箱根には美術館が多いが全部観るわけにはいかないので、
ポーラ美術館へ行った。ポーラ化粧品の二代目社長の鈴木常司が
集めた9500点の美術品を展示するため2002年に開館した。
彫刻の森美術館でピカソを観た後だったが、
こちらでも青青の時代展が開催されていた。
ピカソ館で説明しなかったので、ここでピカソの説明を。
パブロ・ピカソの本名は長い。どこで切ったら良いかわからん。
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・
ファン・ネポムセーノ・チプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・
トリニダード・ルイス・ピカソ。
1881~1973年、スペインのマラガ生まれ。
活動拠点はフランス。8歳で初めて油絵を描いた。
有名な「青青の時代」は、19歳の時に親友のカスマヘスが
自殺しショックを受けた事が原因。1901~4年の間に、
盲人や娼婦、乞食などの社会の底辺にいる弱者を題材とし、
青色を主体とした作品を描いた。
1902年に描かれた「海辺の母子像」。
家族の住むスペインのバルセロナに帰郷した際、、
ピカソが通った美術学校の目の前に広がる夜の浜辺で、
母親が幼子を胸に抱いている。この海岸は親友カサジェマスと
過ごした学生時代の思い出の場所で、
亡き友人カサジェマスへの祈りが重ねられています。
なぜ、青の絵の具を使ったか?
安かったから、海や空の色だから、など諸説あるようだ。
西洋では青は神の色、高貴な色とされていたが、
ピカソは絶望や悲しみ、憂鬱さや貧しさなど負のイメージを、
表現することによって、気品や深い精神性を感じさせた。
赤外線を使った保存・修復作業で絵画の下に別の絵が
描かれていた事が判明したが、それは貧乏だったため、
キャンバスをたくさん買えなかったと推測される。
ルノアールの「レースの帽子の少女」。
モネの「睡蓮の池」。
岡田三郎助 「あやめの衣」。
ガレのアラベスク文花器。
入場料1800円。