霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

体罰事件

2017-04-01 19:44:59 | 思い出
高校一年の思い出を語る際に欠かせない事件があった。
担任の田村先生は体罰を加えるような先生ではなかったが、副担任の「生物」の先生は違っていた。

それは、昼食後の5時間目の授業だった。
私は「恋の悩み」で心ここに非ず状態で教科書も関係ないページを開いたまま生物の授業を受けていた。
たまたま席が一番前だったのも災いした。

授業終了後に机に顔を埋めて寝ていたら、バットの柄で後頭部をコンコンと軽く叩かれた。
顔を上げたら副担が怖い顔をして「授業中に書いたノートを開いてみろ」と怒鳴った。
何も書いていないノートを示すと、罵声と同時に猛スピードの平手打ちが襲って来た。
身体が吹っ飛び隣の席の机と一緒に横転してしまうほどの強烈さだった。

次の6時間目の授業はサボリ、バレーボール部の汗臭い砂まみれの部室で不貞寝をしてから放課後の
練習に参加した。


(二台目の重機が到着)

この体罰事件には後日談がある。
学期末の「定期テスト」とは別に中間で「実力テスト」というのがあった。
「人の恋路を邪魔する奴は許せない」とばかりに生物の答案は白紙で提出した。

全科目のテスト結果と順位は「通知表」に記載され約一カ月後に親元に郵送されて来る。
ある日、部活を終えて自宅に帰ったら、母から「なんだ、あの成績は」と非難されたが、結果を
知らないまま「そんなこと言ったら俺より悪い人はどうすんだ」と開き直った。
「何言ってんの、お前がビリだよ」と母から追い討ちをかけられ、次の言葉が出なかった。

通知表の順位欄には313/313と記されていた。
もともと授業にも成績にもあまり関心がなかったが、「ビリ」には少なからずショックを受けた。
それでも急に勉強熱心になることもないズボラな生徒でしかなかった。

私が勉強に関心を持ち始めたのは二年生の後半に入ってからで、それも「恋を成就させるため」と
いう不純な(?)動機が契機だった。
コメント (2)
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