教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

この国の終わり 返還後50年、今更ながら沖縄移住者の沖縄観 その2

2022年05月15日 15時13分19秒 | 国際・政治

この国の終わり 返還後50年、今更ながら沖縄移住者の沖縄観 その2

 

 明治のころ沖縄学の泰斗伊波普猷(1876年~1947年)は、琉球人について次のように感想を述べている。https://www.aozora.gr.jp/cards/000232/files/60236_73043.html

 沖縄人の最大欠点は恩を忘れやすいという事である....御都合主義はいつしか沖縄人の第二の天性となって深くその潜在意識に潜んでいる....彼らは自分らの利益のためには友も売る、師も売る、場合によっては国も売る、こういう所に志士の出ないのは無理もない....この大欠点をうめあわす事が出来ないとしたら、沖縄人は市民としても人類としても極々ごくごくつまらない者である

 こういう批評は、るるぶ系情報しかない現代人にはおおきに首をかしげるようなものとして見えてくるだろう。忘恩、事大主義、ご都合主義、裏切り、密告、志の低さ、などなど。しかしながら、同時に自身もまたそういう精神性に落ちているはずだと考えたとき、33歳の伊波には将来する沖縄の姿が見えていたのかもしれない。勿論戦後間もなく死んだ彼には現在の沖縄のことはまるで知らされてない。

 現在の沖縄。コロナ禍の沖縄。国があれだけ嘘とまやかしの「辺野古唯一」を繰り返しても正当に反抗できてない県民性。仲井真や島尻、多くの首長たちの変節、取り込まれ、地元名護市民の挫折、オール沖縄の「河童の川流れ」的腰砕け、......

 一方で軟弱地盤、活断層、飛行経路上の障害建造物、大浦湾の生態系破壊、特異な県民意識に対する逆撫で国家行為、戦略上の海兵隊無用論、地政学の大嘘、核の傘は張子の虎、日米安保体制の空洞化、ミサイル諸事情からくる現代戦争における陸戦部隊の存在性、....どう贔屓目に見ても間違った国策に落ちた日本国。従米主義の三流国家、三流民族、その弊害を犠牲の質で身に受ける琉球。

 沖縄は全国一のコロナ陽性率で、5月10日も2265人の新規感染者数だった(11日は2702人、12日2330人、13日2242人、東京も大阪も増えている)。数値が表すところはここが観光立県で、GWからみのクラスタが多く発生している現状を示している。なだれ込んできた制約なしの他県観光客が全域でまき散らしたものが数値にはっきりと示される。移住者の目からすると、沖縄の特殊性がこういうところにも如実に見られると慨嘆する以外ない。数値が上がればその効果うんぬんするより先にまずもって規制がかかる。病院や介護施設などは例外なく面会禁止等のバリアが張られ、公共施設や観光施設は軒並み中止や規制でがんじがらめとなり、結局は元の木阿弥だ。この2年以上にわたり同じことの繰り返しで、「ええじゃないか」心性はノーマスクやSDなしの濃厚接触がそこら中蔓延する。米英並みに右倣えが明治以来のこの国の在り様で、そのうち感染者数の公表もなくなるのだろう(既にこうした数値的機械的情報に懐疑的な市民が増えている)。感染リスクの悪しき例(後遺症)が底の方に沈んで、ワクチン副作用(かなりの数の死者で、推定1500人以上とみられる)も無意味にかすむ。

 しかし、問題はコロナ禍ばかりで済む話でないことだ。齎された自然界の警告はいつも暫くは人の耳や目をそばだてるがそのうち沙汰止みになり、やがて無限のかなたに忘却し、真逆の方向へ狂気のように走りだす。大震災もゲリラ豪雨も大地震も大洪水も崖崩れも、いつの間にか実感のない過去に追いやられる。地震と津波が齎した原子力発電所の暴発は今後日本国中どこでも起こりうることだとどうしてわからないのか?一時的に停止してほとぼり冷めぬうちに再稼働へ前のめり、結局米国支配の洗脳で、麻痺した為政者たちの飾り物の脳漿では、おのれらが自ら律すべき政治や外交がまるで目に入らず、敗戦処理に過ぎなかった戦後体制を未だに後生大事に抱きかかえ、連合国の「敵国」扱いに永続的に据え置かれては頓珍漢な政治外交に明け暮れている。

