日曜の町内の祭りは、台風の影響を受けて一日中雨だった。玄関先にぶら下げた幕はしっとりとしているので、部屋で乾すことにした。
さて、祭りは公民館で行われ、町の壮年団の人たちの計らいで、厄年の餅まき、お菓子まき、外のテントで生ビールや、焼き鳥、タコ焼き・・と、雨の中でもにぎわっていた。幹部席はやはり外のテントで、ちょうど生産組合長や区長がみえて町内のお歴々が揃っていた。
先日の、排水の話のお礼をいうと組合長は、ちょうど区長がみえるので、横の排水の許可を市へ申請してもらったらよいと言われた。今後どうするかは別として、申請だけはしておいた方がいいと思うのでお願いした。
そこには、班長や市議や殿の昔仲間がいて、皆が口をそろえて「いんきょどん」の、復活を望んでいるという。昔、爺さんが焼肉屋をしていたので、町内の人は懐かしがってくれるのである。「ねえさんが始めたら、毎日行くわ。」と、言ってくれるが、そうはいかないものだ。それに、復活を望んでいるのは、殿の年代である。客10名と止まり木に毎日座る人では、やっていけないだろう。しかし、そこは話のタネ。
「やりますよ・・、幸い調理師の免許もあるし。名前はいんきょどんではなくて。」「なんや?」「いんちきどん」
その後、合併処理の話から、どこかの家がまだ「どっぷん便所だ。」という話でもりあがっていて、まあビール片手の話だが、子ども達の話とあまり変わらないなあと自分を含めて思った。