先週末観た2本の芝居は、どちらも「寄宿舎」が出てきて、劇中劇があり、戦争もキーワードのひとつと、共通点が多く、でありながら、まるで違う作品でした。
アロッタファジャイナ『1999.9年の夏休み』と劇団仲間『飛ぶ教室』
昨日につづき、今日は前者のお話。
【文中敬称略】
アロッタファジャイナ第8回公演『1999.9年の夏休み』(脚本・演出/松枝佳紀)は吉祥寺シアターにて4/6(金)~10(火)。
かの名作映画
『1999年の夏休み』を、改定舞台化したのが本作だ! なので、あの4人の少年たち・・・和彦、則夫、直人、薫と悠・・・が登場します。映画では順に大寶智子、水原里絵(現=深津絵里)、中野みゆき、宮島依里(二役)が演じたが、この舞台では、第7回全日本国民的美少女コンテスト・グランプリ須藤温子や第8回全日本国民的美少女コンテスト・グランプリ阪田瑞穂らオスカーの新鋭達が配役されている!(*)
*=ここで4人じゃなくて5人じゃんと気付かれた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
賢明な方、悠は自殺した薫の生まれ変わりです。
乱暴ですが、同一人物と解釈して下さい。
で、改定はダテじゃなくて、4人にタクヤという5番目の少年が加わり、1999年に生きる彼らと2007年に生きる様々な人々が交錯する、という展開。
つまり映画が描いた1999年と、舞台オリジナルの2007年というフレームで、それをつなぐキーパーソンがタクヤなわけだ。過去の寄宿舎と、現代のキャンパスや病院や河口湖畔などが螺旋状につながっていく中に、07年、とある劇団が『1999年の夏休み』を上演しようとする流れも絡まって。。。
ちなみに、そのタクヤに須藤、阪田はカズヒコ、ナオトは橋本愛実(第7回同コンテスト・演技部門賞)、ノリオに本田有花(第8回同コンテスト・音楽部門賞)とオスカー勢が並んで、ユウとカオルの二役にアロッタファジャイナ常連でもある安川結花(ワイズメン所属)というのが主要キャスト。
*舞台版の役名がカタカナなのは![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
リーフレットと合致させたため。
なんだか紹介に時間を費やしすぎちゃったけど、結論としては、静謐な99年とドタバタの07年が、噛み合わずに終わったという印象です。
単なる映画のコピーに終わらぬようタイトルを「1999.9」として、その無限小数点から、この舞台を構築して行ったようで、なるほど映画にはないエンターテインメントな仕掛けや笑いがふんだんに盛り込まれている。
あるいは経験の浅いスター予備軍(?)たちを、芸達者な無名の(?)俳優達で盛り上げようとしたのかな?なんて穿った見方もないではないが、実は“少年達”は皆頑張っていて、さすがに10万人以上の応募者をなぎ倒したオーラは本物だ。
主人公タクヤを演じた須藤温子は、今をときめく上戸彩を審査員特別賞に抑えてのグランプリニストだからな![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
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と、ここで白状すれば、僕は『1999年の夏休み』を映画のマイベスト10…いやベスト5からここ20年外していない。
そーゆー目で見ているから客観的ではないかもだが、もっと“映画”に寄りかかっても良かったかな、と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
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舞台のクライマックス。。。少年達が崖から落ちていく様を、奈落を開いて、幻想的な明かりの中描いたシーンなんて素晴らしかったし。
つまり映画の、さらにベースとなった萩尾望都の『トーマの心臓』方向(?)に重心を置いた、かつオリジナルな作品に、という意味で。
いつも以上に、解る人には解るが…って
内容になってしまいました。ごめんなさい。
ただ、このブログを書くにあたって、ちょいと調べたら、未だ『1999年の夏休み』ファンサイトがあるなど、僕以上のファンがメチャ沢山いることを初めて知ったから・・・(嗚呼、世の中は広い)、わりと「うんうん」と頷いている人は多いのかも、なんてことも考えてます。
アロッタファジャイナ『1999.9年の夏休み』と劇団仲間『飛ぶ教室』
昨日につづき、今日は前者のお話。
【文中敬称略】
アロッタファジャイナ第8回公演『1999.9年の夏休み』(脚本・演出/松枝佳紀)は吉祥寺シアターにて4/6(金)~10(火)。
かの名作映画
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*=ここで4人じゃなくて5人じゃんと気付かれた
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賢明な方、悠は自殺した薫の生まれ変わりです。
乱暴ですが、同一人物と解釈して下さい。
で、改定はダテじゃなくて、4人にタクヤという5番目の少年が加わり、1999年に生きる彼らと2007年に生きる様々な人々が交錯する、という展開。
つまり映画が描いた1999年と、舞台オリジナルの2007年というフレームで、それをつなぐキーパーソンがタクヤなわけだ。過去の寄宿舎と、現代のキャンパスや病院や河口湖畔などが螺旋状につながっていく中に、07年、とある劇団が『1999年の夏休み』を上演しようとする流れも絡まって。。。
ちなみに、そのタクヤに須藤、阪田はカズヒコ、ナオトは橋本愛実(第7回同コンテスト・演技部門賞)、ノリオに本田有花(第8回同コンテスト・音楽部門賞)とオスカー勢が並んで、ユウとカオルの二役にアロッタファジャイナ常連でもある安川結花(ワイズメン所属)というのが主要キャスト。
*舞台版の役名がカタカナなのは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
リーフレットと合致させたため。
なんだか紹介に時間を費やしすぎちゃったけど、結論としては、静謐な99年とドタバタの07年が、噛み合わずに終わったという印象です。
単なる映画のコピーに終わらぬようタイトルを「1999.9」として、その無限小数点から、この舞台を構築して行ったようで、なるほど映画にはないエンターテインメントな仕掛けや笑いがふんだんに盛り込まれている。
あるいは経験の浅いスター予備軍(?)たちを、芸達者な無名の(?)俳優達で盛り上げようとしたのかな?なんて穿った見方もないではないが、実は“少年達”は皆頑張っていて、さすがに10万人以上の応募者をなぎ倒したオーラは本物だ。
主人公タクヤを演じた須藤温子は、今をときめく上戸彩を審査員特別賞に抑えてのグランプリニストだからな
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と、ここで白状すれば、僕は『1999年の夏休み』を映画のマイベスト10…いやベスト5からここ20年外していない。
そーゆー目で見ているから客観的ではないかもだが、もっと“映画”に寄りかかっても良かったかな、と。
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舞台のクライマックス。。。少年達が崖から落ちていく様を、奈落を開いて、幻想的な明かりの中描いたシーンなんて素晴らしかったし。
つまり映画の、さらにベースとなった萩尾望都の『トーマの心臓』方向(?)に重心を置いた、かつオリジナルな作品に、という意味で。
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内容になってしまいました。ごめんなさい。
ただ、このブログを書くにあたって、ちょいと調べたら、未だ『1999年の夏休み』ファンサイトがあるなど、僕以上のファンがメチャ沢山いることを初めて知ったから・・・(嗚呼、世の中は広い)、わりと「うんうん」と頷いている人は多いのかも、なんてことも考えてます。