まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

見抜く力

2016-10-18 | 弓道

先日、石川県立武道館で武道指導者講習会で、飯島正大範士と鈴木康弘範士の講習を受けた。

その中で、弓を点検されて3張り道場に入れたので、わたしたちは、その弓のどこが問題なのかみんなで頭を寄せて解明しようとした。関板と弦がくっついて関板が削れていること、上成のカーブが深いかなあとか、中仕掛けが細すぎるとか、やや入木だけれどそれは問題ないと思った。

ところが、どれも違った。弦輪のかけ方だった。見抜けなかったことが残念だ。最近、入木の弓をなんとか大切に保持しながら少しは弓に関して、見抜けるかと思ったのに。これでは、後輩の弓の不備を見抜けない。自分が普通にやっていることは、みんな普通にやっているのだと思っていた。弦輪の向きが反対にかかっていること。独創的な弦輪を作ってあることを指摘された。。

先生は「弓道に於いては独創的なことはしないでください。昔からのことを踏襲してください。」と、穏やかに言われた。

ところで、以前弓具の雑学事典で、「出木弓を入木にする弦の裏技」と、いうところで弓弭を削って調整するということを書いてあり、削るのってどうだろうと思った。しかし、最後に「根本的な解決は出来ないが、・・”大いなる気休め”に、なるだろう。」と、書いてあり、ちょっと笑ってしまった。