どうしようもない「入木」の殿の弓を直せなくて、新しく買おうかなあと思いつつも、買うにもどんな弓がいいのか迷うところだ。若干の入木はよいが、上関板から外れてしまっては、あまりにひどい。
講習会の合間に、弓の話になって、弓を買うにもまたおかしな弓になったら困るので、なかなか踏ん切りがつかないと言っていたら、それは生き返らせなくてはならないと言われた。カーボンが入っていても修正できるはずだと某先生に言われ、結局、「自分で出来んのなら入院治療して、生き返らせなさい。大事な旦那さんの弓やろ。」と、いうことになった。
本当にそうだ。弓は育てなくてはならない生き物である。学生に大事なものだ!!と、叱っていながら、恥ずかしい限りだ。しかし、わたしの力量では直せそうもないので弓具屋さんにお願いするか、得意な方に預けることとなるか。どちらにしても、戻ってきたときのケアも大事なのである。
どちらにしても、弓の癖の直し方を見てみることにした。どこの部分を押すか、どこを持って弦をはるか。勉強不足である。実際に癖の強い弓に遭遇したことがなかったので、今回は本当に生き返らせる気持ちで取り組みたい。