について書き立てた

中にはこんな指摘もあった
「クローン人間の可能性」
ドクターフランケン E + :
常識を打ち破る優れたアイディアとずば抜けた技術
科学の歴史はこの二つが結びつくことで発展してきました
近代天文学の父ガリレオ・ガリレイは
自作の高性能望遠鏡を使って天体を観測し「地動説」にたどり着きました
ニュートンは二つのプリズムを巧みに使って光の秘密に迫りました
イルメンゼーのマウスのクローンも同じだと多くの科学者は考えました
イルメンゼーの考え出した核移植法は
それまでの常識を打ち破る方法でした
そしてそれは黄金の手を持つ男にしかできない
高度なテクニックがあって初めて実現可能なのだと
◆第2章 地に落ちたスター科学者
イルメンゼーはスイスの名門ジュネーブ大学の教授に就任
科学界の大スターとして君臨する

1983年1月 事件が起こった
イルメンゼーが研究成果をスピーチした後
部下の科学者クルト・ビェルキ(発生生物学者)が突然立ち上がった
ビェルキ:我々イルメンゼー研究室のメンバーは彼の研究結果を認めない!
ざわつく教室
ジーナ:
研究室のスタッフはイルメンゼーに不信を抱いていました
イルメンゼーは夜一人で隠れて実験を行い、誰にも見せなかった
そしておかしなことが色々と起きていたのです
ビェルキが告発したのは、前年にイルメンゼーが行った新しい核移植実験でのことだった
ある時マイクロ・マニピュレーターのピペットにヒビが入り
交換しないと実験には使えないことがあった
イルメンゼーは週末にそのマイクロ・マニピュレーターを使って実験を行ったと主張した
しかしヒビの入ったピペットは月曜も同じ場所にあり、交換された様子はなかったと言う

また、研究室の水のろ過装置にトラブルが発生し、マウスの卵がうまく培養できないことがあった
にもかかわらずイルメンゼーは卵の培養に成功したと主張した

ある研究者はイルメンゼーが使っている試験管を調べたところ、中は空だったと言う

(なんだか最初から数年前話題になった女性研究者のことが頭に浮かんだ
あの謎はその後どうなったんだろう?
・米誌で読む「STAP細胞」真相(上)小保方さんは「プリンセス晴子」と呼ばれた
・小保方氏のSTAP細胞、やはり米国に横取りされた? ネットで大きな話題に!
(世界初を目指す研究者、利権争い、女性差別は、さまざまな業界にあるってことか
ビェルキ :イルメンゼー教授、あなたは実験をごまかしている!
イルメンゼー:
私のような核移植の腕を持ってもいないくせに
君がこれ以上私の悪口を言うのは聞きたくない
そんなことをしたら科学界にいられなくなると思いたまえ
研究室内での話し合いは決裂
ビェルキは公の場での告発を決意した
ロバート:
イルメンゼー博士が告発されたと知った時はショックでした
それまで彼のことを疑ったことは一度もありませんでしたから
世界中が大騒ぎになった
<記事>
「クローン研究のパイオニア 実験データ捏造で告発される」
「世界初の哺乳類クローンに成功した科学者
研究でデータ改ざんで告発される」
1983年6月
事態を重く見たジュネーブ大学は調査委員会を設立
イルメンゼーの実験の検証を行った
実験ノートは押収され、イルメンゼー本人や
研究室の科学者たちへの聞き取り調査が行われた
イルメンゼーへの不信が高まる中
クローンマウス誕生自体も疑われることになった
実は多くの科学者がイルメンゼーの実験の追試を行ったが
成功した者は誰一人いなかったのだ
「日本人 発生生物学者 勝木元也さん」
ちょうどこの頃、アメリカのジャクソン研究所に留学し
クローンの研究を行っていた日本人の研究者がいた(日本人でもいたんだ



発生生物学者 勝木元也さん:
イルメンゼーに対する評価というか
追試(再現実験)ができませんから
僕もやりましたけど、他の人もできない
実験そのもの、技術的に難いんだろうと思いました
1983年
ドイツの雑誌からのインタビュー
イルメンゼー:
例えばピアニストのアシュケナージがプロコフィエフを演奏するのと
別のピアニストが同じ曲を演奏するのを聴き比べたら大きな違いがあるのがわかるだろう
私も同じだ
長年かけて他の科学者が持っていないようなテクニックを私は身につけてきたのだ
1984年1月 委員会は結論を出した


