まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

金沢の不思議

2015-12-08 | 暮らし

先輩の家へ預かりものを届けに行ったら、奥さんに「油を売っていきねー。」と、コーヒーを勧められ、工場の事務所で少し話をした。H先輩は鉄工所の社長で、弓道の先輩で、坂網猟で鴨をとる名人だ。加賀の坂網猟は元禄年間の大聖寺藩士が考案したそうである。

その、H先輩が見せてくれた村松友視著の「金沢の不思議」という本は、H先輩あてに本の裏表紙に村松氏のサインがあった。そして、金沢の紹介が満載のこの本の最後に「闇が降るー大聖寺・坂網猟の神秘」という章に、H先輩の名前が載っていた。村松氏の取材に応じて坂網猟を披露したそうだ。

坂網を闇の中へ跳ね上げるタイミングは、猟師が獲物を狙うというより、獣が獣を狙う目だと書いていた。新幹線で金沢ブームに乗り皆が目を向けているが、加賀の紹介をしてあるところが嬉しかった。坂網猟は紹介するに足る伝統の猟である。

さて、その名人級のH先輩は、若いころ国体に何回も出場し、弓道においても名人級である。特に、離れの鋭さは県下の誰よりすごいと思う。現在は、弓道より仕事と猟のほうが力が入っているが、時折道場で見せてくれる鋭い離れは現役バリバリだ。

H氏の離れが鋭い理由が、この本で分かった。坂網を跳ね上げる瞬間の命のやりとりを再現しているのではなかろうか。

前から「Hばなれ」あるいは、「イーグルばなれ」と、称して私たち後輩は、その離れが出来るようあこがれるのである。「金沢の不思議」から「離れの不思議」に至ってしまった。自慢の先輩である。自慢の先輩や仲間は多いのに、わたしときたら・・・。


金沢で忘年会

2015-12-06 | 弓道

金沢での忘年会のために少し早めの電車で着いて、クリスマス気分を満喫しウインドウショッピング。

おかしな看板につい突っ込みを入れたくなる。「世界末・・」未だよね。どこより遅い発売かなと。くすっと笑ってスルー。

いざ居酒屋へ。久々の外での飲み会。弓道関係者老若男女総勢9名。前回は欠席だったので、新メンバーの方とはお初の顔合わせ。

大人しくしているつもりが、なんか饒舌になっていた。しかし、みんなとても楽しそうで、時間はあっという間に過ぎていき、おまけに居酒屋のはしごを全員でするとは!!今、金沢の居酒屋は強気の商売をしている。予約なしでは入れない。

何をしゃべっていたか忘れた。電車も結構遅くまであるので、心行くまでみんなと話ができて嬉しかった。約1名、某学校の先生がよれよれになっていて、無事着いたかどうか心配だったが。 


杉原千畝

2015-12-06 | 映画

久しぶりに映画を観た。イオンのオーナーズカードを出すと、割引とソフトドリンク無料券がもらえた。

さて、「杉原千畝」を、観たのだが日本のシンドラーと言われた人であることは知っていたが、どういう経緯でそうなったのかということと、ナチスドイツと、ロシアとのからみ、第二次世界大戦に入っていくまでの状況を、千畝を通して観ることができた。

ユダヤ人への迫害を、改めて映像を通して実感した。日本領事館は「大日本帝国領事館」という看板で、その頃の日本の大きな勘違いがうかがわれる。

小雪演じる千畝の妻が、領事館の外で何日もビザを待っているユダヤ人の人たちに交じって、母子の姿をみとめ「あの奥さんは、いつもの通り、ご主人に行ってらっしゃいと言って見送ったのかもしれない。そして、いつまで経っても帰ってこない主人を、待ち続けていたかもしれない・・・。」というところで、やたらに涙が出てきてしまった。

その映画のあと、気になるパンフレットを手にした。映画好きの父が読み間違えていた「たけの うちとよ」竹野内豊(たけのうち ゆたか)の、主演の「人生の約束」には、出演者に立川志の輔と室井滋がいて、パンフレットはもしかしたら、富山湾と立山連峰ではないかと思える。また、吉永小百合と二宮和也の「母と暮らせば」も、気になる。これを、涙せずして観ることができるかどうか。でも、良い映画は心を豊かにすると思う。

 


実りの秋

2015-12-03 | 暮らし

実家のいちょうがすっかり色づいた。ぎんなんが落ちたのでメスの木であることは知っていたが、見分け方を始めて知った。葉が割れていないのがメスで、オスの木の葉は割れているのだそうだ。

ずっと知らなかった。いや、知ろうとしなかったのだ。

さて、柿の上のほうに高枝ばさみが届かない。100個以上はありそうだ。父が作った車庫に上っても届かない。そして、トタン屋根は踏むのが怖い。大きい柿だが、見上げると高いので小さく見える。そんなに必死で採らなくてもよいのだが、見ていると採りたくなる。友達は、トタン屋根に板を乗せればトタンに穴が開いて落ちる心配はないのではと提案してくれたが、梯子を上るのがやっとなのに、どうやって板を持って上がるのか。

ぼおっと見上げていたら、からすに「あほう」と、言われた。