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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「卒業」東野圭吾

2023年02月18日 22時11分59秒 | 本 / BOOKS

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズである。
加賀がまだ大学生の頃の話で、卒業と言うタイトル。

加賀は父親が刑事だったため、
それが母親が離婚して出て行った理由だと思い、
卒業後は教師になると決めていた。もう一つ、
片思いをしていた高校からの同級生・沙都子に、
結婚を申し込んだ事もある。
刑事では幸せな家庭を持てないと。

高校から同じ大学に進んだ男女7人が、
大学卒業を控えて、就職や恋愛、部活など
それぞれの状況で思い悩み、事件が起きる。

祥子が自殺とみられる状態で発見されたのだ。
それにより、分かり合っていると思っていた仲間の事を
何一つ分っていなかった事を知る。

恭一郎は推理を始め、沙都子と一緒に、
大学の仲間達や恩師、他校の学生などから話を聞く。

そして第2の事件が起きる。
波香が茶道のお茶会の最中に死んでしまう。

2つの事件は自殺か? 他殺であればトリックは?
犯人の動機はなにか?

 刑事になる前の恭一郎であるが、
 素人であるからこその視点で謎を追って行く。

 大沢在昌のハードボイルドを約1年読み続けていたので、
 これくらいの肩の凝らない軽いタッチの推理小説が、
 読みやすく感じる。暴力シーンや残忍な殺しのシーンが
 出てこないから重たくない、構える必要もないし、
 トリックや動機探しにも力が入りすぎない。

 加賀恭一郎は阿部寛のイメージである。
 ぴったりはまるね。

コメント
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