霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

貨幣価値の違い

2007-11-12 17:51:34 | 生活
脱サラして農業を始めてから間も無く二年が過ぎる。
それまでの生活と一番大きな違いは貨幣価値が異なること。

農業は夫婦でムキになって働いても得た総額は微々たるもので、ドンブリ勘定で時給換算したら数百円にしかならないと思う。
しかし、収入も少ないが「支出はもっと少ない」というのが農家の特徴。
これが見逃がしてはならない重要なポイント。

勿論、農家といえども光熱費はかかるし最近高騰気味の石油製品も日常生活には欠かせない。
しかし、それ以外の支出が格段に少ない。
特に食費はその大部分を自給できるので大きな負担となることは考えられない。
その気になればもっと抑制することもできそうだ。

そんなカラクリがあるので収入が少なくとも生活するには全く支障が無い。
世間一般の貨幣価値で農家を判断してはならないようだ。



(平泉にある毛越寺の紅葉。いつものように昭穂さんの素晴らしい作品。)

農家で大きな負担となっているのはやはり農業機械。
その調達や維持のために要する支出は、我が家のような小規模専業農家でも毎年二百万円を超える。
このコストをできるだけ抑制することが健全な農業経営には必須となる。

マイカーを洗車することなど殆んどなかったオジサンが、最近、農業機械を小まめに洗うようになったのは、少しでも長く使いたいという気持ちの現われか。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (masa)
2007-11-12 20:33:42
(*^-゜)コンバンハ♪ 逆に私たちは食費と住居費が生活費の大半ですから。現金が無ければ、たちまち飢え、河原でブルーシート生活をしなければなりません。いやいや(=Д=;)マジーな話です。
機械物は愛情を持って手入れをしてください。(^-^)ニコッ♪
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Unknown (空兵)
2007-11-12 21:32:12
兼業農家をしていたとき、休みの日も田んぼに出ないと行けないことをこぼすと、「金をつかわんからよいやないか」と言う人がいました。確かにそういう面はありましたね。
農機具の高さは馬鹿げていますね。私たちはサラリーから持ち出しでしたが、専業の方が続々と大型機械を買っておられるのを見ると、ただ驚きます。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2007-11-13 07:30:16
masaさん
コメントありがとうございます。
外出する機会が少ないので衣類も作業着以外は新調することも無くなりました。これは喜んでいいのか悲しんでいいのか分りません。
機械に詳しいmasaさんのアドバイスを頂いてから、オバサンだけでなく機械にも愛情を持って接するようになりました。

空兵さん
コメントありがとうございます。
傍で見ていても大丈夫なの?と思われるぐらい高額な機械を調達している農家もありますね。
今年、洪水の被害を受けた地域の稲刈りは悲惨で、
ゴミ等が詰まる機械トラブルが続出し、修理不可となった機械も多かったようです。
それらのコスト増が集落営農等で大規模化したから
といって吸収できるとは思えません。


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