穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

年の瀬も押し詰まってまいりました

2021-12-27 13:45:56 | 小説みたいなもの

なんていうと噺家みたいですが、本棚の整頓をはじめました。今日はまず文庫本から。無秩序に本棚の開いているところに押し込んでいるのを、ジャンル別に並べ替えようというわけで。驚きましたな。SFが5、60冊ある。ま、SFファンなら少なすぎるのに驚くのでしょうが、こちらは予想より多いので愕然、いやびっくり。いつの間に溜まったのか。もちろん読んでいない本もある。ところがタイトルを見て内容を思い出せる本が一、二冊しかない。普通はストーリーまでは憶えていなくても、人にどんな本だった、と聞かれると大体説明できるんですが、SFは最後まで我慢して読んだ本でも全く印象がない。

 何故なんでしょうね。テーマがはっきりとしないというか、訴えてこないからかもしれない。文章が下手だからでしょうか。もっとも全部あちらの物なんですが。日本人の作家のは、最近一念発起して星新一のショートショートを四、五冊買いこみましたが、読んだのは0.8冊分くらい。安倍公房とか、SF作家でもあるそうですが、彼の作品などは背表紙を見てああ、あれね、と心当たりがある。やはり純文系は多少記憶に引っかかる文章を書くのかな。


定例閣議(1)

2021-12-26 09:56:27 | 小説みたいなもの

「さて本日の最後の議題でありますが、宇宙哨戒艇ビーグル号が太陽系外縁で発見した遭難ロケットは地球からのものと判明しておりますが、残存物の調査結果がまとまりましたので科学技術庁長官から報告させます」と議長が述べた。
科学技術庁長官のチュウチュウタコカイナはゆっくりと出席者に頭を下げると報告を始めた。
*まず地球人の身体の調査結果でありますが、生存者はありませんでした。しかし、直後の保存処置がよろしかったためにかなりのことが分かりました。体の形態は我々とはかなり異なります。ある程度サルに似ています。

お手元に資料をご覧ください。身長は我々の半分から三分の一ぐらいです。体重は十分の一前後であります。知能程度はその中枢神経の容量、組成から判断して我々に比べれば、かなり劣ります。しかし、我々が知っている生物の中では抜きんでて高い知能を持っています。
 そうすると、サルよりかは大分利口だということか、と教育大臣が呟いた。
*ロケットの中には大量の資料と思料されるものがございまして、これの内容が解読把握できれば彼らの知識のレベルが判明するわけであります。
 分かったのかね、と総務大臣が詰問調で尋ねた。
*まだ完全には判読できていませんが、と言い訳がましく返答した。
 報告が停滞しそうなので、議長が質問は報告が全部終わってからしていただくことにして、報告を続けてください、と促した。
*ロケットの操縦マニュアルを解析しましたところ、速力は秒速10ないし15キロ程度であります。残っていた航海日誌を解読すると地球を出発してから太陽系の縁辺に到達するのに十年弱かかっております。我々のロケットだと約半月の行程であります。
 そりゃ遅いな、と呟いたものがいる。
 彼らの寿命は何年ぐらいか分かりましたか、と議長の注意にも拘わらず誰かが質問した。
 *報告者は質問者のほうに向きなおると答えた、はっきりしたことは言えませんが60年から70年ぐらいでしょうか。成人の精神年齢に達するのが二十五歳前後と見られますので、彼らは精神活動の盛期のほとんどを旅行中に使い果たしてしまうでしょう。
*次に彼らの科学知識のレベルについてですが、これについては次回にご報告できると思います。
ここで、議長は質疑応答を促した。
防衛大臣が最初に質問した。
「かれらが我々を攻撃してくる可能性はありませんか」
「彼らの人的かつ物的な運送手段の原始的なことを考えるとそれありえませんね」
通商産業大臣が次に問いただした。
「我々が向こうに行って、何というのかな、開国を求めるということはどうですか」
「友好通商条約を求めるということですか」
「まあ、そんなところだ」
総理大臣が割り込んだ。「まず向こうの状態を調べることが先だろう。我々が必要とする自然の資源が豊富にあるとか、向こうの物産で取引の対象にあるかどうかということを知る必要がある」
「そうすると、まず調査隊を送り込むことか」
「しかし、それを受け入れるだろうか」
「もし、もめた場合に調査隊の無事が担保されるのかな」
「そうそう、それが肝心なところだ」
「運搬手段の欠如から向こうから本星を攻撃しに来ることはないが、惑星上ではどのような有効で強力な攻撃兵器を持っているか分からない。その辺は今回の調査では分からないかね」
*残念ながら、今のところは分かりません。資料の分析がさらに進めば、彼らの持っている攻撃用の武器の概要も分かる可能性はあります。
「そうすると、調査隊の派遣はそれからだな」と総理大臣は断を下した。
「そうですよ、ライオンの支配するサバンナに下りるようなものだ。ライオンは空中には上がれないが、地表の獲物には無敵だからね」
 議長が閉会を宣言した。「それでは今日はこれまでにしましょう。調査結果に進展があれば再度報告をお願いしましょう」


