麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

千両

2007年04月21日 | 東演
 渋谷中央街にある「千両」で昼飯を食べた。

 まず「渋谷中央街」だが、渋谷駅西口の、東急プラザと井の頭線の上に建つマークシティの間のエリアで、ぶっちゃけシブヤの中でも地味目な場所だ。
 その中程、本来は居酒屋さんだが昼はランチを提供しているのが「千両」。……まぁ、その手の居酒屋さんが中央街には沢山あるのだが。
               
 680円~780円の大変リーズナブルな価格帯でボリュームもバッチシな定食が12種。1階はカウンターのみ6席、2階と3階にはそれぞれテーブル席が40。それが常に満席で、モーレツに回転していた。
 1階には実はテーブル席もあるが、ランチタイムはそこにご飯のジャーを置き、いわば前線基地として機能させているのだ。
調理場では板さん3人が、揚げと焼き、フリー(?)と持ち場を分けて、それを頃合いを見てローテーションするという見事なシステムを構築していた。意外やこのフリーが肝要で、半休状態で疲れを抜きつつ、調理及びカウンターの外でご飯みそ汁を盛るおかみさんの補助と、手の足りないところにフォローに入るのだ。

 サッカーで言えば、攻守のバランスの舵をとるボランチというところか…。

 これって、どんな仕事でも重要ですよね

 統一地方選・後半も、いよいよ大詰めだが、その前半戦終了後、開票時間の短縮に挑む自治体の取り組みのいくつかをTVで紹介していたけど、実働部隊と補助部隊、それに指示を飛ばす司令塔という構成をどこも取っていた。
 引いた場所から客観的に見る声の重要性である。

 東演でも、芝居を創る過程のさまざまな局面で、そのようなシステムが活用されている。
 皆様の目に止まる部分でいえば「受付」がそうで、チケット対応、もぎりやリーフレットの配布、客席誘導などの各パートと、それらがスムーズに進行するよう自由で居続けるポジションを必ず置く。

 とは言っても、年に東京公演が40~50ステージの東演である。毎日の積み上げの中で完成した「千両」のフォーメーションには、大いに参考にしたい“美”があった。しかも“実用の美”である

 舞台の上のみならず、表方の仕事でも「千両役者」を目指そうと、日々研鑽の東演である。
 
コメント
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