ところで、私小説は何て読む?普通はシショウセツだと思うんだが、西村氏はワタクシ・ショウセツとルビってるみたいなんだ。これはひとつのたくらみであり、アリバイであり、逃げ口上であるかもしれない。
お前たちの言っている私小説ではなくて、私小説なんだと。ネ。訂正;広辞苑をみたら同じ意味らしい。そしてワタクシ・ショウセツが正調らしい。テレビのアナウンサーはシショウセツと言うみたいだけどね。
西村氏の読書系図では田中英光とか藤沢修造に連なるらしいが、これが読めないので何とも言えないが(私が古本や図書館本を読まないことは再三述べたとおり)、この間書店で岩波文庫葛西善蔵をみた。
そこで、あまり無責任なこともブログで言えないから参考にするために買った。予想通り、西村氏とは無関係だ、読んだ側の感想だよ。西村氏はどう受け取っているかは知らない。
知られている「子を連れて」などまだ読めるがトーンというかムードはなんら西村氏との間に共通点はない。率直にいって文章も相当に稚拙だ。題材では家賃を払えなくて追い立てを食うというところは共通だ。貧乏物語だから、この辺は一緒ね。
ほかにはちょっと新刊本書店では私小説はないようだ。文学全集を置いているところではどうなんだろう。このごろはよほど大きな書店にいっても文学全集はあまり置いてないからな。