むかし、旧制高校の生徒が歌ったざれ歌がある。デカンショ節という。
>>デカンショ、デカンショで半年暮らす・・あとの半年寝て暮らす、だったかな。
デはデカルト、カンはカントそしてショはショーペンハウアーだ。哲学をやるならこれで間に合うということだ。最近書物のセンチメンタル・ジャーニーが哲学書にも及んで拾い読みしているが、まさにつぼをおさえているね。
この歌が明治に出来たのか、大正時代か知らないが昔の読書人、その卵である学生の適切な選択には驚く。
古代ギリシャ哲学や中世スコラ哲学がすでに精緻を極めた問題を、ことさらに新しい言葉で飾り立てたものが多い、書店に並ぶ現代哲学の本を出るそばから追いかけるのは大本を見失うおそれがある。