警告!袖ヶ浦放射能!<本澤二郎の「日本の風景」(4290)
<無責任無能行政に翻弄される「放射能不法投棄」地元住民>
首相が公然と犯罪を犯すような日本国では、地方レベルになると、霞が関に輪をかけてひどく悪質である。「やくざ産廃業者と市長幹部が癒着しているようだ」と袖ヶ浦市林地区の放射能汚染残土不法埋め立て問題に取り組んでいる地元住民は、怒りで憶測をたくましくしているが、やくざが跋扈する房総半島では、いわば当たり前のことかもしれない。
袖ヶ浦市の担当者は、8年前からの不法投棄を知っていながら、それを放置してきた公務員法違反について、今も猫をかぶっている。きわめて悪質で、担当者は「我々の測定では問題はない」と開き直っている。「恐ろしい無責任無能の小役人ばかりだ」との林区住民の怒りは、天を突く勢いである。
<議会も各党とも追及しないため税金泥棒の声も!>
市役所が市役所であれば、代わって市議会が行動を起こす必要がある。
直ちに、公正な第三者機関に、測定調査を依頼するよう、市当局に働きかけねばなるまい。
誰もがそう考えている。住民は、既に自民党系・公明党・共産党議員8人を呼んで、現場を視察させている。それでいて、すべての党と議員が逃げまくっているから無法無天の極みだ。
「駆け込み寺の共産党に期待したものの、電話さえつながらなくなった。案の定、市議会がはじまったものの、肝心の放射能問題、林地区の不法投棄問題を避けてしまった」と新たな衝撃に驚いている。
実をいうと、凡人ジャーナリストは、先に赤旗日曜版記者の取材を受けた。そのさい、林地区の放射能問題を取り上げるよう働きかけてほしい、と要望。わざわざ「質問する」との回答を得ていた。結果は肩透かしを食わされてしまった。「共産党市議も自民党系、公明党と同じレベルの無能無責任」と住民が怒り狂って当然だろう。
昨日の参院代表質問では、千葉県出身の志位和夫委員長のそれが突出、立民の迫力ゼロに比較して立派だったが、共産党の地方組織はかなり劣化している。
税金泥棒・乞食政治屋では、目下石原慎太郎の長男・伸晃が全国的に話題を振りまいて、岸田政治にミソをつけてしまっているが、地方議員の大半も税金泥棒と断じるほかないのだろうか。
<千葉県も千葉県警も不法投棄調査さえしない悪辣さがどこまで?>
法務検察が全く正常に作動しないこの10年は、まさに原子力ムラが政権中枢を支配し、原発再稼働と「制御されたフクシマ」を内外に喧伝、あろうことか福島県知事までもが、信じがたいことに原子力ムラ派遣の悪党が占めていた。
いま原子力ムラのことを書くと、ネットの世界でも情報は拡散しない。やや公正が期待されていると勘違いしてきた掲示板Aでさえも、これの批判を封じ込めてくる。電通も小さく見えてしまうほどだ。
今回問題となっている不法投棄した産廃業者は、地元の住民の調査で以前、同じ容疑で現行犯逮捕されている。
やくざを恐れる小役人とやくざと癒着している?警察という悲しい現実の前に、袖ヶ浦市の住民の怒りは、押さえつけられているようなのだ。
千葉県と千葉県警・同公安委員会は、その職責である全体の奉仕者という厳しい国民・主権者に対する約束を放棄していることになろう。
環境省担当者は「事実なら大変なことだ」と指摘している事案を、県と警察は今後も沈黙するのであろうか。
<やくざが跋扈する房総半島での住民運動の厳しさ>
余談になるが、以前、厚労省関係の事件を取材したことがある。それを「霞が関の犯罪」(リベルタ出版)として公開したのだが、取材途中で何と右翼暴力団が脅してきた。
そのころ、自宅前の車の4本のタイヤが抜かれ、2枚の窓ガラスがエアーガンで穴を開けられるという事件が起きた。友人の森美秀元秘書の池田正巳氏が紹介してきた、看過できない霞が関事案ゆえの断固たる取材だったのだが。
「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)へと続くのだが、不正に立ち向かうと、必ずやくざが登場する日本だ。日本の市民運動が拡大しない理由なのだが、今回、千葉県生まれの勇猛果敢な市民運動家Nが、水源地袖ヶ浦放射能に重大な関心を寄せてくれている。
反原発・脱原発派の結集も期待されている。
<地表での高い放射線、地底ではより高い放射線が想定される現地>
放射能について一般の市民は理解できない。専門用語を用いて煙に巻いてしまうためだ。住民が市の測定器で測ると、とても高い値が出た。毎時0・13マイクロシーベルト。これは普通の3倍である。これを年間浴びると、1ミリシーベルト。すなわち1kg当たり600ベクレル。311以前の基準では、100ベクレルだと、ドラム缶に密閉して保管した。その6倍の値である。「穴を掘って測定すると、さらに高い値が出てくる」と専門家は指摘している。
地表に出ている放射線は、風が吹いて砂塵やゴミなどと舞い上がり、それを人が吸い込むと内部被ばく、野菜などに付着すると、これまた内部被ばくで、健康な細胞が破壊され、ガン化する。それが8年も続いてきた可能性を否定できない。
地中の放射能が雨水などで地下水に付着し、それが河川や水田、畑に流れだすと、フクシマの放射能汚染と変わらない。
深刻すぎる房総半島水源地のフクシマ化を地元の市、県と議会・警察は、いつまでこのまま放置するのだろうか。環境省任せにするのか。いえることは、中央に比例して、地方の行政・議会・言論も不健全きわまりない、ということである。
2021年12月10日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
https://livedoor.blogcms.jp/blog/jlj0011/article/edit?id=31399661
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/31399661.html
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/31221835.html