気仙沼の貞秀さんとは「山の幸」と「海の幸」の交換が契機となり今では
親戚以上の付き合いとなっている。
その貞秀さんから「可愛い子猫を進呈したい」との申し出があった。
我が家のタコは既にかなり高齢なので「そろそろ後継者の準備を」と思って
いたところだった。
縁談は直ぐに成立し早速数日前に貰い受けたが、極めて活発な大きめの子猫
で、入って来た籠を開けた途端に脱兎の如く飛び出し行方知れずとなってしま
った。
積雪のため周辺で餌を得ることは不可能なので「直ぐに戻るもの」と信じ、
餌だけはタコとは別の場所に置いたら夜の内に食べた形跡があった。
しかし、いつも徘徊して来るノラ猫の可能性もあったので安心出来なかった
が、ようやく今日の午後になって餌を食べているチャコールグレー一色の姿
を目にすることが出来た。
いずれ懐いて来るものと思われたので、心配していた貞秀さんにも報告し
喜んで貰えた。