理論物理学をメタメタにする(1)

2021-12-23 08:07:21 | 無題

 ヘーゲルは、「俺の使っている用語の意味は本を全部読み終わると分かってくる」、とどこかで言っている。定義をしないでボンボン新語、珍語を連発する。「一回通読して理解できれば俺並みに天才である」、「三回読んで分かれば頭がいい」、「百回読んでも分からなければ哲学をやめなさい」といったかどうか。
 もっともこれは「哲学者」ほとんどの、ほとんどのと言う修飾句を入れておくが、著作に当てはまる。さて、表題と違うことを長々とやってるなとご不審を抱かれたであろうが、辛抱していただきたい。理論物理学と関係があるのである。
 基礎物理学と言おうか、理論物理学と言おうか、応用工学的なものではない物理学の分野ではこういうやり方が「横行」している。ある人はこれを「法則ゼロ」と表現した。ニュートンの法則ゼロとかね、たとえば、彼の質量保存の法則である。べつに証明があるわけでもない。神様が世界を、つまり質量を作ったのだから、ここから先は何故と疑問を持ってはいけないというわけである。言い換えれば当然の前提という世界がある。
 アインシュタインの場合も同様である。この世の中に、あるいは世界でだったかな、光より早いものはない、という。これが昔から私には躓きの石なのである。これは前提らしい。直接的には証明されていない。もっとも反証も出てこない。だから正しいのか。私に言わせれば、極めて強力な仮説であるというべきだ。間接的な証明はあるのかもしれないが、私は間接的な証明は採用しない。
 一部の物理学者の間では微細構造定数という考えがあるらしい。つまり光速だとか重力定数などの自然定数は一つの無名数に集約できる。つまり重力などの定数が変われば光速はいま観測されているより遅くもなれば早くもなる、という。これは「理屈としては」排除できない。「現実としては」判断がつきかねる。
 かねてから、アインシュタイン本人はどう表現していたのか気になっている。「当然の前提として」なのか「不磨の原理」なのか、「ガチガチに証明された法則」なのか、どう本人はいっているのだろう。つまり「とする」なのか「である」なのか。

 


星新一訳フレドリック・ブラウン「さあ、気ちがい(ママ)になりなさい」

2021-12-21 07:32:19 | 書評

 早川書房7860の表記の翻訳短編集をすこし読んだ。佳作あり。星の創作と文体が違うのにすぐ気が付いた。作家と翻訳者を兼ねる場合、文体が異なるほうが自然だろう。原作の性格を把握して、自分の創作の文体ではアンベエがよくなかっぺと思う。思わない人もいるが。

 寡読の私としてすぐに思い出すのが村上春樹である。彼の創作の文体と翻訳の文体はちがう。といっても読んだのはチャンドラーとフィッツジェラルドだけだ。そのうち、チャンドラーには、それにふさわしい文体を選んでいる。フィッツジェラルドの翻訳はまた別のスタイルである。そうして好みの問題でもあろうがチャンドラーの翻訳の文体が一番いいようだ。村上春樹の創作の文体は「インテリ気取りのミーハー」受けを狙っているようでピンとこない。

 星新一の場合、意図的かつ自覚的に幼年向けだったらしい。幼年と言うのは昔の陸軍幼年学校の学齢を参考にして小学校高学年から高校二、三年生までの年齢層を言う。最相葉月という人の書いた星の伝記を読むと、星のとりこになった人は例外なく幼年時代に星の虜になっている。星自身も旧作についても頻繁に改定をしていて、その時代の幼年たちに分かるようにゲラに朱を入れていたという。たとえば、「ダイヤルを回す」という表現を「電話をかける」と直す。星は終生旧作に手を入れていたという。前記の伝記によると修正でゲラは真っ赤になっていたというから、用語の変更だけでなくて、文章表現や文体にも朱を入れていたに違いない。

 さて、最初に言及したブラウンの翻訳であるが、表紙にある「さあ、気ちがいになりなさい」は採録されている中ではよくないほうだ。どうしてこの作品を表紙のタイトルにしたのかよく分からない。普通は中でも一番いい作品のタイトルを持ってくるか、最初の作品をタイトルにするだろう。作品の質はよくないが、文句がアイキャッチングだから表題にしたのかな。それだから、この作品を一番後ろに持ってきたのかもしれない。

 それからこれはどうでもいいことだが、「気ちがい」というのは出版界では禁止用語ではなかったかな。また、例によって末尾にある「おことわり」に該当するのかな。他の言葉をもってきようがないものね。

 


