なんていうと噺家みたいですが、本棚の整頓をはじめました。今日はまず文庫本から。無秩序に本棚の開いているところに押し込んでいるのを、ジャンル別に並べ替えようというわけで。驚きましたな。SFが5、60冊ある。ま、SFファンなら少なすぎるのに驚くのでしょうが、こちらは予想より多いので愕然、いやびっくり。いつの間に溜まったのか。もちろん読んでいない本もある。ところがタイトルを見て内容を思い出せる本が一、二冊しかない。普通はストーリーまでは憶えていなくても、人にどんな本だった、と聞かれると大体説明できるんですが、SFは最後まで我慢して読んだ本でも全く印象がない。
何故なんでしょうね。テーマがはっきりとしないというか、訴えてこないからかもしれない。文章が下手だからでしょうか。もっとも全部あちらの物なんですが。日本人の作家のは、最近一念発起して星新一のショートショートを四、五冊買いこみましたが、読んだのは0.8冊分くらい。安倍公房とか、SF作家でもあるそうですが、彼の作品などは背表紙を見てああ、あれね、と心当たりがある。やはり純文系は多少記憶に引っかかる文章を書くのかな。