母が退院して義妹が来てくれて元気が出てきたので、名古屋の大会へ弓仲間と出かけることができた。待ち合わせ時間より少し早く行くと、NさんもMさんも早めに来てくれて、3人寄ると怖いことになるので、早めにホームへ出て話し込んで電車を見送らないようにと注意喚起。
3月3日、名古屋のガイシスポーツセンターでの「全日本女子弓道大会中日本の部」には、600名の女子が集まる。愛知県の方々や東海の方々は準備運営に大変ご苦労なさっていることに感謝である。いつの間にか、大学生の部が増えて4射していることで、この学生の方々も運営の協力をお願いしているのではないかと思う。
さて、今回は石川県の若い方や、国体入賞選手も参加してくれたので心強い。一昨年はS先生の3位入賞に感動し、昨年は何人かの予選通過者もいて、じわじわと石川県の女子の力も期待できそうで嬉しい。わたしは立場上、枯れ木も山の賑わいということで参加する。審査に備えて、2本束るということを目標に臨んだ。
期待の若者たちが、次々にゼッケンを外して戻ってくるので「それではわたしが敵討ちを」と言う。別に敵がいる訳ではない。いるとすれば、自分の中にいるのだろうと思う。
石川県の仲間と一緒の立なので心強い。前肩を開いて気持ちよく引く。トンと的に的中するが、どこに中ったのか分からない。稽古では時々眼鏡をはめるが今日はしていない。まっすぐに押していれば、同じように行くだろうという気持ちで、乙矢も妻手の力を抜いて離した。いつもなら、もう一息持ちたいとか、肘をもっと入れたいとか稽古で注意されることをここでやろうとするが、今回は何も考えずに引いていた。乙矢もトンと控えめな音で的中。
ゼッケンを取られずにすみ、皆中賞の袋を頂き、右袖に「10」のシールを貼ってもらう。本日の目標クリア。宿泊費と交通費を含めると1本1万円の矢だ。もう1本引けることがありがたい。