「捏造の証拠はないものの
イルメンゼーの実験記録には許容しがたい大量の訂正、誤り、矛盾がある
一連の実験は科学的に価値がない」
(スターに上り詰めると必ずどん底に落とされる
メディアや大衆はそれを求めているという心理
ロバート:
調査委員会はイルメンゼー博士自身に実験を追試するよう求めました
しかし彼はそれに関心を示しませんでした
科学界は失望し落胆しました
科学界にとってそれは受け入れがたいことだったのです
勝木:
過ちを犯したとすれば、ちゃんと説明できなかったということです
もし彼が成功していない、これはラッキーだったとしても
偶然できたんだと委員会に説明できなかったこと自体が問題だと私は思います
ジーナ:
これで彼の実験は成功していないという評価が決定的になりました
イルメンゼーは信用できない、不正を働いた、データを改ざんしたんだと
科学界のスーパースターだった彼の名声は地に落ちたのです
イルメンゼーは自らの研究の正当性を訴え続けたが耳を貸す者はいなかった
(1回失敗すると、もう二度とチャンスは許されないってこと?
1984年5月
イルメンゼーにとって致命的な論文が発表される
論文:除核された接合体に移植されたマウス胚核の不能性
執筆者は発生生物学の世界的権威 ダヴォール・ソルター
イルメンゼーの実験を3年にわたって綿密に追試したが、一度も再現できなかったと報告
ソルターは論文の最後をこう結んでいる
「核移植による哺乳類のクローンは生物学的に不可能である」
イルメンゼーに対する研究資金が次々と打ち切られた
スイス国立科学財団:イルメンゼーへの助成金318000ポンド(約1億円)取り消し
アメリカ国立衛生研究所:イルメンゼーの助成金を撤回
(これらの研究資金提供者たちは、彼に一体何を求めていたのか
そのほうが気になる
1985年6月
イルメンゼーは追われるようにジュネーブ大学を辞職した
ロバート:
生物学にとって悲しい日でした
生物学にとっても、もちろんイルメンゼー博士にとっても
ジーナ:
イルメンゼーの研究に疑惑が生じ
ソルターたちが哺乳類のクローンは不可能だと断言しました
クローンはできないと
だから研究は諦めるべきだと
そして誰もクローンに関心を持たなくなった
クローンの研究は科学の世界から葬り去られたのです
ドクターフランケン E + :
科学の世界、とりわけ生物学の世界では研究不正が何度も起きてきました
そしてその不正を見破れないという事態を繰り返されてきました
そこには生物学という科学が抱える特殊な事情があります
生命科学の実験は、物理学や化学の実験と全く違う点があります
それは生き物を扱うということです

生き物には個体差があります(人道面じゃなく、そっちかい
同じ遺伝情報を持つ一卵性双生児でさえ、指紋も性格も違います
物理学や化学の実験のように全く同じ条件を作り出すことはできないのです
そのため実験は本当にできたのか、できなかったのか判断が極めて難しいのです
◆第3章 クローン羊ドリーの衝撃@スコットランド エディンバラ
哺乳類のクローンは不可能と結論付けられてから13年後
世界中が驚愕するニュースが発信された
1997年2月
「クローン羊 ドリー」の誕生である
ドリーを生み出したのは無名の科学者だった

ロバート:驚きました! ドリーは本当にすごい!
(すごい嬉しそうなのが逆に怖い・・・


ジーナ:
びっくりしました!
発生生物学者たちはクローン羊を作ったのは何者なのだ
信じられないという反応でした
何が行われているか誰も知らなかったからです
(世界中が否定しても、ずっと諦めずに研究資金を送っていた人たちがいたってことだよね
「ロスリン研究所 イアン・ウィルムット」
ドリーを生んだのはスコットランドにある農業系の研究機関ロスリン研究所の科学者だった


ウィルムットたちは製薬会社をスポンサーに
より良いミルクを出す家畜(!)を作るためにクローンの研究を行なっていた
畜産業界は生物学界が断念した後もクローン研究を続けていたのだ
(だからみんなヴィーガンになろうよ/祈×5000
ジーナ:
畜産業界の科学者たちには発生生物学者とは別の目的がありました
家畜のクローンを作って利益を生むことです
動機が全然違います(どう違うの?
だから発生生物学者は、畜産業界でクローン研究をしていることを知らなかったし
逆も同じです 住む世界が全然違うのです
より多くのミルクや、良質の肉を生み出す牛のクローンを
大量に複製することができれば大きな利益につながる
しかしビジネスにするには、成長し、優秀さが証明された家畜から
クローンを作らなければならない



「体細胞核移植クローン」
ウィルムットたちが目指したのは体細胞核移植クローンだった
それまでのクローンは受精卵の胚細胞から核を取り出し
それを移植してクローンを作り出していた「胚細胞核移植クローン」
それに対して、成長した体の細胞を体細胞から核を取り出し
移植して作るのが「体細胞核移植クローン」
これが成功すれば、成長し優秀であることがわかった生き物を大量にコピーできる
(それで大金持ちになれるってわけだ こんなの食べたいと思う?
遺伝子組み換えとなんだか似てない?
でもヒトが考えることはいつか実現する
近い未来、いつのまにか食卓にクローンの牛が並んでいるかもしれない
ウィルムットのチームは、牛より格段に安い羊を使って研究を続けた

