【四国旅行記13】旅行記の最初の記事はこちら、直前の記事はこちら
四国に来て4日目。「バースデイきっぷ」は有効最終日の3日目。いろんなものを見られた高知を後にし、さらに四国も後にしなければいけない。
この日は高知市から徳島市に移動して1泊し、翌日は行きと逆ルートで秋田まで一気に帰る行程。
夕方近くの「南風」で高知から瀬戸内海沿いの宇多津まで。行きと同じアンパンマン列車のグリーン車。
窓から駅前広場やはりまや通りのヤシ並木が見えた
土讃線は全線単線なので、秋田新幹線「こまち」同様、特急といえども途中で反対列車待ちがある。(列車本数がやや少ないこともあるだろうが、こまちほど待つ回数・時間が少なかった気がする)
徳島県境近く、高知県大豊町の「土佐岩原」駅で列車交換。駅と山の間を吉野川が流れている。
ソメイヨシノと思われる桜がほぼ満開だった。高知市内より早い
4月4日のニュースで高知城の桜がまだ見頃というニュースをやっていたが、花の咲く期間が長い。今年だけなのかどうか分からないが、東北の桜ほど散り急がないのか。
次は宇多津から高松まで、20分ほどだが、せっかくなので特急に乗る。
松山から来た「いしづち」
松山-岡山の「しおかぜ」と松山-高松の「いしづち」だけが、四国を走る電車の特急(他はディーゼルカー)。8000系という車両が使われており、指定席車は数年前にリニューアルされている。
松山発のしおかぜ・いしづちは、宇多津駅で切り離しを行うので、連結されていた側の車両は、
真っ平ら!
130km/h程度では、空気抵抗などほぼ関係ないからこれでもいいのだけど、通常の先頭車が新幹線みたいにとんがってカッコイイのと比べると、なんとも。もうちょっとなんとかできなかったのかね。
以前乗った時は、車内はごく普通の特急列車だったのだが、リニューアルされた指定席は暖色系でまとめられ、木製素材が多用されて、明るい。座り心地も快適。
デッキは床が板張りで、ドアには絵が描いてある。洗面所は、
ボウルが砥部焼(違う柄のものもあるらしい)どっかの居酒屋のトイレみたい
ガラガラだったし、久々に電車に乗ると(ディーゼルと違い)音と振動が小さいのを実感して、快適に高松へ着いた。
すぐに接続する特急「しおかぜ」で徳島まで。
行きより1両多い3両編成だったが、指定席はやはり16席だけ。海外旅行帰りのようなグループもいて、ほぼ満席(っていっても13人)。自由席の方も、高松から各地へ帰宅する人で8割方埋まっていた。
泊まるのは徳島県庁そばのホテルだったので、徳島の1つ隣、ホテル近くの「阿波富田」駅まで普通列車で行って、バースデイきっぷの使用終了。グリーン車には2回しか乗らなかったが、充分得したと思う。
阿波富田は秋田市の上飯島駅みたいな、無人駅だった。
翌朝は、おみやげを買ってから、まずは10時発の高速バスで神戸の「高速舞子」まで。乗るのは「阿波エクスプレス神戸号」のジェイアール四国バス担当便。
ライバルの徳島バスも同時発車のようだ。
ニンジン(徳島県とJA全農とくしま)とサツマイモ“なると金時”(JA徳島市川内支所)の広告。
秋田の農産物もこれくらい派手にPRしてもいいんじゃない?
