本日もアーゴ・レーベルからの1枚で、カウント・ベイシー楽団のテナー奏者フランク・フォスターが1963年に発表した「ベイシー・イズ・アワ・ボス」を紹介します。タイトル通りベイシー楽団の仲間が集まっており、ジャケットの中央前列がフォスター、左がドラムのバディ・キャトレット、中央後列がフルートのエリック・ディクソン、右がトランペットのアル・アーロンズです。御大ベイシーはさすがに参加していませんが、代わりに当時シカゴ随一の人気ピアニストだったジョン・ヤングが自身のトリオからドラムのフィル・トーマスを引き連れて参加しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d3/8e4fa8aa46661a8d087e798b0d75b0ce.jpg)
内容ですがタイトルとは裏腹にあえてベイシー・ナンバーを演奏せず、スモールコンボならではの特徴を出そうとしています。ジョン・ヤングの粘っこいピアノから始まる“Vested Interest”や痛快ハードバップ“May We”はどちらもフォスターのオリジナル。ウィントン・ケリーの人気曲“Kelly Blue”も原曲と同じ編成で再現しているところがチャレンジングですね。最初はディクソンのフルートがやや調子っぱずれに聞こえますが何度も聴くと味が出てきます。サンバだかジャズロックだかよくわからない“Samba Blues”はいただけませんが・・・
しかし、最大のお薦めは“Why Try To Change Me Now”と“I've Got A Lot Of Living To Do”でしょう。この2曲ではフルートもトランペットもソロを取らず、実質フォスターのワンホーンと言ってよい内容。ビッグバンドではアンサンブル重視のプレイに徹するフォスターですが、ここではソニー・ロリンズばりの雄大なテナーを聴かせてくれます。特に前者のダンディズム薫るバラード演奏には惚れ惚れします。
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内容ですがタイトルとは裏腹にあえてベイシー・ナンバーを演奏せず、スモールコンボならではの特徴を出そうとしています。ジョン・ヤングの粘っこいピアノから始まる“Vested Interest”や痛快ハードバップ“May We”はどちらもフォスターのオリジナル。ウィントン・ケリーの人気曲“Kelly Blue”も原曲と同じ編成で再現しているところがチャレンジングですね。最初はディクソンのフルートがやや調子っぱずれに聞こえますが何度も聴くと味が出てきます。サンバだかジャズロックだかよくわからない“Samba Blues”はいただけませんが・・・
しかし、最大のお薦めは“Why Try To Change Me Now”と“I've Got A Lot Of Living To Do”でしょう。この2曲ではフルートもトランペットもソロを取らず、実質フォスターのワンホーンと言ってよい内容。ビッグバンドではアンサンブル重視のプレイに徹するフォスターですが、ここではソニー・ロリンズばりの雄大なテナーを聴かせてくれます。特に前者のダンディズム薫るバラード演奏には惚れ惚れします。