まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

怖い光景

2016-09-12 | 暮らし

土曜日、金沢で錬士の審査があった。後輩の応援もしたかったのと、埼玉のKさんが見えるというので出かけた。午後にKさんと埼玉のI先生にお会いできて、一緒に審査を見ていた。弓を引く人を3人でずっと見ていた。

お互いの時間が合わずゆっくりできなかったが、嬉しかった。kさんは「大宮から2時間ですよ。」と、驚いていた。加賀から高速を使わなければ1時間半はかかるだろうから、新幹線は大したものだ。

さて、その帰りに徳光で休憩してアイスコーヒーを買うために立ち寄って驚いた。駐車場には今まで見たこともないほど人が大勢いて、その人たちが同じ方向へぞろぞろと移動している。みんなスマホを見ながら歩いている。徳光で休憩することは過去に何回もあったが、こんなにたくさんの人がいるのを見たのは初めてで、異様な感じがした。昔見た仮面ライダーの、悪い奴に操られている人間たちのようだった。

弓道を延々と見ている人や、スマホを延々と見続けている人たち。平和の世界か。心配な世界か。


まだら模様

2016-09-08 | 暮らし

子ども達は聞く「先生、何人家族?」「ふたり」「旦那さんと?」「ううん、おばあちゃんと。」「先生のおかあさん?」「だんなさんのおかあさん。」、ここで子供は質問を終える。大人はここから「えっーー大変やねえ。いくつ?」と、話は広がるが、幸い義母さんは元気で畑仕事をしているので、わたしは昼と夜のご飯を作って一緒に食べるだけで、何とか楽しくやっている。

どうして、一緒にいられるかというと、お互いにとても大切な人を亡くしているからだ。何も言わなくても、その悲しみは共通のものだ。元気で畑へ行っているので、わたしより体力があり、頭もしっかりしている。

先日、先輩のお母さまが亡くなられたので、通夜へ行くため孫たちに「ばぁばは、今からお通夜へ行くから、お母さん帰るまでふたりで待っとるんやよ。」と、言うと、下のkenが「じいじのお通夜?」と、とぼけたことをいうと、すかさずお兄ちゃんが「じぃじのわけねーやろ。」と、頭を押さえていた。どうも、子どもの頭は、楽しいことと友達と学校と全部がまだら模様のように混ざっているようだ。これが年寄りだと「まだらぼけ」と、言いうのだろうが、成長過程のまだらは「長い目でみてあげましょう。」と、なる。

しかし、わたしの頭の中もあれやこれやと、朝起きがけにまだらになっていることがある。夏休みが終わったのに、「朝の出勤のシフトは?」と、一瞬考える。父の病院、自分の歯医者、何時だっけ・・と。

 


永六輔さん

2016-09-07 | 暮らし

永六輔さんとは懇意にしていた訳ではないが、時折ラジオなどでの話に感心することや、元気が出ることが多くあり、やはりすごい方だったのだなあと思う。中でも、癌について語っていたときは楽しかった。「癌という名前がよくないですね。がーんという響きは患者にとってつらいです。がんではなく、ポンだったら、もっと気楽に話し合えるんじゃないか・・今度、ポンになっちゃって・・」と、流れてきたとき笑ってしまった。

笑えるということは、前に進めるということだ。そういうことを、永さんは言いたかったのかもしれない。夫婦ともに癌になったからこそ受け入れて笑えた。

そして、永さんの「いい患者になるための10か条」も、納得していた。

・お医者さまに、「さま」をつけない。

・誤診、医療ミスで驚かない。

・待合室のうわさ話に参加しない。

・医療スタッフに、見栄を張らせない。

・医療スタッフに、自信を持たせない。

・おとなしい患者だと思わせない。

・簡単には告知をさせない。

・いつも笑顔で、不満な表情はみせない。

・生命のおわりは考えない。

・「ご臨終です」と、言われたら、死んだふりをする。

それぞれに、細かい理由もあるだろうが、わたしは全面的に賛成する。殿も最後まで予定を作っていたことと、余命を話し合わなかったことは良かったと思っている。

さて、7月の健康診断の胃の検診で、精密検査にひっかかったので、医療センターに電話した。

「胃の健診で精密検査要となりましたので、検査を受けたいのですが。」

「午前中は、外来診察で混み合っていますから、予約は午後にかけ直してください。」とのことだった。

どこの店や企業でも、客に電話をかけ直せとは言わないが、病院では強気だなあと思った。企業や店などで客に電話をかけ直せとは言わない。しかし、病院ではやはり患者の方が立場が悪いようだ。午前の外来時間の忙しい時に電話をかけてこないでほしい。という気持ちが伝わってきた。これは、どこの病院でも午前中は忙しい。こいう電話は午後にかけた方が良いようだ。こちらの午後が忙しいのは個人的都合だし、病院の都合に合わせなくてはならない。

