スズメの寿命って知ってますか。ある年寄りの回顧談を聞いて今朝調べた。例によってインターネットであるが。これがはっきりとした記録がないらしい。一年と言うものもあり、運がよければ十年以上生きるという説があるようだ。寿命と言うよりも大体一年以内に天敵に食べられてしまうらしい。
最近は市街地でもスズメを見かける。人のすぐそばまで来る。一メートルくらいまで近寄っても逃げない。どうもここ数年のことのような気がしていたら、町の手配師をしている老人が「昔は町ではスズメなんかいなかったし、すぐ逃げてしまう」と言った。
* 図々しい「生活保護者」みたいな鳩と違ってスズメは独立心が旺盛なのだろう。*
*この一行差しさわりがあれば削除してください。プログ担当者殿。
たしか一茶の句に「われと来て遊べや 親のないスズメ」なんてあったと思うから江戸時代には人懐っこかったのかな。
さて、くだんの老人の話であるが、戦後の一時期の話らしい、食糧難の日本ではスズメを見るとみんな目の色を変えて捕まえて食べてしまったらしい。スズメ焼きなんてのもあったね、いまでもあるのかしら。最近は日本も豊かになったからスズメを捕まえて食おうとする人もなくなった。
数年前まで、つまり戦後の超食糧難が去ってから何十年もたってもスズメは人間になじまないのはどういうわけだ、と考えたね、これは前世の記憶だね、きっと。「人間は怖い、捕まえられて食べられるから、人間を見たら逃げろ」とスズメの親から子へ、子から孫へと遺伝情報が伝達されたのだろう。それが長い間残っていたが、最近ようやく消えたということだ、ネ。
つまり父母未生以前の記憶の世代間伝達なのである。これも使えそうなネタだ。