 ネトウヨ他、現代日本を悪くするだけのモブ(悪質な烏合の衆)たちに決定的に欠けているのは民族的矜持、国士的憤怒、憂国的激情であり、かかる右翼が狂喜しそうな情念の奔騰がそもそもないので、彼らのどうしようもない下卑たレイシズム、便乗的亜流の軍国礼賛、権力阿り、偽悪趣味、あてこすり、空虚な絶叫、劣等児的チンピラまがいのカツアゲ行為、などなど、口にするも憚れる在り様がむしろ公道を我が物顔で野良ついている。

 本土復帰、沖縄返還50年、50年記念フェアだって。

 伊波普猷が100年以上前に喝破した沖縄人の大欠点は、移住して15年以上が過ぎた人間にも何となくうっすらと見えてくる。彼にあったであろう愛郷心は、愛すればこそ憎まざるを得ない自身の自家撞着に脂汗を流したかもしれない。いやな汗だ。

 この移住者が人種的民族的に琉球民族と異なるのなら、ここに住する矛盾はいかに解決するものなのか。わからない。

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jlj0011のblog 沖縄の515新戦略<本澤二郎の「日本の風景」(4445)

2022年05月15日 15時13分05秒 | ペットフード

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沖縄の515新戦略<本澤二郎の「日本の風景」(4445)
2022/05/15 08:25コメント11
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沖縄の515新戦略<本澤二郎の「日本の風景」(4445)

<復帰50年を機会に大声で国際社会に米軍基地撤去運動を叫べ!>より、転載させて頂きました。

 日本人は外国人と対話したり、外国に出かけたりすると、とても恥ずかしい思いをさせられる。なぜか?日本には外国の軍事基地があるためだ。恥を知る日本人は、このことで胸を張ることが出来ない。

 沖縄の復帰50年の515に考えさせられるのは、この一点である。岸田首相は目下、バイデンの番犬のように地球を駆けずり回っているが、その見返りに「米軍基地撤去」を申し入れているに違いない?ヒロシマの人間であれば、なおさらのことだろう。

 米軍基地を容認するような政治屋を排除することは、まずは沖縄の責任である。県庁には、米軍基地撤去運動のインターネット基地があるに違いない。ウクライナ戦争でドローンが幅をきかせているように、ネットを駆使して、ワシントンや国連本部の各国大使らに大々的に大量発信すればいい。街頭デモだけでは、もう時代遅れだろう。

<今時外国の軍事基地を受け入れている国は存在しない!>

 恥を知る日本人は、沢山いるはずであるが、何をどうすべきかについて、全く気が付いていない。それは沖縄人にも言えることである。恥を知る人間が結束すれば、フィリピンのように米軍基地を撤去できる。「沖縄とスービックは違う」などと屁理屈を口にする輩は、日本人ではないからだろう。

 このご時世に外国の軍事基地を受け入れ、金まで出している馬鹿者の国が存在するだろうか。「米軍を番犬・傭兵にすればいい」などとほざいた岸信介の仲間を知っているが、見識のある・善良な日本人に対しては「死ね」という意味である。

 沖縄県も知恵を出す必要があるかもしれないが、それは簡単なことである。県民+全国民がネットで結集して、ワシントンとニューヨークに基地撤去攻撃をすればいい。カネもかからない。時間も不要だ。

 もうそろそろ胸を張って、外国に行けるようになりたい。せめて小銭をためてコスタリカに行ってみたい。コスタリカ?知らない人はスマホかパソコンで調べてほしい。

<1972年の日中正常化では宇都宮徳馬さんのワシントン工作>

 1972年の沖縄返還と同時期に、日本に田中角栄と大平正芳の政府が誕生した。台湾派の岸・福田派を打倒したのだ。その数か月後に日本は中国と国交正常化を実現した。いまこの当時の様子を語れる日本人は少なくなったが、これの実現には相当な努力とカネがかかった。