実験を繰り返すうちにウィルムットたちはある現象に目をつける
「細胞周期」
細胞が分裂して増殖していくサイクルのこと

「休眠状態の細胞」
しかし条件によってサイクルから外れる休眠状態の細胞が現れる
これは条件が整えば元のサイクルに戻る
ウィルムットたちは休眠状態の細胞から核を取り出して移植する方法を発見した

細胞を人工的に休眠状態にするには
培養液の栄養を減らせば良いことも分かった
こうして6歳のメスの体細胞から277個の核を取り出して移植
1匹のクローン羊を生み出した それがドリーだ
成功率わずか0.36%だった
ロバート:
カエルのクローンが可能であれば
理論的には哺乳類のクローンも
体細胞クローンもいつかは可能だと考えていました
ドリーの誕生でそれが実際にできることが明確に証明されたのです
ジーン:
世界に衝撃と恐怖を与えました
ついにクローン人間が誕生するという科学者もいました
自分そっくりのクローンが生まれるという SF が現実になると恐れたのです
(その必要性がわからない
ドリー誕生のニュースは世界中を震撼させた(1997年10月号

体細胞クローン技術を使えば
独裁者や天才のクローンを大量に作ることができるのではないか?
(美女もいっぱい作ってどうするの?怖×5000
それこそ松尾部長の芝居『キレイ―神様と待ち合わせした女―』の大豆人間みたいに
大量生産された兵士で戦争するなんてことも考えられる
1997年2月
当時のアメリカ大統領 ビル・クリントンは
ドリーのニュースの2日後、国家生命倫理諮問委員会を招集
クローン人間につながる研究に反対する立場を表明した

(選挙的にもヤバいもんね
でも今は、国が反対しても、企業が金を出す時代だから
1997年3月 ローマ法王
ヨーロッパも日本もそれに続いた
しかしクローン技術の進化は止まらない(戦争と同じ

1998年
かつてイルメンゼーが捏造を疑われた「クローンマウス」の作成に
アメリカ ホノルル大学の研究グループが成功した


続いてウシ、ブタ、猫!?、犬!?
体細胞体細胞クローンが続々と誕生




(ヤバい・・・
ケンタッキーなどで8本脚のニワトリがブロイラーされてるなんて都市伝説どころじゃない
・鶏肉のブロイラーってなに?⇒食べてる鶏肉ほとんどブロイラーだった!
良質の肉を生み出すクローン牛の大量生産も始まった

(え?! 私たち、もうとっくに食べてる?!
生理的に吐き気がしてきた
牛はチーズなどの乳製品はもちろん
化粧品・医薬品などなどあらゆるものに入っている
2008年
アメリカ食品医薬品局 FDA は体細胞クローン牛の肉の安全性を認めた
クローン牛の表示義務はなく
店頭で並ぶ肉がクローン牛のものかどうか見分けることはできない



「ペットのクローン」
さらにクローンのビジネス化は進む
今、ペットのクローンを作るビジネスが人気を集めている
この会社のクローン犬1匹の値段は600万円だという
(ペットショップ“生体販売”とセットだな



<CM>
クローンって本当に素晴らしい
ジェリーとエンジェルは細かいところまで正確に同じなの


(虹の橋を渡ったペットのクローン・・・
よく動物愛護協会から叩かれないな
日本では幸い一度も見たことがない
ドクターフランケン E + :
進化し続けるクローン技術(これを進化と呼ぶだろうか?
あなた方人間のクローンもすぐに技術的には作ることができるという科学者もいます
「臓器提供をするために生まれたクローン人間」
その苦悩を描いたカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』にこんな一節があります
新しい世界が足早にやってくる
科学が発達して、効率もいい
古い病気に新しい治療法が見つかる
素晴らしい
でも、無慈悲で、残酷な世界でもある

2013年
アメリカ オレゴン健康科学大学研究チームが
「ヒトクローン ES 細胞」の作製に成功したと発表した


細胞レベルではあるが、初めてヒトのクローンが作られた
ついにクローン人間が生まれる 世界が戦いた
2018年1月
中国の研究所が「猿のクローン」2匹を誕生させたと発表
霊長類の体細胞クローンは世界初
中国はこの研究所の規模を10倍に拡大し研究を進めると言う


(なんのため?
死んだヒトを蘇らせるとか?
ロバート:
クローン人間は技術的には可能です
ドリーと同じように
まともな科学者はそんなことを考えませんが
今の世界はそうとも言い切れないので心配です
こんな話がある
クローン人間を作るのは許されるのか?
かつて科学者たちは激しい議論を交わしたことがあった
元の個体と全く同じ遺伝情報をもつクローン
臓器移植をしても拒絶反応が少ないため
臓器移植の材料として有望ではないか
1997年10月19日
賛否両論が渦巻く中、イギリスのある科学者はこういった
「脳のないクローン人間を作れば良い」

