ずっと大沢在昌の作品を読んで来たのだが、
前作でガチガチのハードボイドから離れたので、
ちょっとまた東野圭吾に戻ってみた。
インドにいた私は知らなかったのだけれど、
2004年の作品で2010年に阿部寛主演で
TVドラマ化されていたらしい。
日本橋界隈を舞台に刑事の加賀が活躍する。
昔ながらの煎餅屋や瀬戸物屋、玩具屋、人形焼屋など、
江戸の風情を描きながら、狭い範囲で生活する人々と
そこで起きた殺人事件を解決して行く。
軽いタッチだし加賀も嫌みのないキャラクターで、
日本橋署にやって来た「新参者」である加賀刑事が、
独特の視点から捜査を行って行く過程が面白い。
ハードボイルドみたいに気合を入れて、
恐怖を克服しながら読み進める事もなく、
1話1話がちょうどいい長さなので、
通勤の行き帰りと昼休みに1日で3話読めた。
しばらくこのシリーズを読もうと思う。