午後、仕事へ出かける直前に電話したら、内科へ転送され同じことを繰り返し言うと「胃カメラの検査は予約をしていません。当日、内科へ来て待っていただいて検査しますので、受けられる日に来てください。」で、あった。つい、言ってしまった。

「午前中、電話をしたら、検査の予約は午後にかけてと言われました。それなら、その時に予約ではないことを言ってくだされば、かけ直さなくても良かったのではないですか。」

代表の電話を取る人は、そのくらい対応しても良いのではないか。どうも、新しいこの病院はまだうまく回らないのかもしれない。

「朝、8時から受け付けています。しかし、その時の様子で昼までに終わるかは分からない。」と言われた。それは、何とも仕方ないことである。遠い病院へも行きたくないし。グダグダ言わず、大人しく待っていなくてはならない。

患者はお客様ではなく、やはり病気になったら、お医者さまに治していただくということになるのか。


生き返らせる

2016-09-06 | 弓道

どうしようもない「入木」の殿の弓を直せなくて、新しく買おうかなあと思いつつも、買うにもどんな弓がいいのか迷うところだ。若干の入木はよいが、上関板から外れてしまっては、あまりにひどい。

講習会の合間に、弓の話になって、弓を買うにもまたおかしな弓になったら困るので、なかなか踏ん切りがつかないと言っていたら、それは生き返らせなくてはならないと言われた。カーボンが入っていても修正できるはずだと某先生に言われ、結局、「自分で出来んのなら入院治療して、生き返らせなさい。大事な旦那さんの弓やろ。」と、いうことになった。

本当にそうだ。弓は育てなくてはならない生き物である。学生に大事なものだ!!と、叱っていながら、恥ずかしい限りだ。しかし、わたしの力量では直せそうもないので弓具屋さんにお願いするか、得意な方に預けることとなるか。どちらにしても、戻ってきたときのケアも大事なのである。

どちらにしても、弓の癖の直し方を見てみることにした。どこの部分を押すか、どこを持って弦をはるか。勉強不足である。実際に癖の強い弓に遭遇したことがなかったので、今回は本当に生き返らせる気持ちで取り組みたい。

 


いくつに戻りたい?

2016-09-06 | 小さきもの

学童で4年生のR君が「先生、若くなれるとしたら、いくつに戻りたい?」と、いうので、「もう戻りたくないわ。せっかく一生懸命生きてきたのに、戻ってやり直したくないんね。」「じゃあ、姿だけ若くなったら?」「うーーーん。今から男の人に好かれたらいろいろ面倒やから、このままでいいわ。」「ふーーーーん。」「今が、いちばんや。」と、逃げたが。

わたしは答えた後、夏休みの疲れがすごく残っているのだと思った。人生にも疲れたような回答ではないか。

ただひとつ、言わなかったが戻れるとしたら、殿が癌になる前に戻りたい。血液検査だけで知ることが出来る癌だ。いつも、ドックを受けていたのに、知識が足りなかったばかりに抜け落ちていた検査である。殿の50歳の時に戻りたい。自分のためにはもう戻らなくてもいい。子どもを産んで育てることをもう一度やり直すのは、今の気力ではできないだろう。

足りないことはあるかもしれないが、みんな一生懸命生きてきたと思う。戻っても、煩わしい、厄介なことが繰り返されるところへ戻ることになる。やっぱりこれでいいのかも。一歩踏み出すことが人生だ。しかし、足は重い。くううぅ・・

余談だが、子ども達は学童の先生が年寄りばかりだと思っている。「誰々のばあちゃん。」が、何人もいるのだから。実際、わたしの年齢の前後4、5歳の巾の年齢である。若い人は、フルタイムで働きたいし、賃金にも問題があるので来ない。介護、保育は、とても生活の糧を得る場所ではない。そうなると、一線を退いた年齢の者が活躍する場所となる。それでも、ハードな部分はある。子供達のわぁわぁに耐えられない人は、翌日から来なくなる。口の悪い生徒は「ばばあばっかりや。」と、陰で言う。それを、ちゃんと告げに来る子がいる。それが、子ども達だ。