***
なぜ、こんな大きな情報は耳に入ってこないのだろう?
相当覚悟して見なきゃいけない番組だなと思って
体調の良い日を選んで観たけれども
想像を超える科学のスピード、それが知らない間に現実化している事実に
生理的な嫌悪感を覚えて、しばし吐き気がした
・クローン人間は実在するのか?禁止理由・特徴まとめ - 雑学ミステリー
以前から、臓器提供のカードを持ち歩いているが
脳死状態で人工呼吸器を外された方がはげしくもがいたという記事を読んで少し躊躇した
・脳が死んでも体は動く 脳死臓器移植について② 再編版
もう少しスピリチュアルな見方をすると
・脳死は死か? もっと研究を!(1)
“脳死に至ってすぐに臓器を取り出された場合、
「脳死者は、激痛を感じている可能性が濃厚である!」というのが結論です。”
これは怖い
では、何をもって「死」とするか 心肺停止か?
このブログにある「臓器1つ1つにも魂がある」という考え方は興味深い
録画に入っていた番宣も哀しい話題だった
■シュガーベイビー@ドキュランドへようこそ
欧米で論争を巻き起こす援助交際をする女性シュガーベイビー
マネー社会が生んだ男と女の関係とは?

(性ビジネスも安定的に儲かるからねえ
前回見たのが第9回
・放射能 マリーが愛した光線@フランケンシュタインの誘惑 E+ 選 #9
2、3話録画したけれども再放送はそれほどされなかったのか?
それとも私が予録を忘れたのか?
・放送リスト(ウィキ参照
【内容抜粋メモ】
プロローグは前回と同じ
2017年 ノーベル文学賞受賞 カズオ・イシグロさん
臓器提供のために生み出されたクローン人間の苦悩を描いた作品である
代表作『わたしを離さないで』にこんな一節がある


あなた方には見苦しい人生を送ってほしくありません
いずれ臓器提供が始まります
あなた方はそのために作られた存在で
提供が使命です
・ドラマ『わたしを離さないで』(2016 全10回)
・臓器移植法20年 あなたは"意思表示"できますか?@週刊ニュース深読み
全く同じ生き物を大量生産する「クローン技術」
命のコピー それはまさに神の領域
「クローンマウス」
世界で初めて哺乳類のクローンを誕生させたと主張した男がいた
発生生物学者 ドイツ人科学者 カール・イルメンゼー
その超人的な実験技術から「黄金の手を持つ男」と言われた天才生物学者だった
ところが彼の実験には捏造の疑いがかけられ、科学界を追放された

科学ジャーナリスト:
イルメンゼーの事件が原因でクローン研究に終止符が打たれました
しかし13年後
「クローン羊 ドリー」
世界初の哺乳類のクローン羊のドリーが誕生
哺乳類のクローンは可能だった
生物学者:ドリーができたんです 人間のクローンだって当然できます
「クローン人間」
その先にあるのはバラ色の未来なのか それとも・・・?
ドクターフランケン E + :
生物クローン
オリジナルと全く同じ遺伝情報を持つ個体
今回の闇に魅入られた科学者は
命のコピー、クローンを作り出すと言う
いわば神の領域に踏み込んだ科学者たち
それは、命はどう生まれ育つのかを探求する学問、発生生物学から生まれました
◆第1章 黄金の手を持つ男
1951年 両生類のクローンが世界で初めて誕生

「核移植」という技術を使っておたまじゃくしのクローンを作った
核にはその個体の DNA、つまり全遺伝情報が含まれる
この角を卵の細胞から取り除く「除核」
そして別の細胞から取り出した核をピペットで吸い込む
除核した卵に注入する「核移植」



分裂を始めたばかりのカエルの胚細胞から核を抜き出して
除核したカエルの卵を197個を移植したところ
27個のクローンおたまじゃくしになった
脊椎動物で初めてのクローンだった


この成功を受けて世界中の発生生物学者がクローン研究に参入
(これまでいったいどれだけの動物実験で
生き物が大量虐殺されてきたんだろう
「次のターゲットは哺乳類」
しかし哺乳類のクローンには大きな壁があった
カエルなど両生類の卵は直径1.5 mm 程度
それに対して哺乳類の卵はたった0.1 mm ほどしかない
核移植の専門家 発生生物学者 ロバート・マッキネル:
哺乳類の卵は両生類の卵と比べて大変小さくて壊れやすいので扱うのがとても難しいのです
哺乳類の核移植は不可能だという科学者も多くいました
マウスのような哺乳類の小さい卵を扱う技術がありませんでしたから
1981年
衝撃のニュースが世界を駆け巡った
史上初の哺乳類のクローンマウスの誕生
クローンを作ったと発表したのはカール・イルメンゼー
イルメンゼーがドイツの大学で生物学の研究をしていた
1960年代時代は、まさにクローン研究が花盛りだった
1963年