これが乗ったバス
JRバス東北などは、国鉄バス当時とほぼ同じ青いラインの車体だが、JR四国はコーポレートカラーの水色と黄色のライン。ツバメマークがなければ、JRバスとは思えないが、明るい印象で悪くない。(国鉄時代からの青が落ち着いていて好きだけど)
そしてこのバス、2007年にフルモデルチェンジした、新しい「三菱エアロエース」だ。(行きに乗ったのは、先代に当たる「エアロバス」)初めて乗る。三菱のバスのデザインって好きだし、旅の最後が新しいバスでラッキー。
中はきれいだったが、乗った感じとしては(行きと同じ位置の席なのに)窓から景色が見やすかったほかは、特に行きのバスと違わなかった。
それにしても、一般路線用と高速用の違いがあるものの、高知で見た28年前のバス(前回記事参照)と同じメーカー製で、こんなにデザインが違うとは… 隔世の感。
徳島駅発車段階からかなり席が埋まっていたが、途中の「松茂」「高速鳴門」停留所から、それぞれ10人以上乗ってきて、ほぼ満席になった。予約なしの飛び込み客は1人だけだった。こんなに乗ってるんじゃ予約しないと断られかねない。
同発の徳島バスにも同じくらい乗っていたようだ。この日は土曜日だったけど、このくらい乗っていれば、この路線に限っては高速道路1000円の影響は軽微なのだろうか。
前の席では、偶然、知人と隣同士の席になり「あら、どちらまで?」「ちょっと神戸まで展覧会に」「私も(神戸の)三宮に…」などと話す方々がいた。多くの皆さんが気軽な格好・荷物だったし、徳島の人にとって神戸・関西は身近な存在のようだ。
僕が本格的な高速バスに乗ったのは、この旅行が初めてだったが、特にこのバスの運転士さんはよくしゃべる。自動放送もあるのに、運転しながら各停留所の到着時刻まで案内していた。
淡路島内の高速道路は順調に流れていた。犬が助手席に乗っていた軽トラや花見団子を食べながら運転していた車などを抜いて、快調に走る。
明石海峡大橋を渡って本州へ
風が強く、小さな波が立っていた。橋から見える神戸や明石の街並みは、びっしりと密集していて、淡路島や四国とは違う。やっぱり大都会だ。
路上の表示板にこの先の阪神高速が渋滞(たしか7キロ?)していると出ていた。運転士からも「渋滞を避けるため経路を変更するので、神戸市内各停留所への到着が遅れるかもしれない」と案内があった。これは高速道路1000円の悪影響か。
僕は橋のたもとの「高速舞子(舞子バスストップ)」で下車。5分ほど遅れたが、これは渋滞のためでなく、途中バス停の乗車に手間取った(前にもバスがいて)からだろう。
舞子で降りたのは僕のほか2人だけ
あとは、在来線で京都、東海道新幹線で東京、京浜東北線で大宮、秋田新幹線で秋田、というルート。秋田着は22時。(以前から当ブログをご覧の方はご承知の通り、所々在来線を使っているのは、料金節約のためです)
京都-東京は「ひかり」自由席。先発の「のぞみ」の3両だけの自由席が満席だったので心配したが、「ひかり」の5両の自由席はガラガラ。
この「ひかり」は、名古屋まで各駅・豊橋・新横浜・品川という停車パターンで、東京まで所要時間は「のぞみ」より数十分余計なだけ。皆さんどうしてそんなに「のぞみ」に乗りたがるのかね。
なお、豊橋からはほぼ満席になり、富士山は見えなかった。
東京から大宮までは、上野まで行って宇都宮(東北)線か高崎線を利用しようかと思ったが、時間があったので、京浜東北線1本で行った。50分弱かかるが、乗り換えなし&大宮が終点だから、楽。
そして、最後尾の車両に乗ったら、信じられないほどガラガラで快適だった(若干遅れが生じていて、先行列車との運転間隔が短かったためかもしれない)。追い越して行った高崎線はぎゅうぎゅう詰めだったので、乗らなくてよかった。
