感染拡大が続く中、重症患者の増加に、行政や医療の現場が危機感を募らせている。

19日、新たに186人の感染が確認された東京都。
2日ぶりに、一日の新規感染者数が200人を下回ったが、依然、20代と30代の感染が多く、全体のおよそ56%を占める、104人にのぼっている。

また、大阪府では、その東京都を上回る187人の感染が確認されるなど、全国の新規感染者は1,070人だった。

19日、日本医師会が危機感を示したのは、重症者数の推移について。

日本医師会の会見「全国の新規感染者数は1,000人を超える日が続き、重症者数も8月18日時点で243人と、全く予断を許さない状況」て

中でも、大阪府での増加が懸念されている。

19日までの患者数は、東京都が3,109人、うち重症者は32人。
一方、大阪府の患者数は1,718人だが、重症者は60人で、全国最多となっている。

吉村知事は19日の対策本部会議で、「重症のベッド数は非常に重要。それぞれの病院で見れば非常にひっ迫した状況で、多くのお医者さん、看護師さんの皆さんのご尽力が必要になってくる。(新規陽性者数の)7日間の平均をみながら、どういう傾向にあるのか、その内訳がどうなっているのか、重症者がどうなっているのか。そういったことを、ぜひ注視していきたいと思う」と述べた。

また、高齢者やその同居家族、介護施設などの職員や医療従事者に対し、感染リスクの高い環境を避け、少しでも症状がある場合は、早めに検査を受けるよう呼び掛けた。

西村経済再生相は、「重症化するリスクの高い方々への感染が増えてきている。これは、本当に警戒をしないといけない。そうした中で重症者の数も増えてきているし、今の状況の分析を、あらためて月内にも開く分科会で、しっかりと専門家の皆さんに分析・評価をいただければと考えている」と述べた。