第二次世界大戦の時にアメリカで造られた戦車である。
キサマにある戦争博物館からほど近い森林の中に
M3中戦車が放置されている。
日本軍呼称:サル陣地(イギリス軍呼称:クキ哨所)の東山麓で、
道路からは下方の森林の中に見えるので、知らなければ気がつかない。
階段を下りて行く。
イギリス軍仕様の物がグラント(南北戦争時の北軍のグラント将軍から命名)、
アメリカ軍使用のままイギリス軍に渡ったのもがリー(南軍のリー将軍から命名)と呼ばれており、
標識によるとこれはグラント戦車である。
乗員は上部(砲塔部)に3名:車長(指揮官)、
37mm砲手(砲弾を撃つ人)、弾薬手(弾薬を充填する人)
下部(車体部)に4名:操縦手、無線手(前方機銃装弾手兼任)、
75mm砲手、装填手。
特徴としては横に乗車用のハッチがある。
車高が高く見つかりやすかったが、遠くは良く見える。
故障して動かなくなって放置されたかであろう。
後部のエンジン部分。
車高が高く見つかりやすかったが、遠くは良く見える。
ほとんど無傷で放置されている。錆びもない。山を登ろうとしてひっくり返ったか、
故障して動かなくなって放置されたかであろう。
柵が設けられているので放置でなく展示か。
後部のエンジン部分。
まともな対戦車火器を持たない日本軍相手には相当な威力があったそうだ。