宇宙の拾い物(3)

2021-12-16 08:28:33 | 小説みたいなもの

「父ちゃんが見つけてきたものの調査は終わったの」と二歳の息子が海藻とイカのミンチで作ったハンバークによだれを垂らして食いつきながら聞いた。この社会では二歳になれば知的にも一人前に成長する。
 脇から母親が「食べながら話すのはやめなさい」と注意した。
「だいたいな」とカキを殻ごと足で丸い胴体の下に持っていき、ものすごい音で砕きながら答えた。
「サルに似ているって本当?」
「まあな、似たようなものかもしれない。サルよりかは少し利口かもしれないがな。その辺はまだ研究中だ」
「生き返らすことは出来なかったんでしょう?」
「残念ながら蘇生処置は成功しなかった。しかし絶命後間もなかったし、我々の保存処置がよかったから、解剖学的にはほぼ完ぺきなデータが得られてそうだ。
まず脳がある。我々みたいにな。重さは1300-1500グラムだ。註;もちろん宇宙人の重さの単位は違う。グラムなんて使わないが読者の便宜のために地球人の単位に換算している。以下すべておなじ。
体重に対する比率は2パーセントくらいだ」
「そうすると体重に対する比率はわれわれ宇宙人の比べるとどうなの」
我々の場合は平均して脳は50キロある。体重比もかなり高い。平均して5パーセントくらいかな。それに決定的な違いは脳の組成を調べると我々より大分劣る。と言うことは電導率やその他の性能がかなり劣る。つまり材料が粗悪なので知的な処理能力はかなり劣ると考えられる。註;粗悪なICチップと品質のいい集積度の高いICチップの比較を考えると分かり易い。
「そうすると僕たちよりも大分頭はわるいんだね」
「そうだろうな」
「猿に似ているって言ってるけど、サルよりかは利口なんでしょ」
「そりゃそうだ。サルに比べれば大分知的だろうな」
「勿論話せるんだよね」
「そうらしい。解剖学的には発声器官らしき組織もあるし、それに宇宙船のなかにあった大量の資料からすると、文字や数式も使えたらしい」
「じゃ、今度生きている彼らに出会ったら話が出来るかもしれないね」
「将来はその可能性がある。今は彼らの言語を分析中だ。我々の言語よりかはかなり原始的なようだがな」
「だけど、彼らだって科学知識はあるんでしょう、宇宙船で地球をとびだしているのだから」
と母親が問いかけた。
「彼らの文書が解読できれば、どの程度の科学知識があるのか分かるだろうよ」
「あなたには分からないの」と母親が口を尖らせた。
「おれは専門家じゃない。宇宙艇の船長にすぎない」
 合成樹脂の分厚い透明の膜で覆われた天幕のなかで艇長一家が夕餉の団欒を過ごしているうちに外は早くも暗くなりだした。テントの脇には基地内の幹線道路が走っている。スイッチが切り替わったように、暗黒となった外では交通信号が一斉に瞬きだした。
「あ!、セブンレッドだ」と子供が叫んだ。一直線に伸びている道路に沿って漆黒の闇の中で全部の信号が赤に変わった。子供は興奮して六本の足を水の中でバシャバシャと跳ねた。水はこの惑星では貴重品である。艇長クラスの上級士官には家族用の住宅が与えられて常時豊富な水が供給されている。腰から下は、球形の体の下に生えている脚を温水につけて生活している。


宇宙の拾い物(2)ビーグル号からの報告

2021-12-11 08:42:47 | 小説みたいなもの

  調査が終わった。宇宙艇の艇長はレプレゼンタフォンに向かうと本国に報告を打電した。
*生存者はなし。機体内に四遺体あり。機体外でさらに三遺体を発見、機体から数百メートル離れたオーバーハングにたどり着き避難を試みたのち絶命した模様。この星の大気は窒素、メタン、一酸化炭素からなっている。遭難者はボンベを背負っており、その中の気体を呼吸していたものと思われる。三体のタンクはすべてからであり、使い切っていた。おそらくその結果絶命したものと思われる。ボンベの内容は不明であるが、おそらく我々と同じように酸素を呼吸していた可能性が高い。
* 墜落原因は隕石の衝突と思われる。推進装置と思われる機体部分に大きな穴があり、一瞬にして推進力と操縦性を喪失したのが墜落原因と考えられる。
*比較的損傷の少ない遺体の形状は添付の画像の通りである。身長は我々の三分の一ほど、足が四本あり、さらにその先端部が五本に分かれている。我々の頭部と推定される(詳細な確認が必要だが)部分はかなり小さい球状の部分と思われる。四本の足が付いている部分から離れて細い管のようなものの先についている。
*今後の処置についての指示をこう。
遺体、運搬可能な物品、機体内部には「文書」と思われる多量の資料あり。これらを直ちに本国に持ち帰るべきか。