イギリスの生物学者 J.B.S.ホールデンはこう宣言した
「人間のクローンは可能であり
クローンによって人間は
自らの進歩をコントロールできるようになる
当然我々はひときわ優秀なグループのクローン人間を作ることになるだろう
自分の手で世界初の哺乳類のクローンを作り出したい」
(今でも超過密な人口過多なのに
これ以上増やしてどうするんだろう?
1970年代
イルメンゼーは当時クローン研究が盛んだったアメリカに渡る
(アメリカはなんでもやるな・・・
イルメンゼーが最初に取り組んだのはショウジョウバエを使った核移植だった
ショウジョウバエの卵の大きさは約0.5 mm 両生類の1/3しかない
これで成功すれば、さらに小さい哺乳類の卵の核移植への道が開ける

1976年
論文:ショウジョウバエにおける核および細胞質移植
イルメンゼーはそれまで誰も成功しなかった
ショウジョウバエの卵の中の核と細胞質を移植する実験に成功する
イルメンゼーは「黄金の手を持つ男」と呼ばれるようになった
クローンの歴史に関する本を執筆した元ニューヨークタイムズの記者ジーナ・コラータ:
イルメンゼーにはカリスマ性がありました
イルメンゼーがショウジョウバエの研究成果を発表するまで
科学者たちはそんなことは不可能だと言っていました
しかし彼はやってのけたのです
彼なら誰にもできないことができると言われるようになりました
ショウジョウバエの実験で名を上げたイルメンゼーは
いよいよマウスのクローン作成に乗り出す
「マイクロ・マニピュレーター」



この頃、核移植に使う実験装置マイクロ・マニピュレーターの
技術革新が起きたこともイルメンゼーの追い風となった
マイクロ・マニピュレーターは
顕微鏡を覗きながら細かい作業を行うための装置
これに手元でピペットを操作するジョイスティックが装備され
より微妙な操作が可能になった
自らのテクニックに絶対の自信を持っていたイルメンゼー
誰もやったことのない新しい技法を核移植に取り入れた
これまでの核移植の常識では
除核の時に1回、そして移植する核に入れる時に1回
合わせて2回卵をピペットで刺す必要があった
この方法だと小さくデリケートなマウスの卵は傷つき壊れてしまうことが多かった
卵にピペットを入れるのを一回にできないか
イルメンゼーはあらかじめ移植する核を入れたピペットを卵に刺し、核を注入
そしてそのまま同じピペットで卵の殻を吸い出せば良いと考えた
この方法ならデリケートな卵を刺すのは1回で済む
極めて繊細な技術が要求されるイルメンゼーにしかできないまさに離れ業だった
ロバート:
二つの核を別々に扱うよりシンプルな手順です
実験の手法は正当ですし、実に理にかなっています
ジーナ:
大変複雑な難しい作業で、非常に繊細なテクニックが必要です
信じられないくらいすごいです
363個の受精卵に核移植を行い、成功したのは142個
そのうち分裂がうまく進んだ16個の卵を
代理母のマウスに移植した
2週間後
世界で初めての哺乳類クローン、クローンマウスが3匹誕生した
成功率はわずか0.8%の難実験だった

1981年1月
論文:ハツカネズミにおける核移植 着床胚からの核の発生能力
イルメンゼーがこの実験結果を発表
史上初の哺乳類クローン誕生に世界中の科学者が驚嘆した
ロバート:
大変革新的だと驚きました
誰もできなかったことにイルメンゼーは成功したのですから
彼は多くの核移植の研究者から高い評価を受けるようになりました
ジーナ:
みんながイルメンゼーと一緒に研究をしたがるようになりました
誰も彼のことを信じて疑わない
ある意味スターのような存在になったのです
クローンマウス誕生のニュースは
ニューヨークタイムズの一面を飾り一大センセーションを巻き起こす
世界中の新聞や雑誌がクローンマウス誕生について書き立てた

中にはこんな指摘もあった
「クローン人間の可能性」
ドクターフランケン E + :
常識を打ち破る優れたアイディアとずば抜けた技術
科学の歴史はこの二つが結びつくことで発展してきました
近代天文学の父ガリレオ・ガリレイは
自作の高性能望遠鏡を使って天体を観測し「地動説」にたどり着きました
ニュートンは二つのプリズムを巧みに使って光の秘密に迫りました
イルメンゼーのマウスのクローンも同じだと多くの科学者は考えました
イルメンゼーの考え出した核移植法は
それまでの常識を打ち破る方法でした
そしてそれは黄金の手を持つ男にしかできない
高度なテクニックがあって初めて実現可能なのだと
◆第2章 地に落ちたスター科学者
イルメンゼーはスイスの名門ジュネーブ大学の教授に就任
科学界の大スターとして君臨する

