安倍政権と蓮舫民進党が負け比べしている中で、ますます意気軒昂なのが公明党と共産党だ。
きょう発売の週刊文春(7月27日号)が書いている。
都議会選の惨敗で自民党と公明党の力関係が逆転したと。
都議会選前までは、「安倍政権は公明抜きで維新や民進の一部と組んでしまう」という恐怖感があったが、いまやそんな空気は吹っ飛び、「どこまでもついて行きます下駄の雪」はすっかり溶けてしまったかのようだと。
その証拠に、今度の組閣では、ついに公明党から大臣が二人出ると。
その一方で、きょう7月20日の各紙が報じている。
共産党はきのう7月19日、共産党創立95周年を記念した講演会を開き、不破哲三前議長(87歳)が登壇し、野党共闘を主導する考えを語ったと。
ついに日本共産党の理論的支柱が表に出て来たのだ。
私がまだ共産党からよく講演などに呼ばれていた時、不破哲三氏が講演する共産党の大会に出たことがあった。
その時目撃したのが、不破哲三氏の絶対的影響力だ。
控室に不破夫妻があらわれると、みな直立不動だった。
その不破氏が出てきて、「安倍首相を解散・総選挙に追い込め」、「共産党主導で野党共闘を進め」とはっぱをかけているのだ。
公明党と共産党だけが元気のいい今の政治は異常だ。
その二つの政党について、発売中の週刊朝日(7月28日号)で室井佑月氏が書いている。
この二つの党はともに選挙に強い。真に国民の側につく、ということでタッグを組むことはないだろうかと。
決してそうならないところがこの国の政治の現実だ。
タッグを組むどころか、我々こそ平和政党であると競い合っている。
この国の政治は、どこかおかしい(了)