節約と混雑を避けるため、最速の乗り継ぎではないのに、徳島から秋田まで12時間で着いてしまうのって、早い。
四国が意外に近い、というより、徳島と関西がとても近くてアクセスが便利というのが大きい。
今回もいい旅だった。僕には大都会よりも、今回のような地方都市の気候や文化の違いを感じる旅が楽しい。またいつか四国へ行きたい。
お土産・食べ物等を後日、随時アップします。
四国に来て4日目。「バースデイきっぷ」は有効最終日の3日目。いろんなものを見られた高知を後にし、さらに四国も後にしなければいけない。
この日は高知市から徳島市に移動して1泊し、翌日は行きと逆ルートで秋田まで一気に帰る行程。
夕方近くの「南風」で高知から瀬戸内海沿いの宇多津まで。行きと同じアンパンマン列車のグリーン車。
窓から駅前広場やはりまや通りのヤシ並木が見えた
土讃線は全線単線なので、秋田新幹線「こまち」同様、特急といえども途中で反対列車待ちがある。(列車本数がやや少ないこともあるだろうが、こまちほど待つ回数・時間が少なかった気がする)
徳島県境近く、高知県大豊町の「土佐岩原」駅で列車交換。駅と山の間を吉野川が流れている。
ソメイヨシノと思われる桜がほぼ満開だった。高知市内より早い
4月4日のニュースで高知城の桜がまだ見頃というニュースをやっていたが、花の咲く期間が長い。今年だけなのかどうか分からないが、東北の桜ほど散り急がないのか。
次は宇多津から高松まで、20分ほどだが、せっかくなので特急に乗る。
松山から来た「いしづち」
松山-岡山の「しおかぜ」と松山-高松の「いしづち」だけが、四国を走る電車の特急(他はディーゼルカー)。8000系という車両が使われており、指定席車は数年前にリニューアルされている。
松山発のしおかぜ・いしづちは、宇多津駅で切り離しを行うので、連結されていた側の車両は、
真っ平ら!
130km/h程度では、空気抵抗などほぼ関係ないからこれでもいいのだけど、通常の先頭車が新幹線みたいにとんがってカッコイイのと比べると、なんとも。もうちょっとなんとかできなかったのかね。
以前乗った時は、車内はごく普通の特急列車だったのだが、リニューアルされた指定席は暖色系でまとめられ、木製素材が多用されて、明るい。座り心地も快適。
デッキは床が板張りで、ドアには絵が描いてある。洗面所は、
ボウルが砥部焼(違う柄のものもあるらしい)どっかの居酒屋のトイレみたい
ガラガラだったし、久々に電車に乗ると(ディーゼルと違い)音と振動が小さいのを実感して、快適に高松へ着いた。
すぐに接続する特急「しおかぜ」で徳島まで。
行きより1両多い3両編成だったが、指定席はやはり16席だけ。海外旅行帰りのようなグループもいて、ほぼ満席(っていっても13人)。自由席の方も、高松から各地へ帰宅する人で8割方埋まっていた。
泊まるのは徳島県庁そばのホテルだったので、徳島の1つ隣、ホテル近くの「阿波富田」駅まで普通列車で行って、バースデイきっぷの使用終了。グリーン車には2回しか乗らなかったが、充分得したと思う。
阿波富田は秋田市の上飯島駅みたいな、無人駅だった。
翌朝は、おみやげを買ってから、まずは10時発の高速バスで神戸の「高速舞子」まで。乗るのは「阿波エクスプレス神戸号」のジェイアール四国バス担当便。
ライバルの徳島バスも同時発車のようだ。
ニンジン(徳島県とJA全農とくしま)とサツマイモ“なると金時”(JA徳島市川内支所)の広告。
秋田の農産物もこれくらい派手にPRしてもいいんじゃない?