 森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三など清和会関係者の知らない秘事となっている。中国と戦争に終止符を打つための鍵は、アメリカのニクソン政権の対応にかかっていた。

 当時、永田町には国際政治家はいなかった。いや一人いた。宇都宮徳馬さんである。彼はかねてからワシントンとの交流に情熱を傾けていた。国広正雄という名通訳を同行して、ワシントンに乗り込んで対話を重ねてきた。ワシントンのホワイトハウスのボスであるヘレントーマス女史とは、何度も交流してきた。

 悲劇の大統領で知られるジョンFケネディとは、沖縄の基地撤去で両者は、ほぼ同じ認識をしていた。ワシントンには死の商人が跋扈しているが、ケネディの思いは、その後にジミーカーターに継承された。

 宇都宮は、米議会のそうそうたる議会人を,カリフォルニア州のサンタバーバラに招いて、日中国交正常化問題をとことん議論した。ワシントンの懸念は「日本も共産国になるのか」だった。今から考えると笑い話なのだが、ことほど米議会工作の重要性を物語っている。かくして1972年9月の田中・大平訪中によって、日本と中国との戦争状態はピリウドを打った。

 さて米軍事基地撤去に向けた岸田戦略があるのかどうか知らないが、外交とはそう単純なものではない。目下の岸田の汗かきの条件は何か。基地撤去に向けた議会工作も不可欠だ。まさか極東の火種に基地を悪用させる?などという馬鹿げた対応はしないだろう。沖縄の県知事も腰を据える必要があろう。

 

<米議会工作を開始、同時に国連に執拗に呼びかけよ!>

 アメリカには善良な平和主義者も少なくない。バイデンと最後まで大統領候補を争った人物は、若者に人気のあるバーニーサンダースだった。彼は平和軍縮派で、まるで宇都宮徳馬そっくりだった。

 

 最近ウクライナ問題や勇気あるスノーデン映画に関連して、オリバーストーン監督の勇気ある映画を見たのだが、彼は「沖縄の悲劇」を映画にするだろうが、誰も働きかけをしていない。要するに日本政府も沖縄県も日本の平和団体も、本格的な基地撤去運動を展開してこなかった!それが死の商人を沖縄でも跋扈させている理由なのである。

 国連にも呼びかけよう。世界各国の国連大使を沖縄に呼べばいい。質素な接待でも可能だろう。中南米やアフリカ諸国の大使、東南アジアの大使らも同情してくれる。沖縄観光巡りには、必ず沖縄戦見学コースを入れるのである。

<半植民地国家・日本を恥じよ!国民運動の再構築不可欠>

 昨夜も法律家と対話していて理解したが、今の沖縄の惨状を知ると、いまも日本は独立国家とは程遠い。半植民地国家なのだ。属国という言葉が保守の世界からも噴出している。

 ヒロシマ選出の岸田はどう考えているだろうか。A級戦犯のはずだった岸信介の孫と同じわけがない。同じであれば、広島県民が岸田を退治するだろう。

 現役時代に官邸から霞が関へと向かう、下り坂の右手の官庁に「北方領土返還」の垂れ幕が掛けられていた。沖縄の基地撤去の垂れ幕が、目下何もしない外務省の建物にぶら下げてはどうか。

 米CIA配下の日本人外交官があわててワシントンに報告するだろうが、そろそろ沖縄復帰50年を機会に、世界的に想像もできない米軍基地撤去に向けた国民運動を開始しようではないか。インターネットを駆使するのである。子供でも出来る!

2022年5月15日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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 コメント 1
1.
青柳敏雄
2022年05月15日 10:08

私は横浜市の中区本牧で生まれたが1945~1975の30年間占領されていた、中区本牧地区の大半がアメリカ軍の敷地になったが返還されたあとに沖縄へその分が移転しただけであった‼️もちろん、沖縄はたまらない事実だ‼️確かに本牧地区は居住するにはうってつけだ、当時の自民党もアメリカ軍には歯が立たない⁉️やはり、市民・国民が真摯に敗戦後の対応と対処が根本から必要だ‼️

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