庭に万両が咲いた。実家には千両がある。母は言った。「千両はあるあるといって、赤い実を見せるけど、万両は実を隠すんや。」あたしゃ、千両だ。ほんの少しの実をさらけ出して、それで後はもうない。
しかし、「千両役者」と、いうではないか。千両は大したものだ。その上をいく万両は税金を取られるばかりとなるので、やはり隠したくなるのだろう。
相続税はもとより、消費税はあがり、マイナンバー制度で洗いざらい庶民のささやかな財産を開示しなくてはならないのだろう。たくさんある人は、ユニセフに寄付しよう。歳末助け合いで、かわいい子供たちが呼びかけていたので、たくさんあるわけではないが思わず奮発してしまった。やはり千両だなあ。