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「大和ミュージアム」とは道路を隔てた目の前にあり、一際目を引くグレー
と赤に塗り分けられた巨大な潜水艦が据えられ、来場者を出迎えているのが海
上自衛隊呉資料館である。
愛称は「てつのくじら館」と言い、潜水艦をくじらに見立ててのことだ。
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施設は呉市の重要な観光資源の一つとなっているが、目的はあくまでも海上
自衛隊への理解の促進と、地域との共生に貢献することだという。
開館は平成19(2007)年4月5日と言うから、「大和ミュージアム」より遅れる
こと2年になる。
民間の施設とは異なるので、観覧料の必要が無いのはありがたい。
無料とは言え、簡易な施設ではなく、三階建ての立派な建屋を構えている。
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その建屋の前に据えられた巨大な「てつのくじら」の下が館エントランスへ
のアプローチとなっていて、そこを通り抜け入館することになる。
中はすぐに展示スペースとなっているが、正面左手にはグッズを販売するショッ
プとカフェも併設されている。
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その一階部分には、この地に駐屯する海上自衛隊に関する歴史が、パネルを
多用して紹介する展示が行われている。
エスカレータで上がった二階には、海上自衛隊の戦後の主な任務となった掃海
部隊の活動を中心とした展示が行われている。
機雷や掃海艇、その構造材などの実物を中心とした展示だ。
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そして三階には潜水艦の役割や機能、館内生活などに関する情報や、潜水
艦の攻撃兵器である魚雷に関する展示などもある。
このフロアからは、展示の目玉である実物の潜水艦の館内体験が出来るよう
になっている。(続)
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