手に汗

2016-09-06 | 暮らし

今朝のNHKの石川のニュースでは、思わずこちらも息をのんだ。。

6時55分 「石川県は、補正予算を発表し・・・」そこで、アナウンサーは目を落とし、机上の原稿をあちこちして沈黙。「失礼しました。」と、言ったあともあたふたしていた。気の毒になった。誰か助けないのかと思ったころ、左から紙が1枚ひらりと見えてようやく話し始めた。「そっくりな魚。水中のそっくりさん・・」と、話は魚の話になっていた。この間、1分であるが長く感じた。6時57分には天気予報だったので、いつも気にしない朝の5分が非常に長く感じられ、いつもは気にならない「石川県の補正予算」は、どうなったのだろうと思った。もし、孫が映るニュースだったら怒ったかもしれない。身勝手なもので、自分に関係ないとおおらかに見過ごす。

本当に気の毒に思えたが、この短い間のニュースは読んでもひとつ、ふたつなら机上にはどれだけの原稿があったのか、やたら気になった。わたしも、そそっかしいので他人事とは思えず、その原因を知りたいところだった。県内のニュースだったからよかった。

話は飛ぶが、G20や、北朝鮮のミサイルの全国ニュースなどが報道できなかったら大騒ぎだろう。それにしても、あの微笑み外交とは謎だ。

 


無指定審査講習会

2016-09-04 | 弓道

小松での無指定審査の講習会の指導に行った。高校生と一般の方と合わせて70名を、6名の先生で3グループに分けて指導する。蒸し暑い日で、バテそうになった。

指導者のしっかりしている学校はやはり格段にうまいのでほっとする。また、一生懸命で緊張が伝わってくる子もいる。弓をがちがちに握りしめているので、それと分かる。始めはそうだったなあと遥か昔を思い出す。

しかし、高校生の方がバテバテっぽく、やる気がないのかという感じの者がいる。そういう子は、袴の付け方から崩れている。弓を逆さに持って引きずっている者には、つい大声で叱ってしまった。めまいがしそうだった。人の弓をまたいだりも平気なのである。こうなると、叱っている方が疲れるので諦めに変わってしまう。彼らは、弓道が武道であるということを知らないような感じだった。教える方ばかりが熱くなり熱中症になりそうだ。

1日中立ちっ放しで指導すると、道場の中だけしか歩いていないのに万歩計は1万歩を超えていた。

石川県下の称号者のほとんどは、この無指定審査講習会の指導にあたるのである。金沢、宝達志水、小松の会場でやっているが、みんなさぞ汗をかいたことだろうと思う。

さて、彼らは稽古を積んで審査ではどのくらい上達しているか祈る気持ちだ。

審査で変わっていないと、あの暑い日は何だったのだろうと思うことがある。


アートマーケット

2016-09-03 | 暮らし

山代で、過日アートマーケットがあって、友達が九谷焼の店を出しているので見に行った。その時、九谷焼より気になるものが、マーケットのテントの後ろにあって、つい見入ってしまった。

チェーンが絡んでいる得体のしれない物体。何だろう。ミュージシャンなのか。もう一つは、バイクなのか。何で見入ったかといえば、もといた会社がチェーンを作っていたからだ。やっぱ離れるとなつかしい。

会社にいる間は、ぶーたれていても、今は感謝の気持ちしかない。仕事に関しても、資格をとらせてもらえたことも楽しかった。そして、何より在職中、弓道の勤労者全国大会に2回行かせてもらえたのはありがたい。仲間たちが連れて行ってくれたという思いがある。

この不思議なものを見て、まったく別のことを考えているというのも変な感じだ。知らない人から見たら、やたらカメラに収めているわたしは、この不思議な物体を大いに気に入っていると思われるだろう。作品は、展示した時点で作者の意図とは違う見られ方をしていくのかもしれない。作品によっては、作者の気持ちが伝わってくるというものもあるが。これは、ぶっ飛んだので気持ちもあちこちに飛んだ。

 


成長

2016-09-03 | 暮らし

成長するものと暮らすということは元気が出る。我が家では婆さんとわたしでは成長するというものはない。進化しているのは、ふたりの弾丸トークではあるが、これは成長とは言わない。