1983年1月 事件が起こった
イルメンゼーが研究成果をスピーチした後
部下の科学者クルト・ビェルキ(発生生物学者)が突然立ち上がった
ビェルキ:我々イルメンゼー研究室のメンバーは彼の研究結果を認めない!
ざわつく教室
ジーナ:
研究室のスタッフはイルメンゼーに不信を抱いていました
イルメンゼーは夜一人で隠れて実験を行い、誰にも見せなかった
そしておかしなことが色々と起きていたのです
ビェルキが告発したのは、前年にイルメンゼーが行った新しい核移植実験でのことだった
ある時マイクロ・マニピュレーターのピペットにヒビが入り
交換しないと実験には使えないことがあった
イルメンゼーは週末にそのマイクロ・マニピュレーターを使って実験を行ったと主張した
しかしヒビの入ったピペットは月曜も同じ場所にあり、交換された様子はなかったと言う

また、研究室の水のろ過装置にトラブルが発生し、マウスの卵がうまく培養できないことがあった
にもかかわらずイルメンゼーは卵の培養に成功したと主張した

ある研究者はイルメンゼーが使っている試験管を調べたところ、中は空だったと言う

(なんだか最初から数年前話題になった女性研究者のことが頭に浮かんだ
あの謎はその後どうなったんだろう?
・米誌で読む「STAP細胞」真相(上)小保方さんは「プリンセス晴子」と呼ばれた
・小保方氏のSTAP細胞、やはり米国に横取りされた? ネットで大きな話題に!
(世界初を目指す研究者、利権争い、女性差別は、さまざまな業界にあるってことか
ビェルキ :イルメンゼー教授、あなたは実験をごまかしている!
イルメンゼー:
私のような核移植の腕を持ってもいないくせに
君がこれ以上私の悪口を言うのは聞きたくない
そんなことをしたら科学界にいられなくなると思いたまえ
研究室内での話し合いは決裂
ビェルキは公の場での告発を決意した
ロバート:
イルメンゼー博士が告発されたと知った時はショックでした
それまで彼のことを疑ったことは一度もありませんでしたから
世界中が大騒ぎになった
<記事>
「クローン研究のパイオニア 実験データ捏造で告発される」
「世界初の哺乳類クローンに成功した科学者
研究でデータ改ざんで告発される」
1983年6月
事態を重く見たジュネーブ大学は調査委員会を設立
イルメンゼーの実験の検証を行った
実験ノートは押収され、イルメンゼー本人や
研究室の科学者たちへの聞き取り調査が行われた
イルメンゼーへの不信が高まる中
クローンマウス誕生自体も疑われることになった
実は多くの科学者がイルメンゼーの実験の追試を行ったが
成功した者は誰一人いなかったのだ
「日本人 発生生物学者 勝木元也さん」
ちょうどこの頃、アメリカのジャクソン研究所に留学し
クローンの研究を行っていた日本人の研究者がいた(日本人でもいたんだ



発生生物学者 勝木元也さん:
イルメンゼーに対する評価というか
追試(再現実験)ができませんから
僕もやりましたけど、他の人もできない
実験そのもの、技術的に難いんだろうと思いました
1983年
ドイツの雑誌からのインタビュー
イルメンゼー:
例えばピアニストのアシュケナージがプロコフィエフを演奏するのと
別のピアニストが同じ曲を演奏するのを聴き比べたら大きな違いがあるのがわかるだろう
私も同じだ
長年かけて他の科学者が持っていないようなテクニックを私は身につけてきたのだ
1984年1月 委員会は結論を出した


「捏造の証拠はないものの
イルメンゼーの実験記録には許容しがたい大量の訂正、誤り、矛盾がある
一連の実験は科学的に価値がない」
(スターに上り詰めると必ずどん底に落とされる
メディアや大衆はそれを求めているという心理
ロバート:
調査委員会はイルメンゼー博士自身に実験を追試するよう求めました
しかし彼はそれに関心を示しませんでした
科学界は失望し落胆しました
科学界にとってそれは受け入れがたいことだったのです
勝木:
過ちを犯したとすれば、ちゃんと説明できなかったということです
もし彼が成功していない、これはラッキーだったとしても
偶然できたんだと委員会に説明できなかったこと自体が問題だと私は思います
ジーナ:
これで彼の実験は成功していないという評価が決定的になりました
イルメンゼーは信用できない、不正を働いた、データを改ざんしたんだと
科学界のスーパースターだった彼の名声は地に落ちたのです
イルメンゼーは自らの研究の正当性を訴え続けたが耳を貸す者はいなかった
(1回失敗すると、もう二度とチャンスは許されないってこと?
1984年5月
イルメンゼーにとって致命的な論文が発表される
論文:除核された接合体に移植されたマウス胚核の不能性
執筆者は発生生物学の世界的権威 ダヴォール・ソルター
イルメンゼーの実験を3年にわたって綿密に追試したが、一度も再現できなかったと報告
ソルターは論文の最後をこう結んでいる
「核移植による哺乳類のクローンは生物学的に不可能である」
イルメンゼーに対する研究資金が次々と打ち切られた
スイス国立科学財団:イルメンゼーへの助成金318000ポンド(約1億円)取り消し
アメリカ国立衛生研究所:イルメンゼーの助成金を撤回
(これらの研究資金提供者たちは、彼に一体何を求めていたのか
そのほうが気になる
1985年6月
イルメンゼーは追われるようにジュネーブ大学を辞職した
ロバート:
生物学にとって悲しい日でした
生物学にとっても、もちろんイルメンゼー博士にとっても
ジーナ:
イルメンゼーの研究に疑惑が生じ
ソルターたちが哺乳類のクローンは不可能だと断言しました
クローンはできないと
だから研究は諦めるべきだと
そして誰もクローンに関心を持たなくなった
クローンの研究は科学の世界から葬り去られたのです
ドクターフランケン E + :
科学の世界、とりわけ生物学の世界では研究不正が何度も起きてきました
そしてその不正を見破れないという事態を繰り返されてきました
そこには生物学という科学が抱える特殊な事情があります
生命科学の実験は、物理学や化学の実験と全く違う点があります
それは生き物を扱うということです

