大学の半数定員割れ、赤字は3割 時代映せぬ学部整理を(2023年6月20日配信『日本経済新聞』)
- 2023/06/20
- 08:36
情報学、デジタルメディア、ロボティクス、臨床工学――。京都橘大(京都市)は2月、4つの学科・研究科を2024〜26年度に一気に設ける大胆な計画を示した。共学化した05年度に1686人だった収容定員(学部)は29年度に7484人に膨らむ。
「社会のニーズに合わせてきた積み重ねだ」。9学部15学科・4研究科を率いる日比野英子学長は淡々と話すが、同じ京都で収容定員が約4倍の同志社大を「超えたい」と語る職員もいて意気盛んだ。
24年度に情報数理学部を開設予定の明治学院大。約160年の歴史で初の理系進出で、村田玲音学長は「真理探究には自然科学の視点が不可欠」と話す。
ブーム去り離れゆく受験生
産業構造の変化や時代の空気によって社会が求める人材像は変わる。私立大は世の中の流れに敏感に反応し、そのダイナミズムで多様な人材を輩出してきた。
今世紀に入っての20年で私大は123校、入学定員は約7万6千人増えた。医療・看護系や国際系など時々にブームがあり、学部数は1.5倍の1972になった。しかし流行が去れば受験生は離れる。既に私大全体の半数が定員割れ、約3分の1が赤字だ。
「定員割れが著しい」「教育スタッフが不足」「退学防止策が不十分」。文部科学省は学部や学科を新設して間もない私大に問題を指摘し改善を求める。その数は毎年、数十校に及ぶ。
それでも膨張が続く背景には国の許認可政策に加え、私大特有の事情がある。
授業料は在籍生の教育に使うため新規投資資金は学部新設で賄うしかない。しかも時代に合わなくなった学部を廃止するスクラップ・アンド・ビルドは嫌う。教員は高度な専門家で配置転換は困難との理由だ。
都と地方の溝深く
2月には大都市の大手私大の旺盛な拡大志向を象徴する出来事があった。東京一極集中を防ぐため23区内の大学の定員増を禁じた規制を巡る議論だ。
国がデジタル人材の育成を促すなか、都内の大手などでつくる日本私立大学連盟が早期撤廃を要望。将来的に元に戻すことを条件に、デジタル分野に限り定員増が認められた。
中小が多い日本私立大学協会の小原芳明会長(玉川学園理事長)は「都内大学のエゴ」と批判、元文科相の馳浩・石川県知事も「規制の根本を堅持すべきだ」と訴える。
1980年代、増える18歳人口を収容するため国は大学に臨時的な入学定員増を求めた。しかし、この「臨定」は最終的に5割程度を恒常的定員に含めることが認められ、後の大学過剰を招いた。23区規制の緩和はその再来のようだ。
少子化でも進学率が上昇した時代は拡大路線が奏功した。だが今後は進学率の頭打ちが予想され、ダウンサイジングが不可避だ。国公立対私立や都市部対地方、大規模対中小など、大学間の利害対立が深まる。
大手も判断を迫られる。同志社大は04〜13年で6学部を14学部にしたが以後の新学部は皆無だ。当時学長だった八田英二・同志社理事長は「今後は既存学部の整理統合もありうる」と語る。私大に残された時間は少ない。
大学の半数定員割れ、赤字は3割 時代映せぬ学部整理を(2023年6月20日配信『日本経済新聞』)
- 2023/06/20
- 08:36
情報学、デジタルメディア、ロボティクス、臨床工学――。京都橘大(京都市)は2月、4つの学科・研究科を2024〜26年度に一気に設ける大胆な計画を示した。共学化した05年度に1686人だった収容定員(学部)は29年度に7484人に膨らむ。
「社会のニーズに合わせてきた積み重ねだ」。9学部15学科・4研究科を率いる日比野英子学長は淡々と話すが、同じ京都で収容定員が約4倍の同志社大を「超えたい」と語る職員もいて意気盛んだ。