時折、訪れる知り合いの方が、玄関先の観葉植物の名前を尋ねる。

「その大きな葉っぱは、何という名前ですか?」

「実は、知らないのです。」我が家が建ったとき貰ったものだが、16年も鉢も替えないのに育っている。

わたしの背丈より高く育った。葉は大きくて風呂敷みたいだ。あまり大きいので支えがないと鉢が倒れそうなくらい。日々成長すると、植物でも嬉しくなる。 

しかし、何という名前かも知らないのでは、葉っぱさんに申し訳ないね。


生活排水 その2

2016-09-01 | 暮らし

のんびりーーー食事中、近所のNさんがやってきた。

「パイプの話はどうなった?」と、言うことだった。Nさんは同じ会社の先輩だ。文句を言いに来たのではない、排水の割れを見つけてくれたので、その後どうしたかなあという感じだった。隣の家がわたしに全部任せたことを知って心配してくれたのだ。

実は、D社に見てもらったら85mあって、外れているのは3か所あり、S社が設置して、何度か補修したところも外れていること、設置してある止めの金具が殆どぐらぐらで、やり直すと20万かかるということを話した。そして、話は市役所から生産組合まで広がって大事になったので、とりあえず補修をすぐすることは決まったので近日中に直す旨を答えた。まず、85mの長さと、20万で驚いていた。実際には、部分補修で6万円の見積もりだったので、応急処置として部分補修をすることになった。20万でやり直しをしても、何年持つか分からないのである。

近所のNさんは「大変やんなあ・・」と、目をまん丸にして帰って行った。

町内のH市会議員にすぐに相談した。殿の幼馴染で、殿は選挙の事務局長をしていた。殿は治療中の身体であったので、わたしも一緒に選挙事務所通いをしていた。そんな間柄なので、救済措置がないのか相談したら、すぐにHさんの声掛けで市役所へD建設が直接話ができるよう計らってくれた。しかし、そこで新たな事実が分かった。

石川県の下水道普及率は82%で、加賀市は49%。わたしの住んでいる南郷地区は下水道を造らないと決められた地域であること。生活排水は生産組合と話し合ってほしいとのこと。加賀市役所には「下水道課」も「環境課」もなくて、それに該当するところもないということ。D建設の方が奔走してくれて、生産組合の組合長も動いてくれて、最善策を出してくれたのが、我が家の横の使っていない用水を使えるとのこと。生産組合長の孫とうちの孫が仲良しで、お互いに泊まりに行ったり、親も仲良くていつもBBQをしたり、遊びに行ったりしているので、好意的に動いてくれた。

我が家は角地に建っている。実は、この家はもとは水田であった。前の用水は現在周りの水田に水を供給し、稲刈り時期の今は止めてあるが、側面の用水は、我が家が建ったことで、川までの間が全部宅地になったため、用水は使われなくなったことを生産組合長が調べてくれた。

さて、その側面に排水を流すために合併処理装置に替えなくてはならない。結局、合併処理装置で新たに家の横の使っていない用水に流すことにすると、70万かかるらしい。それは、後ほど考えることになるが、とりあえずはそこに流せるかどうか、市はなんらかの救済ができるかどうかを調べてくれるらしい。

市議もD建設も生産組合長も、近所のNさんも気にしてくれて、わたしが一切動かなくていいからと言ってくれたので、なんとありがたいことか。

ただ、最善策は隣の家とのパイプの共有をやめて、排水を独立するのでお金はかかる。ここが決断のしどころとなる。全く別の離れている家の人たちは垂れ流しで、まじめに取り組んでいる家が費用が発生するという矛盾を抱えることになる。

D建設さんは、「結論は急がんでもいいんじゃないか。」と。考えたら、この家はわたしの代で終わるか、孫が成長したら使うか?分からないのである。

大山鳴動してねずみ一匹。


新学期

2016-09-01 | 小さきもの

誰よりも新学期を待ち望んでいたのは、学童の支援員たちだろう。学区外からの受け入れも引き受け朝の7時半から夜7時まで開けているのである。シフトを組んで勤務するが、勤務時間オーバーにならないようにアルバイトを雇って、休暇を貰っても今度は家の孫を見るので休まらない。

8月31日が新学期の登校日だった。その日の午前中の全員ミーティングでは、誰もが労いのことばで何も言わなくても分かるよ状態だった。クラスは3組あるが、夏休みは4組になる。100人越えだ。無事終えましてお疲れさまと理事長あいさつ。

さて、9月1日朝目が覚めて、「今日のシフトは何時からだったっけ・・」と、呆けた。そうだった。今日は午後からだ。久しぶりにゆっくりの朝食。夕べセットしたクルミ、レーズン入りパンが焼けていて、オムレツと、大好きなイチジクとヨーグルト。

夏休み中、スピード朝食だったがゴーヤとバナナと豆乳入りのジュースを続けていた。

朝ドラを観ながら食事する。のんびりーーー。と、近所の人がやってきた。