麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

昭和、平成。

2012年08月17日 | 制作公演関連
昨日のブログでは明治生まれの
翁について触れたが。
昨夜は「昭和」で稽古を見た。

中野区に昭和区民活動センター
という、所謂公共施設があり、
そこで『ひまわりの咲く頃』の
稽古に励む劇団じゃけんにお邪魔。

11月、僕が制作を担当する
「ぬ企画」の芝居を「じゃけん」主宰
の難波さんが演出し、また
『ひまわり~』に出演の役者さんも
三名出演。ということで顔合わせ的な。

部屋の片隅に座り見学したのは
僕と「ぬ」の主宰・しはかたと
出演が決まっているゴールドバーグ翔音。

稽古が取れた後、親睦を深めるべく
最寄駅近くの居酒屋へ流れた。
「キャンディキャンディの歌が
劇中に入るけど、知ってた?」と
隣に座った若い女優に尋ねると
「何となくは……でも見たことないです」
「えっ、じゃガラスの仮面はわかる?」
「はい、ガラカメは読んだことあります」
効けば平成元年生まれと言う。
・・・わ、若~い

僕にだって若い頃はあり、
バイト先で年配の方から
西郷輝彦さんの話をされ
「江戸を斬るの人ですよね」と答えて
苦笑されたことが蘇った。
故小渕官房長官(当時)が新元号を
発表してから二十四年
改めて時の流れを感じた一夜だった。

難波の演出は丁寧で、役者たちも
それに応えて清々しかった。
これで『赤い羽毛』に出る役者の
七割方と直接会った感じだろうか。

よく言えばバラエティーに富んだ、
率直に言えば、まとまり感0の船出が
予見されるそれ、逆に楽しみ。

実は芯の役が決まってなかったりする。
オファーは掛けていて……、さて
どんなピースが最後にはまるかしら。

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百一歳のお話を聞く。

2012年08月16日 | 身辺雑記
西荻窪でトークショーを聞いた。

齢百一にして現役の珈琲豆焙煎
及び販売店を営む
安藤久蔵氏の「月一」の会。

北口商店街のかなり奥まった辺り。
レストラン「かがやき亭」にて。
NPOが母体の、日替わりで囲碁や
絵手紙などの地域コミュニティ
としても機能してるお店です。

11月公演『ローズ』宣伝美術・
奥秋圭氏が主催(兼司会進行)
という縁でお邪魔したのだが、
定員五十の会場に老若男女
(やや高齢者多かったか?)が
集い、立ち見も出る盛況。
安藤翁の中学時代あたりから
慶應大学でのキャンパスライブに
耳を傾けた。
(今回二回目。初回は誕生から
中学入学までが語られたらしい)
NHKの取材も入った。

永井荷風、小林一三など
歴史上の人物(?)が続々登場。
堅苦しくない軽妙な二時間
(途中休憩あり)でした。

とにかくお元気
「パートナー」を紹介したいと
周囲が言うので、どんな方か問うと
「75歳くらいの女性」との答え。
「それじゃ五年もしたら
こっちが面倒見ることになる。
四十くらいの女性がいいよ」
と軽口が出て、次回に続いた。


安藤翁が生まれた101年前は
明治44年、大逆事件があり、
「青踏」が創刊された年である。
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ちっさなこと

2012年08月15日 | 身辺雑記
余りに小さなことで恐縮だが。
    
ドアノブ、あるいはその近くに
付いている「捻る」鍵について。

日本国憲法や国連憲章に
謳われているわけじゃないから
どっちでもいいのでしょうが。

地面と並行、つまり「-」に見える、
この時はロックされていて、
地面に垂直、つまり「|」の時は
鍵が開いているってのが
美しいと思うのは僕だけじゃない筈。

シャワーとカランも同様。
例えばホテルのユニットバス。
左側にバスタブがあるとしましょう。
当然その上方にシャワーがあり、
蛇口は必然的に右側に位置します。
であるからして、
レバーを左に倒せばシャワーから
右に倒せば蛇口(カラン)から
水あるいはお湯が出るのが良い。

時たま、逆の場合があり、
朝からHAPPYだった日も
一気にテンションが下がる

職人さんも一日に何個も何個も
取り付けていればミスも出る。
ミスじゃなく、だんだん飽きてきて
「たまには逆にしちゃお」って
こともないことはないだろう。

テンションはまだしも、
部屋に帰って手を洗おうとして
水をかぶるという実質的被害が
発生するのが困りもんだ。

「てやんでぃ!ちゃ~んと
「←カラン/シャワー→」って
レバーんとこに貼ってあらぁ!」
と言うかもしれないが、普通、
右に蛇口があればそっちに捻る、
それが動物心理というものだ。

