まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

山中温泉

2015-02-21 | 暮らし

殿の友達が温泉に誘ってくれた。しかし、食欲もなく、体力もなく、金沢での治療の後熱も出たのでやめようかというと、頑として「行く」という。弓道の仲間で何十年の付き合いの仲間9人(現在弓を引いていない人4人)で一昨年から3回目の温泉とのこと。

車椅子を押して、着替えも手伝わなくてはならないので、付き添いにわたしも行くことになったが、女はひとりである。30畳の部屋に9つの布団を敷いて隅っこに寝ることにしたら、別に違和感もなく、いつも道着の着替えを道場で男の人は平気でしているので、今更恥ずかしくもなく、これは歳をとって鈍感になったせいか。わたしは、風呂で着替えをするので別に不便もなく、飲み放題で生ビールを2杯飲んで大満足。

その後は、遅くまで弓道談義と知られざる怪我の話などで盛り上がる。殿は早くに布団に入っていたが横になって皆の話を聞くのも楽しいようだ。また、朝食もみんなとならいつもより食べることが出来た。

何より先輩と同級生のSさんがせっかくだから温泉につかるように勧めてくれて、夜は遠慮していた殿も、朝食の後、車椅子で連れて行ってもらうことになった。

わたしはさすがに、風呂までは入れないので、着替えの手伝いをお願いした。ところが、着替えだけでなく、シャンプーも体も至れり尽くせりで何よりだったとのこと。感謝で一杯だ。行けるだけでいいと思って温泉は諦めていたのにありがたいことだった。

ホテル内も車椅子の移動が十分できるのでありがたかった。本人の気力も嬉しい。

 

 

 


誰かの役に立つ

2015-02-21 | 暮らし

存在するだけで心の支えになり、他の人の役に立つ人がいる。また、自分が誰かを支えているということが、自分を支えているということもあると思う。

ひとりでご飯を作る、ひとりで茶碗を洗う、ひとりで掃除をする。どうということはない、長い間家事をしてきているものには当たり前のことだ。それでも、そこに誰かがいるだけで心の支えになる。自分が支えているのではない。

活力になるのは、ごはんを食べてくれる人、一緒に何かをする人がいると嬉しい。

殿はいてくれるだけで嬉しい。けれど、最近は漫才みたいなやり取りもなく、息もつらそうで、着替えも介助が必要になり、2階へ上がるときは肩を貸さなくてはならない。食欲はなく、唯一果物のジュースと豆乳。医者からもらった栄養剤入りジュース。一秒一秒が貴重な時間になってきた。