小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
12月20日に東京都新宿区で開催される地球システム・倫理学会による「討論:原発・原子力利用をどう考えるか」の情報を掲載致します。
2014年11月22日にラジオフォーラム第98回」番組での「小出裕章ジャーナル」の音声がYoutubeにアップされていましたので、情報として共有致します。
【パーソナリティー】
今西憲之
【電話出演】
小出裕章
12月20日に東京都新宿区で開催される地球システム・倫理学会による「討論:原発・原子力利用をどう考えるか」の情報を掲載致します。
2014年11月22日にラジオフォーラム第98回」番組での「小出裕章ジャーナル」の音声がYoutubeにアップされていましたので、情報として共有致します。
【パーソナリティー】
今西憲之
【電話出演】
小出裕章
>2014年11月26日 07時51分02秒 | 政治
選挙が近づくといろんな準備が必要です。
例えば、政見放送のための収録といった、
ふだんはやらない仕事も出てきます。
自分の主張を訴える時間は30秒ほどで、
原稿の文字数でいえば約200字です。
あまり多くの主張は入れ込めません。
論点は多すぎず、言い回しも工夫をして、
なるべく簡潔で短い文章を心がけます。
口調は、堅苦しすぎず、くだけすぎず。
ふだんは形状記憶ワイシャツを着ていますが、
テレビに映る大事なチャンスということで、
クリーニングに出したワイシャツにします。
ネクタイも本番に備えて新調しました。
ネクタイを買ったのは2年ぶりくらい?
同じ柄のネクタイを2本買いました。
いざ収録という段階になったら緊張して、
自分で書いた原稿でも何度もミスします。
何度も原稿を読み、暗記したつもりでも、
本番になるとかんでしまいました。
5回目くらいでやっとOKになりました。
どの程度の出来なのかはわかりません。
自分では収録した映像を見ていません。
テレビに映る自分の姿を見るのは苦痛です。
オレってこんなにまん丸な顔なのか、とか、
オレってこんな声なのか、と驚くと同時に、
恥ずかしくて、逃げ出したくなります。
もともと人前に出るのは得意ではなくて、
政治家になりたいという思いというより、
政策を実現したいという思いが強くて、
立候補したようなものです。
実を言うと、候補者の公募に応募する前は、
国会議員の政策秘書の試験を受けようかと、
真剣に調べていた時期もありました。
当時「有力議員の政策秘書になっちゃえば、
自分のやりたい政策を実現できるかも」と
思って、政策秘書に関心を持ちました。
しかし、調べれば、調べるほど、それほど、
政治の世界は甘くないことがわかりました。
本当の意味で政策秘書らしい仕事は少なく、
それ以外の仕事が多いことがわかりました。
政策秘書といっても実際にやっているのは、
政治資金パーティー券を売りさばいたり、
支持団体のあいさつ回りだったり、という
政策とは関係の薄い仕事が主のようです。
そんなこともあって政策秘書はあきらめて、
自ら選挙に立候補することにしました。
自ら立候補する方が、リスクは高いので、
やはりそれなりに覚悟は必要でした。
ちなみに、わが事務所の政策秘書さんは、
政治資金パーティー券を売る必要はなく、
比較的政策に専従できていると思います。
というのも、私は初当選以来9年以上ですが、
政治資金パーティーを一度も開いたことがなく、
パーティー券売りの仕事がないからです。
当事務所は、資金調達能力が低いです。
事務所の収入が少ないので、支出を増やさず、
つつましく事務所を運営してきました。
これからも、収入も少ないが、支出も少ない、
そういう事務所経営を心がけるつもりです。
埼玉13区(春日部市、久喜市、白岡市、
蓮田市、宮代町)から国政に挑戦すべく、
急いで準備を進めています。
すると「地元出身じゃない」という批判、
あるいは「選挙区を替えた」という批判、
この二つの批判を受けることがあります。
市長選挙や県会議員選挙ならわかりますが、
衆議院議員を選ぶ選挙であるにも関わらず、
こういう批判があること自体不思議です。
日本国憲法でも「全国民を代表する」とあり、
国会議員は、全国民の利益の代弁者です。