生き物には個体差があります(人道面じゃなく、そっちかい
同じ遺伝情報を持つ一卵性双生児でさえ、指紋も性格も違います
物理学や化学の実験のように全く同じ条件を作り出すことはできないのです
そのため実験は本当にできたのか、できなかったのか判断が極めて難しいのです
◆第3章 クローン羊ドリーの衝撃@スコットランド エディンバラ
哺乳類のクローンは不可能と結論付けられてから13年後
世界中が驚愕するニュースが発信された
1997年2月
「クローン羊 ドリー」の誕生である
ドリーを生み出したのは無名の科学者だった

ロバート:驚きました! ドリーは本当にすごい!
(すごい嬉しそうなのが逆に怖い・・・


ジーナ:
びっくりしました!
発生生物学者たちはクローン羊を作ったのは何者なのだ
信じられないという反応でした
何が行われているか誰も知らなかったからです
(世界中が否定しても、ずっと諦めずに研究資金を送っていた人たちがいたってことだよね
「ロスリン研究所 イアン・ウィルムット」
ドリーを生んだのはスコットランドにある農業系の研究機関ロスリン研究所の科学者だった


ウィルムットたちは製薬会社をスポンサーに
より良いミルクを出す家畜(!)を作るためにクローンの研究を行なっていた
畜産業界は生物学界が断念した後もクローン研究を続けていたのだ
(だからみんなヴィーガンになろうよ/祈×5000
ジーナ:
畜産業界の科学者たちには発生生物学者とは別の目的がありました
家畜のクローンを作って利益を生むことです
動機が全然違います(どう違うの?
だから発生生物学者は、畜産業界でクローン研究をしていることを知らなかったし
逆も同じです 住む世界が全然違うのです
より多くのミルクや、良質の肉を生み出す牛のクローンを
大量に複製することができれば大きな利益につながる
しかしビジネスにするには、成長し、優秀さが証明された家畜から
クローンを作らなければならない



「体細胞核移植クローン」
ウィルムットたちが目指したのは体細胞核移植クローンだった
それまでのクローンは受精卵の胚細胞から核を取り出し
それを移植してクローンを作り出していた「胚細胞核移植クローン」
それに対して、成長した体の細胞を体細胞から核を取り出し
移植して作るのが「体細胞核移植クローン」
これが成功すれば、成長し優秀であることがわかった生き物を大量にコピーできる
(それで大金持ちになれるってわけだ こんなの食べたいと思う?
遺伝子組み換えとなんだか似てない?
でもヒトが考えることはいつか実現する
近い未来、いつのまにか食卓にクローンの牛が並んでいるかもしれない
ウィルムットのチームは、牛より格段に安い羊を使って研究を続けた

実験を繰り返すうちにウィルムットたちはある現象に目をつける
「細胞周期」
細胞が分裂して増殖していくサイクルのこと

「休眠状態の細胞」
しかし条件によってサイクルから外れる休眠状態の細胞が現れる
これは条件が整えば元のサイクルに戻る
ウィルムットたちは休眠状態の細胞から核を取り出して移植する方法を発見した

細胞を人工的に休眠状態にするには
培養液の栄養を減らせば良いことも分かった
こうして6歳のメスの体細胞から277個の核を取り出して移植
1匹のクローン羊を生み出した それがドリーだ
成功率わずか0.36%だった
ロバート:
カエルのクローンが可能であれば
理論的には哺乳類のクローンも
体細胞クローンもいつかは可能だと考えていました
ドリーの誕生でそれが実際にできることが明確に証明されたのです
ジーン:
世界に衝撃と恐怖を与えました
ついにクローン人間が誕生するという科学者もいました
自分そっくりのクローンが生まれるという SF が現実になると恐れたのです
(その必要性がわからない
ドリー誕生のニュースは世界中を震撼させた(1997年10月号