不詳の職人さんに
届かぬ愚痴を放ちつつ、
頭から水を浴びないように
指差し確認するのも大事だな、
と内省もする。

時代の空気に押し流されて
捻る方向を間違って、
頭から爆弾を浴びないように
過去を学び、過ちを繰り返さない。
そんな指差し確認も大事。
と、八月十五日に思った。
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十年目の月光の夏

2012年08月14日 | 鑑賞
倫敦五輪。新体操団体。
ボールの演技でブルガリアが
ベートーヴェンの『月光』を使った。
演目にあわせたアレンジだった。

ので、
ピアノソナタとして書かれた名曲を
ちゃんと生で聴きたくなって
昨夜、下北沢の北沢タウンホールへ。

劇団東演
『ピアノ・ソナタ「月光」による
朗読劇/月光の夏』

2003年初演以来、毎年欠かさず上演され、
東演の財産演目になった作品。
四人の朗読者とピアニスト一人による
舞台は、この十年で16名の俳優が
25を超す様々な組み合わせで語って、
昨夜は174回目(※)

特攻出撃の決まった学徒兵が
最後にピアノが弾きたいと
鳥栖の小学校を訪れる。
音楽室にあった楽譜は「月光」。
・・・戦後45年経ち、
そのピアノが廃棄されることに。

ソナタがlargoから始まり、
andante~agitatoと変化するように
物語も表情を変えて行き、
歴史の中に封印された悲劇を暴き出す。

南保大樹、清川佑介、野二紗子、
落合咲野香。ピアノ植田伸子。

この陣容での初舞台は、若手俳優が
多かったことも加わり、良い意味で
「若さ」が際立つ一時間半だった。

純然たる「朗読」ではないが、
やはり「語り」の力量が問われる作品。
その一方で、過度のテクニックが
観客の想像力を妨げる場合もある。

好みもあって難しいところだが、
個人的に「清々しさ」のある
良いアンサンブルでありました。

(※)
劇団HP上演記録欄参照。
ただし同HP公演情報では
「190ステージを超え」とある。

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38

2012年08月13日 | スポーツ
[文中敬称略]

村田諒太が見事
僕の予告を外さず……ホッ。

さらに千秋楽…もとい最終日に
レスリング66kg級で米満達弘が
七つ目の金メダルを獲得し、
史上最多38
ロンドンオリンピックは
感動満載で閉幕へ・・・。

あ、そうそう。つい熱くなって、昨日
ブラジルは「負け」の廻り合わせ日
と書いたけど女バレは勝った

でも、男子蹴球が負けた国の
女子排球は勝つって「出目」は
二日連続だったのだ

そうゆう「あれ」で言うと……
バレーボールは、予選下位チームが
決勝で、先行されながら逆転勝ち
って図式が男女とも展開したのでした。


まず女子。
韓国にストレート負けするなど
前回五輪女王とは思えない戦いぶり
のブラジルはB組予選四位通過。

ところが決勝トーナメントでは
初戦・A組首位のロシアを撃破し、
火の鳥NIPPONも寄せつけず
五輪連覇に王手をかけます。

予選で1-3と敗れている米国戦、
第1セット11-25で失うも、
立て直して3-1と逆転V

男子はB組二位のブラジルと
同組三位ロシアが決勝に駒を進める。
男女アベック優勝を狙う伯国が
2セット連取し、第3セットでも
ゴールドメダルポイントを先に握る
……が、ここから露国が粘って粘って
29-27。流れは古豪に移り、
2-2と追いついた第5セットは
15-9と圧倒して大逆転勝利

この大逆転も凄かったけど、
ロシア男子バレー、なんと
32年ぶりの五輪制覇ってのに驚きだ。
つか、モスクワ五輪時は「ソ連」…
日本だけじゃないのだな。
「お家芸」復活に時間が掛かるのは。

さてリオではどんな「ドラマ」が
見られるかしらん

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頑張れ! 村田諒太!!

