本日からしばらくは先日発売された「JAZZ THE BESTお宝コレクション」からお気に入りのCDをセレクトしていきたいと思います。このシリーズがまたその名にふさわしいお宝CDの宝庫で、ジャズマニアにとっては小躍りしたくなる魅力的なラインナップが揃っています。そんな中から今日は第1弾としてエマーシー・レーベルに1954年に録音された「ベスト・コースト・ジャズ」をピックアップします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/7b/5127c67ecdb85d7baee784f4a247224b.jpg)
本作は帯ではクリフォード・ブラウン・オールスターズの作品となっていますが、ライナーノーツを読む限り特定のリーダーはおらず、文字通り当時のウェストコーストの「ベスト」な面々のジャムセッション形式の作品です。パーソネルは上述のクリフォード・ブラウン(トランペット)に加え、ウォルター・ベントン(テナー)、ジョー・マイニ(アルト)、ハーブ・ゲラー(アルト)、ケニー・ドリュー(ピアノ)、カーティス・カウンス(ベース)、マックス・ローチ(ドラム)の7名です。不世出の天才トランペッター、ブラウンの参加が一番の目玉なのは言わずもがなですが、マイニ&ゲラーという2人の白人アルト奏者の参加も興味深いところです。特にマイニは録音数が少ないので貴重ですね。
曲はたった2曲のみ。ただ、20分弱と17分強の長尺の演奏で、両曲とも各メンバーのソロがたっぷり聴けるのでボリューム的には申し分なしです。1曲目“Coronado”は典型的なバップナンバー。強烈なブラウンのトランペットソロ、後半のローチの3分超にわたるドラムソロも迫力満点ですが、白人2人(マイニ&ゲラー)もチャーリー・パーカー直系の熱いプレイを聴かせてくれます。続くスタンダード“You Go To My Head”は一転してじっくり聴かせるバラード。イントロのドリューの華麗なピアノソロに続き、マイニが溜息の出るような美しいアルトを聴かせ、男性的なベントンのテナー、クールなゲラーのアルトと続き、11分過ぎから満を持したようにブラウンが登場。そのままエンディングまで6分近いソロを聴かせてくれます。これがまた素晴らしい出来で、ブリリアントなラッパの音色と奔放でいながらメロディアスなアドリブにあらためて彼の天才ぶりを実感させられます。以上、クリフォード・ブラウンはやっぱり凄い!という結論とともに他のメンバー、特にマイニの知られざる魅力にも開眼させられる1枚です。
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本作は帯ではクリフォード・ブラウン・オールスターズの作品となっていますが、ライナーノーツを読む限り特定のリーダーはおらず、文字通り当時のウェストコーストの「ベスト」な面々のジャムセッション形式の作品です。パーソネルは上述のクリフォード・ブラウン(トランペット)に加え、ウォルター・ベントン(テナー)、ジョー・マイニ(アルト)、ハーブ・ゲラー(アルト)、ケニー・ドリュー(ピアノ)、カーティス・カウンス(ベース)、マックス・ローチ(ドラム)の7名です。不世出の天才トランペッター、ブラウンの参加が一番の目玉なのは言わずもがなですが、マイニ&ゲラーという2人の白人アルト奏者の参加も興味深いところです。特にマイニは録音数が少ないので貴重ですね。
曲はたった2曲のみ。ただ、20分弱と17分強の長尺の演奏で、両曲とも各メンバーのソロがたっぷり聴けるのでボリューム的には申し分なしです。1曲目“Coronado”は典型的なバップナンバー。強烈なブラウンのトランペットソロ、後半のローチの3分超にわたるドラムソロも迫力満点ですが、白人2人(マイニ&ゲラー)もチャーリー・パーカー直系の熱いプレイを聴かせてくれます。続くスタンダード“You Go To My Head”は一転してじっくり聴かせるバラード。イントロのドリューの華麗なピアノソロに続き、マイニが溜息の出るような美しいアルトを聴かせ、男性的なベントンのテナー、クールなゲラーのアルトと続き、11分過ぎから満を持したようにブラウンが登場。そのままエンディングまで6分近いソロを聴かせてくれます。これがまた素晴らしい出来で、ブリリアントなラッパの音色と奔放でいながらメロディアスなアドリブにあらためて彼の天才ぶりを実感させられます。以上、クリフォード・ブラウンはやっぱり凄い!という結論とともに他のメンバー、特にマイニの知られざる魅力にも開眼させられる1枚です。