24年度に情報数理学部を開設予定の明治学院大。約160年の歴史で初の理系進出で、村田玲音学長は「真理探究には自然科学の視点が不可欠」と話す。
ブーム去り離れゆく受験生
産業構造の変化や時代の空気によって社会が求める人材像は変わる。私立大は世の中の流れに敏感に反応し、そのダイナミズムで多様な人材を輩出してきた。
今世紀に入っての20年で私大は123校、入学定員は約7万6千人増えた。医療・看護系や国際系など時々にブームがあり、学部数は1.5倍の1972になった。しかし流行が去れば受験生は離れる。既に私大全体の半数が定員割れ、約3分の1が赤字だ。
「定員割れが著しい」「教育スタッフが不足」「退学防止策が不十分」。文部科学省は学部や学科を新設して間もない私大に問題を指摘し改善を求める。その数は毎年、数十校に及ぶ。
それでも膨張が続く背景には国の許認可政策に加え、私大特有の事情がある。
授業料は在籍生の教育に使うため新規投資資金は学部新設で賄うしかない。しかも時代に合わなくなった学部を廃止するスクラップ・アンド・ビルドは嫌う。教員は高度な専門家で配置転換は困難との理由だ。
都と地方の溝深く
2月には大都市の大手私大の旺盛な拡大志向を象徴する出来事があった。東京一極集中を防ぐため23区内の大学の定員増を禁じた規制を巡る議論だ。
国がデジタル人材の育成を促すなか、都内の大手などでつくる日本私立大学連盟が早期撤廃を要望。将来的に元に戻すことを条件に、デジタル分野に限り定員増が認められた。
中小が多い日本私立大学協会の小原芳明会長(玉川学園理事長)は「都内大学のエゴ」と批判、元文科相の馳浩・石川県知事も「規制の根本を堅持すべきだ」と訴える。
1980年代、増える18歳人口を収容するため国は大学に臨時的な入学定員増を求めた。しかし、この「臨定」は最終的に5割程度を恒常的定員に含めることが認められ、後の大学過剰を招いた。23区規制の緩和はその再来のようだ。
少子化でも進学率が上昇した時代は拡大路線が奏功した。だが今後は進学率の頭打ちが予想され、ダウンサイジングが不可避だ。国公立対私立や都市部対地方、大規模対中小など、大学間の利害対立が深まる。
大手も判断を迫られる。同志社大は04〜13年で6学部を14学部にしたが以後の新学部は皆無だ。当時学長だった八田英二・同志社理事長は「今後は既存学部の整理統合もありうる」と語る。私大に残された時間は少ない。
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少子化でも進学率が上昇した時代は拡大路線が奏功した。だが今後は進学率の頭打ちが予想され、ダウンサイジングが不可避だ。国公立対私立や都市部対地方、大規模対中小など、大学間の利害対立が深まる。
大手も判断を迫られる。同志社大は04〜13年で6学部を14学部にしたが以後の新学部は皆無だ。当時学長だった八田英二・同志社理事長は「今後は既存学部の整理統合もありうる」と語る。私大に残された時間は少ない。』
大規模経営の総合大学でも、従来からある既設学部に整理、統廃合される時は、近々おとずれると思います。
1.桃子
『あなた方は正しかった、私達が間違ってました』
世界初‼️主要政治家がワクチン接種をしない人々に謝罪した
🇨🇦Alberta州 Danielle Smith首相
政府が、ロックダウン中に未接種者に対し人権侵害犯罪を犯し、感染を止めず、若く健康な何百万もの人々に突然死を引き起こしたたことを心から謝罪
>>誤って済むことではないことは、カナダのこの方も知っているのでしょう。
ニュールンベルク裁判が始まっています。世界中の政府機関がこれに関わっていました。医師たちもです。お金儲けに目がくらんだ人達が、テレビでワクチン接種を勧めていました。マスメディアも芸人、芸能人も同罪です。仕事だから、は通用しません。
日本中から人がいなくなるでしょう。