2012年08月12日 | スポーツ

ぶ、ブラジル敗れる
改めて一発勝負の難しさ痛感。

さて、さきほど「ジョバレ」
(女子バレーボールの略)の
記事に添えて、遠い昔の五輪の
メダルの数を書いたのだが…

ロサンゼルスオリンピックの
金10個は、すべて男子でした。
今回、今のところ5つで、
内訳は男子1、女子4。

総数では男19、女17(合計36)
銀は男8、女7(計14)、
で銅が男10、女7(計17)と
男子が若干上回ってますが、
ふと「草食男子」なんて言葉が
頭をかすめます。

或いは女子アスリートの躍進
それを素直に讃えつつ。

前も書いたけど、五輪は
「参加することに意義がある」
「平和の祭典」であって、
メダル数を競う場所ではありません。
ましてや。
勝ったからと言って領土問題を
アピールする場所でもない。

さてさて。前振りが長くなりました。
このあと我らが東洋大学の
(卒業生であり現在職員)村田諒太が
金メダルに挑みます。内村に続く
男の子のゴールドメダリストへ
相手はブラジルのエスキバ・ファルカン。
種目はボクシング・ミドル級。

勝てばバレーどころじゃない
48年ぶり(東京五輪以来)の快挙だ

北京の代表を逃して、一度引退した村田。
女子バレーの竹下や大友も復帰組。
ブラジルのフッキもゴール決めたし(?)
そういう風が吹いている
一方、ブラジルは敗退。
伯国は今日「負けの日」のはずだ。

なんだか訳が解らなくなってきたが、
まもなく6つ目の金獲得って
ニュースが届けられるでしょうって話。

PS。女子20km競歩
弱冠二十歳のラッシュマノフが
同じロシアの「女王」をゴール前で
逆転し、かつ世界新で優勝

世界選手権三連覇、北京五輪金の
「女王」オリガ・カニスキナ散る
やはり一発勝負に絶対はない。
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球技の仇は球技で!

2012年08月11日 | スポーツ
「火の鳥NIPPON」が、
まさに不死鳥の如く倫敦に羽撃いた。

バレーボール女子。
28年ぶりのメダル獲得。

しかも相手は大韓民国。
昨日、サッカー男子が同じく
銅を争いながら敗れた相手

それにしても長い道程でした。
どのくらいかって主将・荒木が
生まれた年が1984年です
ちなみにロス五輪では
金10、銀8、銅14で、計32個の
メダル獲得でした(※)

さて、つまりは韓国って相手もだが
「時間」って敵にも負けられない戦い、
だったわけです。なので。
セッター竹下34歳を筆頭に、
リベロ佐野33、センター大友30と
お姉さん選手がスタメンに多かった。
最年少が22歳の新鍋で七人の平均は
(六人制ですがリベロがいるので)
28歳と、まさに円熟の布陣。

次の五輪2016年に向けては、
今日大活躍の迫田や、
さおりんとともにエースに成長した
江畑らを核にした大転換が迫られます。

女子サッカーみたいに、
澤・宮間から、宮間・岩淵へ
鮮やかにバトンが渡るといいけど。
・・・まずが新監督が誰かだ。

と先走ってますが、
まずは本当に「おめでとう」
そして「ありがとう」

韓国のミスに助けられた感も
正直強いけど
「ミスしないバレー」
「つなぐバレー」の集大成
と今日のところは素直にね。


※ロスのメダル。
確かに金が多いけど・・・
柔道4、体操3、レスリング2
(他に射撃1)とお家芸で量産。
今はそれがないからね……
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今申楽『風』

2012年08月10日 | 鑑賞
高円寺駅にほど近い「氷川神社」は、
本朝唯一、気象の神様を祀っている。
その地で、今日から始まったのが
今申楽(いまさるがく)『風』という芝居。

境内に特設舞台を組んで、社の一部も使う、
つまりは野外劇である。

昼公演は「座・高円寺」という劇場を使い
(勿論こちらは屋内です)、夜は神社。
ただし雨天の場合は劇場にて。
というアイデアの効いた公演形態。

初日を拝見したが野外劇の醍醐味を味わえた。

登場人物の一人がまだ見ぬ子の名を呼べば
まるで応えたように近所の子供が奇声を発し、

おっと。ネタばれは避けたいので
詳しくは書かないが物語は現代と
昭和20年8月15日を行き来する。

戦闘機が敵艦に向かうシーンでは、
蝉が啼きながら飛んで、機銃掃射に見え、
クライマックスではタイトルにふさわしく
強い風が吹いて、樹々を揺らした。

どれも「演出」の域を超えた、まさに
「演劇の神様」が降りたような舞台だった。

馬橋にあった「陸軍気象部」も劇中に登場。
馬橋の地名は今はなく、阿佐ヶ谷から
高円寺にかけて、神社や児童館、広場等の
名前に面影を残しているが(僕は元区民なの)、
この日、観劇前に杉並区役所に小用があって、
阿佐ヶ谷の庁舎から歩いて会場に向かう途中
歩いたのが「旧馬橋」一帯であった。
芝居の内容は知らず、偶然に……
「八百よろずの神」の仕業?
と、思わずにはいられなかった。

