カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

ビニー/信じる男

2017年07月15日 21時50分59秒 | 映画 / MOVIE
成田からデリーに帰るANAの機内上映で観た。
実在のボクサー:ビニー・パジェンサの物語。

ビニー・パジェンサはIBF世界ライト級、
そしてWBA世界スーパーウェルター級チャンピオン、
生涯戦績:50勝(30KO)10敗。

映画を観た後で戦績を調べたら、
映画とは違っている所もあったが、
より劇的にするための脚色だと思った。

 <ストーリー> 

ビニー(マイルズ・テラー)はスーパーライト級の試合に負け、
引退を進められるがトレーナーのケビン(アーロン・エッカート)を訊ね、
ボクシングスタイルを変え2階級上のスーパーウェルター級で再起する。

再起戦は1991年10月1日、
WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ。
ジルベール・デュレを12回TKOで破り2階級制覇を達成した。



11月12日、新車の試乗に出掛けたビニーは事故に遭い、
脊椎損傷の大けがを負う。

医師から歩けるようにはなるがボクシングは無理と言われたが、
再起を目指すビニーはハローと言うギブスで6か月間、
首を固定し元通りの身体になろうとする。



自宅の地下室でこっそりとトレーニングを始め、
ケビンを説得して復帰を目指すビニー。



TVを上手く使い、重傷からの軌跡的復活と言うストーリーを売り込み、
プロモーターにロベルト・デュランとの世界戦を組ませる。
1994年6月25日IBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ、
世界4階級制覇のロベルト・デュランと対戦し3-0の判定勝ち。



事故から3年半、誰もが信じ得なかった奇跡の復活だった。
映画はここまでだが、
ビニーは2004年3月27日の試合(判定勝ち)を最後に引退した。

狂気のカムバック、衝撃の実話・・・。その通りである。
脊椎損傷でリハビリを頑張れば歩けるようにはなれる。
それなのに元通りボクシングで世界チャンピオンに返り咲くと言うのは、
無謀であり狂気でしかない。

再びボクシングが出来るようになった時、
誰もスパーリング相手になりたがらなかった。
それはそうだろう。脊椎を損傷した事のある人にパンチを当て、
もしも・・・取り返しのつかない事になったら・・・。

しかし彼はスパーリングでも実戦でも、
全く問題がない事を証明したのだ。凄すぎる。
世の中にはビックリするような人がいるものだ。

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コメント
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