体細胞クローン技術を使えば
独裁者や天才のクローンを大量に作ることができるのではないか?
(美女もいっぱい作ってどうするの?怖×5000
それこそ松尾部長の芝居『キレイ―神様と待ち合わせした女―』の大豆人間みたいに
大量生産された兵士で戦争するなんてことも考えられる
1997年2月
当時のアメリカ大統領 ビル・クリントンは
ドリーのニュースの2日後、国家生命倫理諮問委員会を招集
クローン人間につながる研究に反対する立場を表明した

(選挙的にもヤバいもんね
でも今は、国が反対しても、企業が金を出す時代だから
1997年3月 ローマ法王
ヨーロッパも日本もそれに続いた
しかしクローン技術の進化は止まらない(戦争と同じ

1998年
かつてイルメンゼーが捏造を疑われた「クローンマウス」の作成に
アメリカ ホノルル大学の研究グループが成功した


続いてウシ、ブタ、猫!?、犬!?
体細胞体細胞クローンが続々と誕生




(ヤバい・・・
ケンタッキーなどで8本脚のニワトリがブロイラーされてるなんて都市伝説どころじゃない
・鶏肉のブロイラーってなに?⇒食べてる鶏肉ほとんどブロイラーだった!
良質の肉を生み出すクローン牛の大量生産も始まった

(え?! 私たち、もうとっくに食べてる?!
生理的に吐き気がしてきた
牛はチーズなどの乳製品はもちろん
化粧品・医薬品などなどあらゆるものに入っている
2008年
アメリカ食品医薬品局 FDA は体細胞クローン牛の肉の安全性を認めた
クローン牛の表示義務はなく
店頭で並ぶ肉がクローン牛のものかどうか見分けることはできない



「ペットのクローン」
さらにクローンのビジネス化は進む
今、ペットのクローンを作るビジネスが人気を集めている
この会社のクローン犬1匹の値段は600万円だという
(ペットショップ“生体販売”とセットだな



<CM>
クローンって本当に素晴らしい
ジェリーとエンジェルは細かいところまで正確に同じなの


(虹の橋を渡ったペットのクローン・・・
よく動物愛護協会から叩かれないな
日本では幸い一度も見たことがない
ドクターフランケン E + :
進化し続けるクローン技術(これを進化と呼ぶだろうか?
あなた方人間のクローンもすぐに技術的には作ることができるという科学者もいます
「臓器提供をするために生まれたクローン人間」
その苦悩を描いたカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』にこんな一節があります
新しい世界が足早にやってくる
科学が発達して、効率もいい
古い病気に新しい治療法が見つかる
素晴らしい
でも、無慈悲で、残酷な世界でもある

2013年
アメリカ オレゴン健康科学大学研究チームが
「ヒトクローン ES 細胞」の作製に成功したと発表した


細胞レベルではあるが、初めてヒトのクローンが作られた
ついにクローン人間が生まれる 世界が戦いた
2018年1月
中国の研究所が「猿のクローン」2匹を誕生させたと発表
霊長類の体細胞クローンは世界初
中国はこの研究所の規模を10倍に拡大し研究を進めると言う


(なんのため?
死んだヒトを蘇らせるとか?
ロバート:
クローン人間は技術的には可能です
ドリーと同じように
まともな科学者はそんなことを考えませんが
今の世界はそうとも言い切れないので心配です
こんな話がある
クローン人間を作るのは許されるのか?
かつて科学者たちは激しい議論を交わしたことがあった
元の個体と全く同じ遺伝情報をもつクローン
臓器移植をしても拒絶反応が少ないため
臓器移植の材料として有望ではないか
1997年10月19日
賛否両論が渦巻く中、イギリスのある科学者はこういった
「脳のないクローン人間を作れば良い」

***
なぜ、こんな大きな情報は耳に入ってこないのだろう?
相当覚悟して見なきゃいけない番組だなと思って
体調の良い日を選んで観たけれども
想像を超える科学のスピード、それが知らない間に現実化している事実に
生理的な嫌悪感を覚えて、しばし吐き気がした
・クローン人間は実在するのか?禁止理由・特徴まとめ - 雑学ミステリー
以前から、臓器提供のカードを持ち歩いているが
脳死状態で人工呼吸器を外された方がはげしくもがいたという記事を読んで少し躊躇した
・脳が死んでも体は動く 脳死臓器移植について② 再編版
もう少しスピリチュアルな見方をすると
・脳死は死か? もっと研究を!(1)
“脳死に至ってすぐに臓器を取り出された場合、
「脳死者は、激痛を感じている可能性が濃厚である!」というのが結論です。”
これは怖い
では、何をもって「死」とするか 心肺停止か?
このブログにある「臓器1つ1つにも魂がある」という考え方は興味深い
録画に入っていた番宣も哀しい話題だった
■シュガーベイビー@ドキュランドへようこそ
欧米で論争を巻き起こす援助交際をする女性シュガーベイビー
マネー社会が生んだ男と女の関係とは?

(性ビジネスも安定的に儲かるからねえ