選挙区へ公共事業や補助金を引っ張るのが、
国会議員の仕事ということではありません。
昔はそういう雰囲気だったかもしれませんが、
昔から憲法の精神に反していたということ。
北海道の選挙区で出るときにはこう言って、
埼玉県の選挙区で出るときにはこう言って、
愛媛県の選挙区で出るときにはこう言って、
と主張が変わるのはおかしなことです。
選挙区への利益誘導は国政選挙の争点でなく、
日本全国どこの選挙区から立候補しようと、
同じ主義主張を訴えるのが筋だと思います。
国会議員は地域密着をよしとする政治文化が、
世襲議員の異常な多さにつながっています。
地域密着の代表選手が、世襲議員です。
例えば、議会制民主主義の先輩のイギリスでは、
保守党も労働党も、公募で候補者を選びます。
人気の選挙区は、全国から応募が殺到します。
選挙区を替えるのは、ごく当たり前のことです。
チャーチル首相は、保守党、自由党、保守党と
政党を移り、選挙区を4,5回替えています。
新人候補者は初めに自党の弱い選挙区から出て、
そこで健闘して有力な政治家に認められると、
より有利な選挙区に移るという例が多いです。
ブレア首相も最初の選挙で落選しましたが、
演説の上手さを有力な政治家に評価されて、
次は有利な選挙区に移り当選しました。
山口二郎教授の言葉を引用させていただくと;
-------------------------------------------
イギリスでは支店の間の人事異動のように、
政治家が選挙区を移ることもしばしばであり、
地元とは縁もゆかりもない落下傘候補も
めずらしくない。(*参考文献1)
-------------------------------------------
イギリスの選挙の仕組みのおかげもあって、
イギリスには世襲議員はほとんどいません。
いても、親とは別の選挙区から出ていたりと、
いわゆる世襲という感じではありません。
イギリスの仕組みだと政治を「家業」にせず、
本当にやる気と能力のある人材を選べます。
もっとも私は好きで選挙区を替えたのではなく、
離党したときの種々の事情により、やむを得ず、
というのが本当のところです。
日本では新しい選挙区でゼロから再スタートするより、
同じ選挙区で出続けた方が苦労は少ないです。
もし条件が許せば、同じ選挙区で続けた方が、
選挙地盤も徐々に固まるので有利になります。
日本ではすき好んで選挙区を替える政治家は、
ほとんどいないと思います。私もそうです。
今回ご縁をいただいた埼玉13区ですが、
できることなら次もその次も同じ場所で、
選挙を戦い続けたいというのが本音です。
できることなら引退まで埼玉13区で戦い続け、
衆議院議員をあと21年ほどやりたいです。
ちなみに「あと21年」とした算出根拠は、
次のデータに基づきます。(*参考文献2)
1)20世紀中のイギリス首相(19人)の
平均値は次の通りです。
・初当選の平均年齢: 33歳
⇒私の衆議院初当選は32歳でした。
・首相就任時の平均年齢:57歳
⇒議員在籍24年目で首相に就任。
・首相在勤の平均年数:5年11ヶ月
2)首相になるまでの議員歴が24年です。
首相在任(=議員でもある)が約6年。
合計30年間の議員生活を送ります。
3)いまのところ、私の議員歴は約9年です。
残り21年を衆議院議員として過ごせば、
目指す政策は実現できる、と仮定します。
従って、「あと21年」というわけです。
複雑な計算ですみません。
議会活動を24年もやれば経験値は十分です。
その上で首相になるというイギリスモデルは、
なかなか賢明なやり方だと思います。
議員経験の短いオバマ大統領は苦戦してます。
アメリカ型の政治的キャリアの積み方よりも、
イギリス型の方が良いように思います。
*参考文献1:山口二郎「イギリスの政治 日本の政治」ちくま新書、1998年
*参考文献2:田中琢二著「イギリス政治システムの大原則」第一法規、2007年
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引用元"http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-bfeb.html