実家の町の航空写真が新聞に載った。父は、3ヘクタールある自分の土地に鉛筆で囲いをしていた。8人兄弟の次男だった父は、貧乏だったので少しでも役に立とうと、戦争の頃に祖父母や長男と荒れ地を開拓したので、この土地を手に入れたとのこと。
思い入れは強いのは当然で、新聞社のチラシに「航空写真を無料で差し上げます。FAXかメールでお申込みください。」のお知らせに、実家を尋ねたわたしに待ってましたとばかりにFAXを依頼した。
今では年賀状の字もやっと書くのである。年々衰えていくのが分かる。年を取るということは、出来ることが出来なくなっていくことなのだと思う。抵抗せず、静かに受け入れていくのが良いような気もする。
FAXを送りながら、お茶を飲んで話していると、「FAXが、しくじりましたって言うとるぞ!」「・・?」それは「、FAXが終了しました」という案内のアナウンスだった。耳も遠くなったのだった。
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