簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

甘味処(東海道歩き旅・伊勢の国)

2023-01-04 | Weblog


 疲れた時に甘い物が欲しくなるのは、今も昔も変わらない生理的な現
象らしい。
東海道を歩き、ようやく宿場に辿り着き、宿内で和菓子屋などの甘味処
を見付けると、ついつい足が向いてしまう。
元々甘味が好きも有るが、疲れた身体がそれを求めているからだ。



 店の名物、売れ筋を尋ね、ばら売りがあれば一つ二つ買い求め、断り
を入れた上で、その店先で頂いてみる。すると求めたわけではないのに
多くの場合、有りがたいことにごく普通にお茶の接待をしてくれる。
 当然お菓子を頂きながら話も弾むし、身体を休息させることが出来、
何よりも甘味は次の歩きへの活力となる。



 昔ならこうした役割を担うのは、さしずめ茶店と言った処だ。
旅人が身体を休めると同時に、当時は餡を包んだ「桜餅」「かしわ餅」
「よもぎ餅」や、「ぼた餅」「おはぎ」、また餡やきな粉をまぶした団
子など、飲み物ならお茶や白湯、甘酒が提供されていたようだ。



 ところで「小豆」は植物繊維が豊富で、体内環境を整える、甘党には
嬉しい作用があるそうだ。またポリフェノールは、赤ワインの約2倍も
あり、健康バランスを整えるサポニン、カリウム、ビタミン類(B2や
B6)も多い。
意外なことに鉄分は、ほうれん草の倍近くも含んでいるという。



 餅の元となる米、餡の元となる小豆等を合わせて食べることで、必須
アミノ酸の値が揃い、パワーを生み出す源となる。
特に「よもぎ餅」に搗き込むヨモギは、鉄分の多い植物である。

 これらは歩き疲れたときの好適品となり、当時の人々は、こうした食
品のバランスの良い組合せを、経験的に知っていたのであろう。(続)



 最新記事アップ こちらも見てね 


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 茶店(水茶屋)(東海道歩き... | トップ | 朝生(東海道歩き旅・伊勢の国) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事