X · mori_arch_econo
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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo 森山さん、ご教示いただきたいのですが宜しいでしょうか。(旧ツィツター)森山さん、夢洲博覧会場ですが、まさかコンクリートスラブで全体を覆っているのでしょうか?… Show ...
夢洲博覧会場ですが、まさかコンクリートスラブで全体を覆っているのでしょうか?
というのも、先日のメタン事故の現場写真ですが、か厚い、数十ミリはあるような鉄筋コンクリートスラブが裏飛ばされているからです。
夢洲は、会場全体がメタンガスの発生源ですのでートスラブで地表を覆うとスラブの裏側の空洞や地層上部にメタンが貯まります。
またスラブ自体は亀裂や隙間がどうしても生じますのでそこからメタンが噴き出し、溶接や調理、電気火花、静電気などで発火し、火を吹きだす事になります。最悪、スラブの裏側に十分な酸素が存在すると爆発します。
これはスラブの裏側全体をステンレスでライニングする事で表へのメタンの漏出を防げますが、猛烈に高価になるので原子力施設くらいでした実施できないです。
また、メタンガスが貯まれば何らかの原因で爆発しますのでメタンを貯めるような構造は絶対にだめです。
僕は気相合成ダイアモンドで学位を取ったため、原料であるメタンは、湯水のように大量に使ってきました。メタンは、毒性こそありませんが、爆発性の気体ですので、ガス検知器の設置は当然として、能動的・受動的安全装置は多重設置していました。
そして、もっとも大切な事は、メタンは分子量16と軽いので常時上方を排気して大気に散らす事です。散らせば毒性はありませんし、燃える事もありません。
噂によるとスラブで会場を覆っているからメタンは漏れないという事を言う人が居るようですが、それはメタンを濃縮する行為で最悪です。足下全体に爆薬を敷き詰めるような事になります。
スラブでなく砂利敷にしてメタンを大気に逃し、そのうえで屋内に密閉空間を絶対につくらない、強力に常時排気するほかに術はないです。
鶴見緑地での花博でも生ゴミを埋めた鶴見新山は、20年以上メタンを抜いて寝かせたうえで鶴見新山は庭園としてつかい、大きなパビリオンはありませんでした。
90年代末の土木学会での研究発表でも鶴見新山では発酵熱=メタンの発生が見られ、それ以外では発酵熱は小さい事が報告されています。
ハインリッヒの法則からもいまのまま根本的対策無いままに万博を強行すると滞留したメタンが地雷原と化する事もあり得ます。その場合は、第一次大戦のメシヌ高地のように百人単位の死体が出来る事になりかねません。
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