これが乗ったバス
JRバス東北などは、国鉄バス当時とほぼ同じ青いラインの車体だが、JR四国はコーポレートカラーの水色と黄色のライン。ツバメマークがなければ、JRバスとは思えないが、明るい印象で悪くない。(国鉄時代からの青が落ち着いていて好きだけど)
そしてこのバス、2007年にフルモデルチェンジした、新しい「三菱エアロエース」だ。(行きに乗ったのは、先代に当たる「エアロバス」)初めて乗る。三菱のバスのデザインって好きだし、旅の最後が新しいバスでラッキー。
中はきれいだったが、乗った感じとしては(行きと同じ位置の席なのに)窓から景色が見やすかったほかは、特に行きのバスと違わなかった。
それにしても、一般路線用と高速用の違いがあるものの、高知で見た28年前のバス(前回記事参照)と同じメーカー製で、こんなにデザインが違うとは… 隔世の感。
徳島駅発車段階からかなり席が埋まっていたが、途中の「松茂」「高速鳴門」停留所から、それぞれ10人以上乗ってきて、ほぼ満席になった。予約なしの飛び込み客は1人だけだった。こんなに乗ってるんじゃ予約しないと断られかねない。
同発の徳島バスにも同じくらい乗っていたようだ。この日は土曜日だったけど、このくらい乗っていれば、この路線に限っては高速道路1000円の影響は軽微なのだろうか。
前の席では、偶然、知人と隣同士の席になり「あら、どちらまで?」「ちょっと神戸まで展覧会に」「私も(神戸の)三宮に…」などと話す方々がいた。多くの皆さんが気軽な格好・荷物だったし、徳島の人にとって神戸・関西は身近な存在のようだ。
僕が本格的な高速バスに乗ったのは、この旅行が初めてだったが、特にこのバスの運転士さんはよくしゃべる。自動放送もあるのに、運転しながら各停留所の到着時刻まで案内していた。
淡路島内の高速道路は順調に流れていた。犬が助手席に乗っていた軽トラや花見団子を食べながら運転していた車などを抜いて、快調に走る。
明石海峡大橋を渡って本州へ
風が強く、小さな波が立っていた。橋から見える神戸や明石の街並みは、びっしりと密集していて、淡路島や四国とは違う。やっぱり大都会だ。
路上の表示板にこの先の阪神高速が渋滞(たしか7キロ?)していると出ていた。運転士からも「渋滞を避けるため経路を変更するので、神戸市内各停留所への到着が遅れるかもしれない」と案内があった。これは高速道路1000円の悪影響か。
僕は橋のたもとの「高速舞子(舞子バスストップ)」で下車。5分ほど遅れたが、これは渋滞のためでなく、途中バス停の乗車に手間取った(前にもバスがいて)からだろう。
舞子で降りたのは僕のほか2人だけ
あとは、在来線で京都、東海道新幹線で東京、京浜東北線で大宮、秋田新幹線で秋田、というルート。秋田着は22時。(以前から当ブログをご覧の方はご承知の通り、所々在来線を使っているのは、料金節約のためです)
京都-東京は「ひかり」自由席。先発の「のぞみ」の3両だけの自由席が満席だったので心配したが、「ひかり」の5両の自由席はガラガラ。
この「ひかり」は、名古屋まで各駅・豊橋・新横浜・品川という停車パターンで、東京まで所要時間は「のぞみ」より数十分余計なだけ。皆さんどうしてそんなに「のぞみ」に乗りたがるのかね。
なお、豊橋からはほぼ満席になり、富士山は見えなかった。
東京から大宮までは、上野まで行って宇都宮(東北)線か高崎線を利用しようかと思ったが、時間があったので、京浜東北線1本で行った。50分弱かかるが、乗り換えなし&大宮が終点だから、楽。
そして、最後尾の車両に乗ったら、信じられないほどガラガラで快適だった(若干遅れが生じていて、先行列車との運転間隔が短かったためかもしれない)。追い越して行った高崎線はぎゅうぎゅう詰めだったので、乗らなくてよかった。
節約と混雑を避けるため、最速の乗り継ぎではないのに、徳島から秋田まで12時間で着いてしまうのって、早い。
四国が意外に近い、というより、徳島と関西がとても近くてアクセスが便利というのが大きい。
今回もいい旅だった。僕には大都会よりも、今回のような地方都市の気候や文化の違いを感じる旅が楽しい。またいつか四国へ行きたい。
お土産・食べ物等を後日、随時アップします。