そのような経験が無かったにも拘わらず、妙な昔の夢を見た。
労組の一員だった若い頃、組合役員に「労働者の権利を護るのが使命の役員が、組合員の
基本権を侵害するのはおかしい」と皆の前で抗議する夢だった。
夢から覚めて、20歳頃に読んだ五味川純平の「人間の条件」を思い出した。
その小説を読んで感銘を受け、主人公の生き様に少なからず影響を受けたことは間違いない。
「場違いな発言」して我が身を危うくする人生を送って来た一因となったような気がする。
枝豆の収穫が出来ないまま雑草が繁茂してしまった高森の畑の草を刈り取り耕起した。
雑草が種を落とす前に処分し、秋の「麦蒔き」に備えたつもり。
NHKのあさイチを担当していた近江アナが転職し三井不動産に再就職した。
「相談すると必ず反対されると思い、誰にも相談しなかった」とのこと。
いかにも気立てのよさそうな彼女の笑顔がTVから消えるのは寂しいが「自分の生きる道」を
模索した結果の「賢明な選択」と受け止めた。
東大卒のキャリア官僚の道を捨て、東和町に移り住み牛を飼い始めた役重真喜子さんの
例を思い出した。
群馬県立大は公立では珍しい女子大学である。
山本一太知事自らが講義することもあるようだ。
知事が、今年の入学式での自らの挨拶をブログで紹介しており、その内容に感銘を
受けたので一部を抜粋して紹介したい。
全文に関心のある方は「気分はいつも直滑降」2021.4.5「県立女子大の入学式に出席」
をチェックしてみて下さい。
「『Critical Thinking』を批判精神と訳すのは、ちょっと違うと思います。私なりに解釈すると、
自分が置かれている立場や世の中の状況を客観的に分析し、把握する力のことだと考えます。
その時の自分にとって何がベストの選択なのかを自らの判断で決め、自らの判断で踏み出せる
能力のことだと解釈しています。」
「皆さん、ご存知ですか?オックスフォード大学を卒業した著名人に聞いたのですが、人生の
幸福度や満足度は、その人のIQの高さや学歴には関係がないということです。対して、『Critical
Thinking』が出来る人ほど、人生の幸福度が高いという調査結果があるそうです。すなわち、
(成功しても失敗しても)自分の判断で決めて、自分の意思で前に進む。ここが最も重要なのです。」
(中略)
「ドン・キホーテの小説をもとに作られたミュージカル『ラマンチャの男』が、1965年に初めて
ブロードウェーで上演されました。私はこのミュージカルがスゴく好きで、米国の大学院に留学して
いた頃も、ニューヨークの某国連機関に勤務していた際も、何度も見に行ったものです。」
「そのミュージカルの中で、劇中に登場する作家、セルバンテスが発する有名な台詞があります。
それは、次のような一節です。」
「では、本当の狂気とは何なのか?!夢ばかりを追って現実を見ないのは狂気かもしれない。
逆に、現実ばかりに目を向けて、夢を持たないのも狂気だろう。しかし、世の中で最も憎むべき
狂気は、あるがままの自分と折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ。」
(今朝の霜で花びらが茶色になったものもある)
(一方で、これから花開くものもある)
先日、気仙沼の貞秀さん宅を二人で訪れ昼食を御馳走になった際、自己紹介を兼ねて「二人のなり初め」
についても話題となった。
二人は高校の同級生で、彼女に心を奪われた私は、大学進学を諦め、苗字を捨て、童貞を捧げて結婚した。
結婚後も「農業をやりたい」という彼女の意向に沿うため、会社の昇進を諦め、早期退職して「誰もやりた
がらない農業の道」へ転身し、今日に至っている。
それは「毒を食らわば皿までも」の心境そのもので「人生のすべて」を捧げ尽くして来た。
四人の子供達に、私の墓石には「一人の女性を愛し続けた男、ここに眠る」と刻むよう伝えてある。
そして、後々「三」までは追加修正が容易に出来るよう漢数字にすることも併せ申し添えている。
それを聞いていた貞秀さんの奥様のお姉さんが「いっそのこと(事実関係がハッキリするまで)数字は
ブランクのままにしたら」とチャチャを入れ、一同大笑いとなった。
午後四時過ぎ、後山に枝豆の収穫に向かう前に撮影。
低気圧に変わった台風の影響か、風を伴う雨で倒伏した稲(モチゴメ)が悲惨な状況になりつつあった。