八月十二日まで。
***
製作総指揮/陳俊宏
脚本・演出/朧太夫
出演/伍長=篠本賢一、少尉=田渕正博
姫神=山口果林(特別出演)ほか
***
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手順を誤る

2012年08月09日 | スポーツ
ロンドン五輪・サッカー男子
戦前の下馬評を考えれば、ほんと
上の上出来のベスト4

さて。女子100M障害で、
前半順調だった木村文子は
「自分で思っていた以上のスピードに
体が対応できなかった」と敗戦の弁。

頭のスポーツと言われる
囲碁や将棋等では「勝ち」を意識し
手順を間違えて負けてしまうことが
多々あるけれど。

同様に、これまで見事な采配だった
関塚監督も……準決勝で先制点、
「思っていた以上の出来」からの
逆転劇に詰めを誤った気がする。

それは宇佐美投入。

確かに才能ある選手だけれど。
このオリンピック、彼は良くない。
二枚めのカード《清武→宇佐美》で
僕は敗戦を覚悟した。

一枚目の「ジョーカー」杉本は良い。
二枚目は「和製メッシ」斉藤だった。
それも扇原でなく、万全でない永井と。
ワントップに杉本、
2列目に大津、清武、齋藤。

結果論だけれど、これまでの形のまま
フレッシュに行くべきだった。
杉本がサイドに開けば大津がCF的な
流動的なシステムで。

実際は、永井と杉本のツートップ。
宇佐美、大津、齋藤の攻撃的MFに
主将・吉田まで上げて、
点を取りに行った。・・・勿論、
点を取りに行かなきゃいけない場面。
だけど、まったく機能しなかった

繰り返すけど、現状が上の上の上出来。
しか~し。メダルを争うのが韓国となれば
負けるわけにはいきません。

永井が万全でない以上、温存して
ジョーカーに使う手はどうだろう。
好調な大津を前に、齋藤、東、清武。
ボランチは不動の扇原、山口。
あるいは心に傷を負った背番号3
のかわりに「元主将」山村。

ま、これは浪花節的発想
五輪代表発足時からチームを牽引、
最終予選直前に怪我でチーム離脱した
山村が帰ってきた時、そこには扇原が。

そしてチームは豊富な攻撃陣に対し
守備の不安が問題視され、
所属チームで務めるセンターバックに
山村は起用されるわけだが、
結果は残せず、最終メンバーには
オーバーエージの吉田、徳永が。
キャプテンマークも吉田の腕に。
・・・掻い摘むと、そんな訳で。

4バック(徳永、吉田、鈴木、酒井)
とGK権田はいじりようがない。
 金曜、どうでしょう?
(日本時間だと土曜になるが・・・)

の前に「なでしこ」決勝ありますが。

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日中戦

2012年08月08日 | スポーツ
最近は男子サッカーや野球等で
《対韓国》が白熱してますが、
1960年代生まれの僕が燃えたのは
《対中国》

バレーボールやってたこともある。
特に女子は、世界の覇権を、ソ連と
歴史を感じます・・・)
そして中国と争った時代を知っている。
男子には汪嘉偉という実力と人気を
兼ね備えた素晴らしい選手がいたっけ。

昔話は切り上げて、ロンドン五輪。
VS中国が目につきます。
男子体操団体で金銀を争い、
先程、女子バレーではフルセットの末
世界ランク上位の中国を
日本が振り切って準決勝に進んだ。

女子卓球団体決勝も日中戦。
健闘したが0-3……でも
オリンピック初のメダルに拍手。
      

昨日から暦の上では秋
でも暑い日はまだまだ続きそうで、
昼間=日中の30度を超す気温との
「日中戦」は激しさを増す。

30超といえば中国の金メダル。
総数は60オーバーで米国をリード。
わが国は奥ゆかしくまだ二つだけど
最終的には片手は行くかしらん。
……銀と銅は量産してますが。

男子サッカーはメキシコとの
因縁の対決に敗れ・・・
どうやら「韓国」と銅を懸けて
宿命の戦いを演じることになりそう。
(ブラジル戦まだだけど……)

と。日韓に話が戻ったところで。
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