本国からの返電(指示)
* 遺体については損傷状況、腐敗状況が進行しないように慎重に梱包すること。本国においての詳細調査に支障をきたさないように保存梱包すること。なお、不明な点等は国立博物館ミイラ係に問い合わせること。保存処理に必要な薬品を持たせて専門家を送るのでそれまで現地で待機すること。
*ドキュメント類については、可能な限り網羅的に収集整理して持ち帰ること。

 


宇宙の拾い物(1)二十本の足を持つ生物  

2021-12-08 09:20:17 | 小説みたいなもの

  宇宙哨戒艇ビーグル777号は太陽系の冥王星近くで発信された電波を受信した。意味は不明だが狂ったように同一の信号を送ってきた。電文の意味は解析不可能だった。そして電波は数時間後に途絶えたのである。
太陽系の惑星にはある程度発達した知能を持つ生命体が存在するのではないかと言われており、乗組員の中には切羽詰まったような発信から救難信号ではないか、と推測するものもいた。哨戒艇が割り出した発信源までは半日くらいの行程と分かったので、そちらに向かうことにした。もしそれが未知の生物からの救難信号であれば、救助を試みることにしたのである。
「発信源はあの星らしいですね。かなり大きい」
探知機を操作していた乗り組員が報告した。
「表面に何か見えるか」
「荒れ果てた岩石ばかりのようですね。待ってください。金属があるらしい。反射してきましたよ」
「もっと高度を下げろ」と艇長は命じた。
やがてレーダーの画像に九の字に折れ曲がった物体が見えてきた。かなり大きい。「何らかの飛行物体が着陸を試みたんでしょうが、クラッシュしたらしい。胴体が二つに割れている」
「生命反応は」
「全くありません」
「乗組員の姿はあるか」
「分かりません」
「それでは注意して着陸して調べよう」と艇長は命令した。
宇宙艇が着地すると、艇長は「完全武装をしろ、何がいるのかわからないからな、念のためだ。大気はあるか」
ありますと隊員が復命した。
「温度は?」
「相当に低い。摂氏零下80度から90度です。それにかなりの強風が吹いている」
「よし、それでは第一種完全武装で武器も携行しろ。まず三人(たこ)が先行して斥候にでる。戦車を下ろして乗って行け。はしご車も出せ。一時間したら戻ってこい」と三人を指名した。
 未知の惑星の地表に下りた斥候隊は遭難現場に向かった。あたり一面は赤茶けた岩石のみで植物は全くない。動物などの生命も見えない。外気は摂氏零下七十度で風速二十メートルの風が巻いたように吹いてくる。一行が問題の墜落物体に着くまでに乗員らしい姿は見えない。近づくと全長百メートル近い胴体は大きく二つに折れている。また、下部は衝撃でひどく破損している。破損した開口部からは縄梯子が風にあおられてぶら下がっている。
「生存者がいるかもしれませんね。はしごを下ろして外部に脱出したのかもしれない」
「付近を捜索しますか」
「そうだな、しかしまず内部に生存者がいないか確認しよう」
捜索の一部始終は携帯カメラで宇宙艇にリアルタイムで送られていた。斥候隊長は艇長の許可を求めた。
「注意してやれよ」
同行した作業車からするすると伸びたはしごは十メートルほどの高さの破損した胴体の開口部に達した。用心しながら機体の内部に入った隊員たちは捜索を始めた。前部と思われる操縦用の操作盤機器に囲まれたコックピットと思われるところで生物だったと思われる物体を見つけた。子細に観察すると、絶命しているようだった。
「なんだろう、妙な動物だな。それは薄い着衣しかまとっていない。よほど緊急な事態だったのだろう。防護服を着用する暇もなかったようだ。
「妙なからだだな」とある隊員は呟いた。脚が四本ある。おいおい足の先が五本に分かれているぜ」驚いたように叫んだ。「と言うことは足が二十本あるということか」
「俺たちよりか十二本多いんだな。こんな生物のことは聞いたことが無い」
「絶命した奇妙な生物を操縦席と思われる席で見つけました。どうしましょうか、運び出しますか」と艇長に無線で問いかけた。
「そうだな、それは後にしろ。船内にほかに乗員がいないかまず調べてくれ。それから墜落原因だな。機体の破損状況からわからないか。内部の故障か、不具合なのか。あるいは外部からの隕石などの衝突なのか。機体の内外の破損状況を把握してくれ」
「わかりました」
「それから機体内部の調査が終わったら外部周辺に搭乗者がいないか確認することだ。縄梯子を使った形跡があるから、それで脱出した生存者が周辺で見つかるかもしれない。待てよ、それは第二次捜索隊を派遣してやらせよう。とりあえず機体内部の乗員の捜索をしてくれ。後は次の捜索隊にやらせる」
「了解しました」
続く