簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

味野商店街 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-12-07 | Weblog



 大正橋近くに造られた味野町駅、当時は児島の町の中心的な場所であった。
江戸時代から当地では塩田開発が行われ同時に綿花栽培も盛んに行われていた。
明治になると紡績工場なども設立され、市街地の形成が始まり、大正になって
軽便鉄道が開通すると町は一層の賑わいを見せるようになる。



 その代表的な場所が「味野商店街」であった。
発展を続ける町の繊維産業には、全国から集団就職の女性が集まり住み着いた。
野菜や鮮魚から日用品、雑貨まで揃う商店街は、こうした働く女性達で賑わい
ピーク時には220店舗もの店が軒を連ねていたという。



 しかし瀬戸大橋が開通し押し寄せるモータリゼーションの波と、町民の高齢
化は急速に町の力を削ぎ、気がつけば商店街はシャッター通りとなっていた。
その後平成になり、国産ジーンズ発祥の地の認知とPRに務め、合わせて商店
街の活性化を図ろうとする「児島ジーンズストリート構想」が立ち上がった。



 近年、400mほどのストリートとその周辺には、ジーンズメーカーの直売場や
工房・ギャラリーなどが軒を連ね、そんな中におしゃれなカフェや食事処も混ざ
る賑やかな「ジーンズストリート」と呼ばれる通りへと生まれ変わり、今ではそ
の数も30軒を超えると言う。



 一時は寂れてしまい閑古鳥の鳴いた通りにはまだ空き店舗やシャッターを閉め
たままのところもあるが、古民家やレトロの建物、看板なども有り、ジーンズで
統一された商店街は休日ともなるとジーンズフアンのみならず観光客も多く見事
に蘇っている。(続)



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